問題 1 工場生産浄化槽を施工する場合について、次の設問に答えなさい。
 
(1)施工する前の本体検査において、国土交通省令で定める確認すべき表示事項を6つ記入しなさい。
  • 浄化槽の名称
  • 「浄化槽法に基づく型式認定浄化槽」の文字
  • 認定の番号
  • 認定の年月日
  • 処理方式
  • 処理能力
  • 浄化槽製造業者の氏名又は名称   この中から6点(結構キツイ)
(2)施工する前の本体検査において、槽内に設けられた「散気管」及び「嫌気櫨床槽の濾材」の確認事項を2つずつ記入しなさい。
ただし、変形・破損の有無は除くものとする。
 【散気管】

 【嫌気濾床槽の濾材】


【散気管】
  • 水平に固定されているか
  • 受け具にしっかり固定されているか。 逆に、外すことができるか・・・とかとか。
【嫌気櫨床槽の濾材】
  • 濾材がこぼれ出していないか。
  • 上下の濾材受け・抑えがしっかり固定されているか・・・・とかとか。

 
問題 2流量調整槽が前置された浄化槽の「移送ポンプ」及び「制御盤」における、試運転時のチェック項目を3つずつ記入しなさい。
 
 【移送ポンプ】

 【制御盤】


【移送ポンプ】
  • 設定された水位で、ON/OFFするか
  • アラーム水位で2台同時運転するか
  • 水量調整マスがらみで、設定移送水量は適切か
【制御盤】
  • 漏電ブレーカーが設置されているか
  • 絶縁値は適切か
  • 故障時、アラーム水位等で信号が出ているか
移送ポンプと制御盤は切っても切れない関係なので、これを分離するのは結構難しい。
 
問題 3 あなたが最近たずさわった浄化槽工事について、次の事項を記入しなさい。
 
(1)工事名称  (例:○○邸新築工事など)
(2)工事場所  (例:○○県○○市など)
(3)完成時期  (平成  年  月)
(4)浄化槽の構造方法による区分(該当するものを一つ選び○印を付けなさい。)
 ア 国土交通省(旧建設省)告示に示された例示方式
 イ 日本農業集落排水協会型又は地域資源循環技術センター型(JARUS型)
 ウ 上記以外
(5)建築用途  (例:事務所、住宅、共同住宅、農業集落排水施設など)
(6)処理対象人員(人)
(7)処理方式  (方式)
(8)性  能
 ア 放流水のBOD(mg/L)
 イ その他の性能(例:BOD除去率○○%など)
毎度毎度の問題。とにかく、あまり難しく考えないこと。シンプルに書こう!
  • 隣家や親戚で行った工事を記憶する(時期、場所が憶えやすい)。
  • もっともポピュラーな方式を選ぶ。
  • もっとも小さい人槽を憶える(5人槽)
  • 今はやりのものはいい。環境配慮型浄化槽(消費電力基準 5人槽:39W以下)なんかいい。
  • フローシート、性能、除去率は暗記する。
       →気取って大規模なものや、高度処理のような複雑なものを選ばないこと。
  • 代表例として出荷台数の多い某F社のCA型などをよく見て、数値などを覚えておくとよい。
(9)この浄化槽工事を施工した際の品質管理及び安全管理について、とった措置又は対策を簡潔に記述しなさい。
品質管理

安全管理

毎度毎度の問題で、品質・安全・工程の3つ管理の項目から循環している。とにかく憶えてしまおう。あまり難しく考えないこと。

〔品質管理〕
 工場生産品は本体の品質が確保されているので、工事の品質として、槽本体の水平とか、スラブコンクリートの水勾配とか、排水管(流入管)のトラップに配慮したこと、等を書けばよい。

〔安全管理〕
 浄化槽工事で考えられる事故で「法面崩落、矢板崩壊、転落、傷害、感電」について、簡単にコメントすればよい。