TAMAYAのページ〜H30問題9

問題81〜90

 
問題 81汚泥沈殿率(SV30)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)活性汚泥をメスシリンダーに採取し、30分静置後の沈殿汚泥の体積率を百分率で表す。
(2)活性汚泥の沈降性や個液分離性等の性状の把握ができる。
(3)接触ばっ気槽(室)内の逆洗時期の判断を行う指標となる。
(4)全ばっ気方式の浄化槽では清掃時期の判断を行う指標となる。
(5)測定中はメスシリンダーを直射日光の当たらない水平なところに置く。

正答 ➠   
 汚泥が沈殿して全体の何%を占めるか? が汚泥沈殿率で、活性汚泥法の指標である。接触ばっ気槽で汚泥が回遊したら、それは管理に問題がある証拠。
 
 
問題 82BODとCODに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)浄化槽における BOD/COD の比は、流入水より処理水の方が高い。
(2)BODは、培養びん中で硝化反応が進むと高くなる。
(3)亜硝酸窒素は、CODの測定値に影響を与える。
(4)BOD測定は、COD測定より長い時間を要する。
(5)BOD測定用の希釈水は、DOを飽和状態にしておく。

正答 ➠   
 これは結構難しい。BODにカウントできるものは生物処理ができるもの。CODにカウントできるのは生物処理ができるものとできないものの合計。
 一度生物処理したら、BODがCODより多く減少しているはず。なのでBOD/CODは小さくなる。
 
 
問題 83DPD法による残留塩素の測定手順に関する次の文章中の[   ]内の語句のうち、最も不適当なものはどれか。
 
 10 ml の共栓比色管に[(1)リン酸塩緩衝液]0.5mLをとり、これにDPD試薬 0.1gを加える。次に試料を加えて全量を10 mL とし、混和後、すみやかに残留塩素標準比色液と比較して[(2)遊離残留塩素]濃度を求める。さらに、[(3)ヨウ化カリウム]約 0.1gを加えて溶解し、2分間静置後、残留塩素標準比色液と比較して残留塩素濃度を求める。この値と[(2)遊離残留塩素]の値の[(4)和 ]が[(5)結合残留塩素]濃度である。
 

正答 ➠   
 実際に分析したことがないと難しそうにみえるが、ここはじっくり問題を読む。遊離残留塩素が水中のアミン類と結合したもの(クロラミン)を結合残留塩素という。ヨウ化カリウムの添加は結合型を遊離型に変えるためで、総残留塩素(遊離残留塩素+結合残留塩素)が求まる。なので、ここは総残留塩素から遊離残留塩素を引いた「差」が結合残留塩素である。
 
 
問題 84現場で直ちに測定しなければならない水質項目として、最も不適当なものは次のうちどれか。
 
(1)透視度
(2)pH
(3)溶存酸素(電極法)
(4)残留塩素
(5)アンモニア性窒素

正答 ➠   
 アンモニア性窒素の測定にはインドフェノール吸光光度法やイオン電極法があるが、発色反応は化学反応であるために、反応時間、反応物質の純度と濃度、pHや温度などの影響を受け易く、現場での測定は難しい。
 
 
問題 85現場において浄化槽の処理機能の把握に用いられている簡易測定器について、その測定項目と測定原理の組み合わせとして、最も適当なものは次のうちどれか。
 
  測定項目    測定原理
(1)SS濁度  ー 蛍光光度法
(2)COD   ー 吸光光度法
(3)T-N   ー 電極法
(4)濁度   ー 蛍光光度法
(5)T-P   ー 比極法

正答 ➠   
 蛍光光度法は発光を検出するもので、高い選択性があり蛍光を出す分子種は比較的限られている。SS成分や濁度成分は微細な固体であり発光はしない。T-N,T-P分析は試料の前処理と分光光度計が必要で、現場での測定は無理。
 
 
問題 86透視度に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)汚水の処理が進行してBODが低下するほど、透視度が高くなる傾向がある。
(2)透視度は、直射日光の当たる場所で測定する。
(3)標識板には白色のプラスチック板または陶器板を用いる。
(4)標識板には、黒色の二重十字線が記されている。
(5)微細な気泡が試料に混人すると、測定値が低くなる。

正答 ➠   
 透視度測定は直射日光NG。これは覚えておく。
 
 
問題 87浄化槽におけるpHの評価に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)次亜塩素酸を含む洗剤の使用は、流入汚水のpH上昇の要因となる。
(2)嫌気性分解の進行により、嫌気ろ床槽流出水のpHが低下する。
(3)ばっ気による二酸化炭素の揮散により、接触ばっ気槽内のpHが低下する。
(4)生物処理に関与する多くの微生物の最適pHは、中性付近である。
(5)硝化が進行した場合の処理水のpHは、浄化槽よりみなし浄化槽の方が低くなる。

正答 ➠   
 接触ばっ気槽内のpH低下はアンモニア性窒素の硝化によるもの。これも絶対に覚えておく。
 
 
問題 88浄化槽の水質評価における硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素の検出は、酸化の進行状況を把握するための有効な手段である。
(2)浄化槽の運転初期においては、BOD除去に関与する細菌群よりも硝化細菌が増殖するため、一時的に硝化反応が進行する。
(3)浄化槽では、亜硝酸性窒素は硝化が進行する過渡期に一時的に高濃度に検出されることがあるが、通常はその後すみやかに硝酸化が進行する。
(4)みなし浄化槽では、硝化反応が亜硝酸の段階で停止する場合がある。
(5)消毒過程において、消毒剤は亜硝酸性窒素の酸化に消費される。

正答 ➠   
 硝化細菌の増殖は、BOD除去が終わってから始まるもの。浄化槽の運転初期ではあり得ない。
 
 
問題 89みなし浄化槽における塩化物イオンに関する次の文章中の[  ]内の語句のうち、最も不適当なものはどれか。
 
 塩化物イオンは、処理過程において[(1)除去されない]ため、洗浄水と[(2)放流水]の濃度を測定することにより、水洗便所における希釈倍率を把握できる。標準的な希釈倍率としてとして[(3)50倍]希釈が用いられている。希釈倍率が大きいと滞留時間が[(4)長く]なり、処理機能に障害を生じるおそれがある。希釈倍率が小さいと、流入水のBOD濃度が[(5)高く]なる。

正答 ➠   
 希釈倍率が大きいとは、洗浄水が多いこと。なので、当然ながら滞留時間は減少する。
 
 
問題 90浄化槽において、汚泥流出に伴う処理水の透視度低下の原因として、最も不適当なものは次のうちどれか。
 
(1)活性汚泥のSVIの低下
(2)活性汚泥のバルキング
(3)ばっ気槽の微細フロックの生成
(4)流量調整機能の不良
(5)接触ばっ気槽における生物膜のはく離

正答 ➠   
 SVIが低下するとは、汚泥の締り具合いが良くなったこと。それなら、汚泥流出の危険性は低下する方向になる。
 ここ問題81〜90は比較的簡単なので、落とさないようにしたい。