問題61〜70

問題 61原水ポンプ槽の保守点検作業として、最も不適当なものは次のうちどれか。
 
(1)ばっ気型スクリーンについては、ばっ気用の散気管から発生した気泡が荒目スクリーンに付着した汚物に当たり、汚物が破壊されていることを確認する。
(2)フロートスイッチやケーブルを引き上げて、絡みついた夾雑物を取り除く。
(3)計量調整移送装置では、せきや計量調整移送装置内に付着、堆積した汚物の状況を点検する。
(4)移送水量は、流入汚水の時間変動よりも大きくならないように調整する。
(5)常用ポンプの起動水位と停止水位の間隔は、可能な限り大きく設定する。

正答 ➠   
 起動水位と停止水位の間隔は、可能な限り大きく設定したほうが安全だ! なぁんて思い込んではだめ。原水ポンプ槽はとにかく溜め込まないで、入ってきた汚水を速やかに後置の流量調整槽などに送り込むのが第一。
 

問題 62有機系塩素剤に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)代表的な成分として、塩素化イソシアヌール酸がある。
(2)無機系塩素剤に比べて、重量当たりの有効塩素量が少ない。
(3)無機系塩素剤の錠剤に比べて、膨潤して崩壊しにくい。
(4)無機系塩素剤の錠剤に比べて、一般に溶解速度が遅い。
(5)無機系塩素剤と混合すると、有害かつ爆発性のガスが発生する。

正答 ➠   
 これは逆で、重量あたりの有効塩素量は多い。
 

問題 63下記に示す設計条件の硝化液循環活性汚泥方式の浄化槽において、窒素除去に必要なBOD量を除去T-N量の3倍とした場合、必要なメタノール溶液添加量(L/日)として、最も近い値は次のうちどれか。
 ただし、添加するメタノール溶液1L当たりのBOD量は0.32kgとする。

  〔条 件〕
 計画汚水量     :100m3/日
 流入汚水のBOD濃度  :200 mg/L
 流入汚水のT-N濃度 :100 mg/L
 放流水のT-N濃度  :20 mg/L
 
(1)  4.0
(2)12.5
(3)25.0
(4)31.3
(5)75.0

正答 ➠   
 単位を揃えて順序よく計算する。ここで、濃度単位のmg/Lは g/m3 に書き直せることを知っていると計算が楽だ。
 まずは除去T_N量は(100-20)✕100=8000 g/日、この3倍のBODが消費されるから、必要BODは8,000✕3=24✕103g/日=24kg/日。そもそも流入汚水にBODが200mg/L あるから 100✕200= 20,000g/日= 20kg/日 の流入BODなので、残り必要BOD量は 24-20=4 kg/日 でいい。メタノール溶液1LあたりのBOD量は0.32kg とあるから、4÷0.32=12.5 L/日
 

問題 64新規に運転する場合、あるいは引き継ぐ場合の保守、点検に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)新規に運転する場合は、使用開始後なるべく早い時期に保守、点検を実施する。
(2)保守、点検を引き継ぐ場合は、当該施設における過去の維持管理状況に関する資料の入手を試みる。
(3)保守点検を引き継ぐ場合は、構造・容量に関する資料に不足があれば、浄化槽メーカなどから資料を入手する。
(4)新規に運転する場合は、大型浄化槽では、運転方法を理解するため、処理機能が安定するまで工事業者やメーカと共同運転することが望ましい。
(5)保守点検を引き継ぐ場合は、前任者の立ち会いのもと、施設全体の点検を行い、不明な点は十分に確認しておく。

正答 ➠   
 新規運転では、接触材等に微生物の付着等がないので、あまり早く保守点検しても意味がない。7条検査が「使用開始後、3ヶ月目から8ヶ月目までの5ヶ月間」に行われるのはそういう意味もある。
 

