TAMAYAのページ〜R1問題9

問題81〜90

問題 81せきによる流量測定に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)せき式による流量測定は、開水路に用いられる。
(2)計量調整移送装置(分水計量装置)の流量測定には、全幅せきが用いられる。
(3)三角せきの切欠き角度と流出水量は比例する。
(4)せき高とは、せきの底点からせきを越流する水面までの差である。
(5)四角せき及び全幅せきの流量は、流量算定式にせき高とせき幅を代入して求める。

正答 ➠   
 分水計量装置の流量測定には、全幅せきと三角せきを組み合わせたものが用いられる。小型の浄化槽では、ポンプ能力の方がはるかに大きいため、揚水量のほとんどを全幅せきで戻して水位を安定化させ、三角せきを溢流した方を後置の生物処理槽に送りこむ。
 

問題 82試料採取時の注意点に関するア〜オの記述について、不適当なものをすべてあげている組み合わせは次のうちどれか。
 
ア.試料容器に試料を直接採取することは避ける。
イ.細菌試験に供する試料の場合は、試料容器の共洗いは行わない。
ウ.同じ採水用具を異なる採水箇所で使用する場合は、流入側から流出側に向かって順次採取する。
エ.SS の多い試料では、SS の微細化を避ける採水方法として、ひしゃくを用いることがある。
オ.試料容器への採取量は、容器の 95 %程度とする。
 
(1)
(2)ア、ウ
(3)ウ、エ
(4)イ、ウ、オ
(5)ア、イ、エ、オ

正答 ➠   
 アとウはNGだ。アは例えば汚れた柄杓で採水して綺麗な試料容器に移したりすると、試料が汚染されてしまう。ウは同じ採水用具(ひしゃく等)で数カ所採水する場合は、流出側から流入側に向かって、つまり綺麗な方から順次採取する。これは覚えてしまう。
 

問題 83大腸菌群に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
 
(1)大腸菌群は、グラム染色で陽性を示す。
(2)大腸菌群は、芽胞という殻を形成する。
(3)ヒトや動物の糞便に由来する菌のみが大腸菌群数として測定される。
(4)水質汚濁防止法では、放流水の大腸菌群数は日間平均で1mL 当たり 3,000 個以下と規定されている。
(5)汚水の浄化過程において、大腸菌群数は増加する。

正答 ➠   
 水質汚濁防止法では、放流水の大腸菌群数は日間平均で1mL 当たり 3,000 個以下。この3,000個/mL という数値とmg/Lは絶対に覚えておく。
 

問題 84塩素消毒に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)遊離塩素には、塩素、次亜塩素酸、次亜塩素酸イオンがある。
(2)結合塩素は、遊離塩素とアンモニアが反応して生成される。
(3)結合塩素よりも遊離塩素の方が消毒効果は弱い。
(4)処理水中に残留塩素が検出される場合には、大腸菌群数が十分に減少していると判断できる。
(5)残留塩素濃度から遊離残留塩素濃度を減じたものが、結合残留塩素濃度である。

正答 ➠   
 これは逆で、結合塩素よりも遊離塩素の方が消毒効果は強い。前問と併せ、大腸菌群と塩素消毒の問題はもう出し尽くしているので、過去問のすべてを覚えてしまおう。
 

問題 85溶存酸素に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)水中に溶解している分子状の酸素が溶存酸素である。
(2)溶存酸素を隔膜電極法で測定する場合には、現場で測定する。
(3)ウインクラーアジ化ナトリウム変法(よう素滴定法)で測定する場合、溶存酸素は、水酸化マンガンを用いて固定する。
(4)水温が高いほど水中の飽和溶存酸素濃度は低くなる。
(5)海水の飽和溶存酸素濃度は、同じ温度の淡水の飽和溶存酸素濃度より高い。

正答 ➠   
 これは結構難しい問題で、飽和溶存酸素濃度は不純物があると下がる傾向にある。なので海水では同じ温度の淡水の飽和溶存酸素濃度より低く、淡水のおよそ8割になるそうだ。
 

