問題31〜40

 
問題 31仮設工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)ベンチマークは、敷地境界線を示すためのものである。
(2)遣方は、工作物の水平及び位置の基準を明示するための仮設物である。
(3)縄張りは、工作物の位置と境界線等の関係を確認するために行う。
(4)墨出しは、下げ振りやレベルなどを使って、通り芯、型枠等の位置を出すために行う。

正答 ➠ 1  
 ベンチマークとは、敷地に設置する浄化槽などの位置・高さなどの基準点をいう。
 

問題 32素掘工法における地山の種類に対応した掘削面の高さと法面勾配の関係として、最も不適当なものは次のうちどれか。
 
    〔地山の種類〕            〔掘削面の高さと法面勾配〕
(1)岩盤または堅い粘土からなる地山― 5m 未満の場合 90° 以下
(2)岩盤または堅い粘土からなる地山― 5m 以上の場合 75° 以下
(3)砂からなる地山― 5m 未満または 45° 以下
(4)発破等により崩壊しやすい地山― 2m 未満または 45° 以下

正答 ➠ 3  
 地山と法面勾配は数値を憶えるしかない。この問題、正確には「手掘りにより砂からなる地山又は発破等により崩壊しやすい状態になつている地山の掘削の作業を行なうとき」であり、「砂からなる地山にあつては、掘削面のこう配を35度以下、又は掘削面の高さを5メートル未満」、「発破等により崩壊しやすい状態になつている地山にあつては、掘削面のこう配を45度以下、又は掘削面の高さを 2 メートル未満」とある。なので、3の45°が間違い。なかなか難しい。
 
 
問題 33鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)配筋の仕様は、浄化槽製造業者の施工要領書、仕様書、構造図及び配筋図等による。
(2)底版コンクリートのかぶり厚さは、捨てコンクリートの部分を除いて、3 cm 以上とする。
(3)骨材は、アルカリ骨材反応試験において、品質を確認したものを使用する。
(4)スランプが大きい場合は、コンクリートの打ち込みが容易になる。

正答 ➠ 2  
 建築基準法施行令第79条第1項で、基礎のかぶり厚は(捨コンクリートの部分を除き)6cm以上になっている。
 
 
問題 34水槽Ⅰから水槽Ⅱに槽内水を移送している下図におけるポンプの実揚程の計算式として、最も適当なものは次のうちどれか。
 
(1)  A - B + C + D + E
(2)- A + B + D + E
(3)- B + C + D + E
(4)- A + C + D + E

正答 ➠ 4  
 実揚程だから、吐出揚程Eは絶対、これに配管抵抗のCとDも絶対。しかし、水槽Ⅰの押し込み分Aはポンプ負荷が楽になるので、これをマイナス。すると4になる。
 
 
問題 35浮上防止のための工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)浮上防止の計算では、槽本体の重量と槽内水の重量の和を浮力に抵抗する力とする。
(2)浮上防止金具を底版コンクリートに埋め込む方法としては、鉄筋にフックを設ける方法や金具を鉄筋に緊結する方法がある。
(3)戸建住宅用浄化槽の浮上防止を浮上防止金具や固定金具の取り付けにより行う場合は、本体フランジと底版コンクリートを連結して固定する方法がある。
(4)円筒横置き型の浄化槽では、浮上防止バンドで本体を固定する方法がある。

正答 ➠ 1  
 2〜4は底版コンクリートに固定する金具に関する記述。なので、簡単にこれに行き着く。
 
 
問題 36担体流動槽の内部設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)担体には、数mm 〜 数cm の大きさのものが用いられる。
(2)担体には、密度が水より十分大きいものを使用する。
(3)担体流出を防止するため、移流部にスリットなどを設ける。
(4)担体には、主としてプラスチック製のものが用いられる。

正答 ➠ 2/B>  
 担体は流動化しやすいものが原則。なので、比重は水の1に近いものになる。
 
 
問題 37放流ポンプ槽の内部設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)放流ポンプは、故障時等に備えて同等の能力を有するものを 2 台 以上設置する。
(2)前段に流量調整槽が設けられている場合、放流ポンプの能力は日平均汚水量の 1.5 倍 程度を揚水できるものとする。
(3)ポンプ配管等の閉塞を防止するため、ポンプの吐出口径は 20 mm以上とする。
(4)放流ポンプは、点検修理時に取り外しが容易となるように脱着型(自動接続型)とする。

正答 ➠ 3  
 ポンプの吐出口径は、普通は40mm以上だが、32mm口径もある。
 
 
問題 38排水配管設備工事の土かぶりに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)配管の起点における土かぶりは、通常 10 cm 以上とする。
(2)自動車等が通る場合は、スラブ打ちを行う。
(3)荷重の掛かる場所は、土かぶりを 60 cm 以上とする。
(4)敷地内で人の通行等がある場合は、土かぶりを 20 cm 以上とする。

正答 ➠ 1  
 排水管の土かぶりは、起点で20cm以上、荷重が掛かるところで60cm以上とする。決まりごとなので、このまま覚える。
 
 
問題 39排水配管設備工事の升に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)管路の起点、屈曲点及び合流点には升を設ける。
(2)升の設置場所は、将来構築物が設置される計画がある場所は避ける。
(3)流入管路には、溜め升を設ける。
(4)管路長さが、管径の 120 倍 を超えない範囲内で維持管理上適切なところに升を設ける。

正答 ➠ 3  
 流入側の配管に溜め升はNG。そこで未処理の排水が腐敗する。
 
 
問題 40低圧屋内配線を湿気の多い場所に施設する場合の工事として、最も不適当なものは次のうちどれか。
 
(1)金属管工事
(2)金属ダクト工事
(3)合成樹脂管工事
(4)金属可とう電線管工事

正答 ➠ 2  
 金属ダクトというのは、電気設備技術基準にて「幅が5cmを超え、鉄板の厚さが1.2mm以上の堅ろうなあえんメッキを施した金属製の樋」。なので、乾燥した場所で使用される