問題 65ある集合住宅用の浄化槽(長時間ばっ気方式)において、汚泥発生量に関する実績は①〜③のとおりであった。

日平均流入汚水量は 200m3/日 である。
ばっ気槽の汚泥濃度を一定に維持するため、週1回の保守点検時に余剰汚泥を汚泥濃縮槽へ移送して2倍に濃縮した後、汚泥貯留槽へ移送している。
流入汚水量100m3当たり 0.4m3 の汚泥を系外に搬出している。

汚泥濃縮槽への汚泥移送量(m3/週)として、最も近い値は次のうちどれか。なお、汚泥濃縮槽からの脱離液に汚泥の混入はないものとする。

(1) 2.8
(2) 5.6
(3) 8.4
(4)11.2
(5)14.0

正答 ➠   
 計算問題は順序よくじっくり解こう。③から200m3/日 では系外搬出量は一週間で 0.4✕2✕7=5.6m3/週。②で汚泥は2倍に濃縮されるので、濃縮前汚泥の移送量は 5.6✕2=11.2 m3/週 となる。
 

問題 66 流入汚水あるいは流入管きょに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)流入管きょに付着した異物等は後段に悪影響を及ぼさないよう、必ず洗い流さずに引き出す。
(2)スクリーンが閉塞すると、流入汚水がオーバーフローし、し渣の除去が不十分となったり、汚水が流入管きょに滞留したりする。
(3)流入管きょと建物からの排水管との接合部分を調べ、屋内の給排水設備から水を流すなどして、特殊な排水や雨水等が接続されていないことを確認する。
(4)点検の順序は、放流水及び消毒槽(室)から流入管に向かって、汚水の処理工程の順序と逆方向に進める。
(5)流入汚水の水量変動は建築用途等により様々に変化する。

正答 ➠   
 汚水管に付着した異物を毎度引き出したら、維持管理は大変だ。だからこそ、浄化槽の流入部にはスクリーンを設けている。
 

問題 67処理水中の濃度が高い場合、消毒時の塩素消費量が増加する水質項目として、最も不適当なものは次のうちどれか。
 
(1)アンモニア性窒素
(2)亜硝酸性窒素
(3)硝酸性窒素
(4)BOD
(5)硫化物

正答 ➠   
 消毒のための塩素剤は「酸化剤」なので、「還元剤」を加えると消費量が増加してしまう。このなかで還元剤として働かないのは、硝酸性窒素(NO3ーN)だ。
 

問題 68工場生産浄化槽に関する次の文章中の[  ]内の語句のうち最も不適当なものはどれか。
 
 工場生産浄化槽の材料を分類すると、FRP、[(1)ジシクロペンタジエン]、[(2)ポロプロピレン]などがある。[(3)ジシクロペンタジエン]は、[(3)ガラス繊維を含まない樹脂]で、FRPより[(4)耐衝撃性に劣る]が、製造上での成形性がよく、焼却したときの[(5)残渣が少ない]などの特徴を有している。

正答 ➠   
 ジシクロペンタジエンは、FRPより柔らかいので、耐衝撃性に優れている。
 

問題 69RC製浄化槽に関する次の文章中の[   ]内の語句のうち、最も不適当なものはどれか。
 
 浄化槽の材料であるコンクリートは、[(1)硬化]に必要な水分が[(2)蒸発]してできる[(3)空隙]や[(4)塩化カルシウム]の生成によって生じる毛管空隙等のため[(5)透水性]がある。

正答 ➠   
 ここは水酸化カルシウム(Ca(OH)2)の生成
 

問題 70FRP製浄化槽の修理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)修理箇所の油分は、シンナーやアセトンなどの溶剤で除去する。
(2)溶剤は引火性及び毒性があるので、浄化槽内部で用いる場合は、換気をしながら作業を行う。
(3)応力白化を生じている場合は、その面をグラインダで粗くし、樹脂を含浸したガラスマットを積層する。
(4)樹脂の硬化に要する時間は条件によって異なるが、常温において20分以上である。
(5)硬化を速めるための赤外線ランプやヒータでの加熱は、強度を低下させる。

正答 ➠   
 寒い季節では、赤外線ランプなど使っているが、強度低下は聞いたことがない。でもヒーターは危ない。とにかく直火加熱による発火には注意を要する。