問題 86MLSS 濃度が 2,500 mg/L の活性汚泥混合液を1Lのメスシリンダーにとって静置したとき、沈殿汚泥体積は下表のように推移した。このときの汚泥容量指標(SVI) として、正しい値は次のうちどれか。
 
(1)  60
(2)  80
(3)100
(4)160
(5)320

正答 ➠   
 SVIとは、活性汚泥の締まり具合を示す指標。1gの活性汚泥が占める容積をmLで表す。SVI=(SV×10,000)/MLSS で算出される。問題の表から、SV30は20だから、式から、(20✕10,000)/2,500=80。
 SVが30分であることが分からないと進めないのと、SVとMLSSどっちが分母分子? でもこれは、SVIが小さい程汚泥の締りがいい! ということを覚えておけば、同じMLSS汚泥濃度ならSVが小さいほど締まりがいい汚泥だと分かるはずだ。
 

問題 87処理水質の評価に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)アルカリ度は、硝化によって増加し、脱窒によって減少する。
(2)SS の増加は、BOD 及び COD を増加させる。
(3)透視度は、BOD を推定する指標として有効である。
(4)BOD は、硝化に伴い増加することがある。
(5)塩化物イオンは、通常の使用状態では生物処理に影響しない。

正答 ➠   
 脱窒が分かっていないと解けない問題。知っている人はいとも簡単に解けるだろう。アルカリ度は、硝化によって減少し、脱窒によって増加する(減少した分の半分)。
 

問題 88BOD に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)BOD は、有機物質による汚濁を把握する指標として用いられる。
(2)BOD は、20 ℃、暗所で5日間の培養で測定する。
(3)BOD 測定においては、試料中の有機汚濁物質が完全に分解される。
(4)ATU-BOD は、硝化の影響を抑制した BOD である。
(5)残留塩素は、BOD 測定に影響を与える。

正答 ➠   
 知っているかどうかの問題。たった5日間で試料中の有機汚濁物質が完全に分解される、なぁんてことはない。必ず残る!
 

問題 89好気性生物反応槽の槽内水が沈殿槽から流出するまでの間に、下記の水質変化が認められた。これらの水質変化とその要因の組み合わせとして、最も適当なものは次のうちどれか。
 
   水質変化               要 因
(1)pH の上昇− 沈殿槽内汚泥からの硝酸性窒素の溶出
(2)DO の低下       − 沈殿槽内の微生物による酸素消費
(3)透視度の低下      − 浮遊物の除去
(4)アンモニア性窒素の上昇 − 沈殿槽の汚泥内で生じた脱窒
(5)ORP の上昇      − 沈殿槽内汚泥の腐敗

正答 ➠   
 分析の経験者ならすぐに正解にたどり着くのだが、化学が苦手だとかなり難しい。まあ、簡単に判断すれば、2は当然だ、とは思いつく。あとの4つはどこがおかしいのか?
 pHは硝酸性窒素の除去で上昇、透視度は浮遊物の除去で上昇、アンモニア性窒素の上昇は腐敗、ORPの上昇は好気処理ができてる。
 

問題 90透視度に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)滞留時間の長い腐敗室からの流出水は白濁状態にある。
(2)汚泥貯留を兼ねた一次処理装置からの流出水の透視度はコロイド物質の影響を大きく受ける。
(3)散水ろ床の処理水は白濁状態にあることが多い。
(4)透視度の測定によって、硝化・脱窒反応の進行状態が把握できる。
(5)構造例示型小型浄化槽の放流水の透視度は、30 cm以上が望ましい。

正答 ➠   
 硝化・脱窒反応の進行状態は透視度だけでは不可能。他にpHや亜硝酸・硝酸の測定が必要だ。これらの試験紙はなんと熱帯魚売り場にある。アンモニアや亜硝酸高は高級魚の大敵。
 出題は循環するので他の4つは正しいものと覚えておくと有利になる。