TAMAYAのページ〜H30問題8

問題71〜80

 
問題 71窒素除去型小型浄化槽(処理対象人員5人)の循環装置として、空気量を変化させて循環水量(揚水量)を調整するタイプのエアリフトポンプが用いられ、このポンプの空気量調整用バルブが破損した。このポンプの揚水特性が図1のとき、計画水量1m3/日の2倍量から4倍量の循環水量を容易に調整できるバルブに交換する場合、図2に示す(1)〜(5)の特性を示すバルブのうち、最も適当なものはどれか。

正答 ➠   
 循環水量が計画水量の2〜4倍量、とあることから、1日に2m3/日(1.4L/分)から4m3/日(2.8L/分)の揚水量がほしいところ。図1からその時の空気量を求めると、おおむね3から5L/分必要。
 ここで図2の縦軸を見て、空気量3〜5L/分が得られて、なおかつバルブ開度に余裕があるもの、つまり、開度の範囲の広いものが好ましい。すると(4)が40〜80%と幅が広く、調整がしやすいことが分かる。
 
 
問題 72RP製浄化槽の事故や修理に関連する用語とその説明に関する次の組み合わせのうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)擁 壁 :切土や盛土を行うときに設け、土が崩れるのを防ぐための壁
(2)応 力 :構造物に外力が作用するとき、構造物の部材内部に発生する外力に抵抗する力
(3)リ ブ :板の補強等のために突き出して作られる補強材の部分
(4)不等沈下:基礎面、底版面の地盤に不均一な沈下が生じる現象
(5)座 屈 :繰り返し荷重を受けた部分の積層がはく離し、白変する現象

正答 ➠   
 座屈とは、例えば一斗缶の上から荷重を加えると、ある一定の荷重を超えたときに、缶がグシャっと潰れるような現象をいう。
 
 
問題 73浄化槽の使用実態とそれに対応した管理技術に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
 
(1)接触ばっ気槽では、ばっ気強度を1.5 m3/(m3・時)程度に維持すれば、構造によらず槽内の撹拌は十分に行うことができる。
(2)流入汚水の時間変動が大きいほど、沈殿分離槽に蓄積するスカムや汚泥が多くなる傾向があるので、清掃時期を考慮する。
(3)汚水量が計画汚水量より著しく増加しても、流量調整槽内の移送用ポンプの最大能力で24時間以内に移送できる範囲であれば、安定した処理を行うことができる。
(4)散水ろ床方式において流入BOD負荷が過大な場合、通気量を多くすることにより対応できる。
(5)ばっ気槽に対するBOD負荷が計画値より低く、硝化が進んで処理水のpHが低下する場合、間欠ばっ気の導入を検討する。

正答 ➠   
 硝化が進むとpHが低下することは絶対に覚えておく。例えば流入汚水が計画に対して少ない時など。こういう場合は酸素は十分なので、少しくらいばっ気を止めても問題ない、と思っていい。加えて、脱窒素も期待できる。
 
 
問題 74飲食店等の汚水を処理対象とした中型浄化槽に設置される油脂分離槽について、次の文章中の[ ア ]〜[ ウ ]に入る語句の組み合わせとして、最も適当なものはどれか。

 浄化槽に多量の油脂類が流入すると[ ア ]負荷量が著しく増加するため、厨房排水が流入管きょに合流する前に油脂分離槽を設置することが望ましい。
 油脂分離槽は、厨房で使用する油脂類が温水に融けて排出されてくるものを一時貯留して[ イ ]し、固形化させて分離することを目的とする。油脂類の大部分は[ ウ ]で流入するため、油脂類の一部が除去されるものと考える。

    ア    イ    ウ
(1)BOD   冷却   懸濁状態
(2)BOD   沈殿   懸濁状態
(3)T−N   凝集   懸濁状態
(4)BOD   冷却   溶解状態
(5)T−N  凝集   溶解状態

正答 ➠   
 油脂類は非常に高いBODを示す。なので、少しでも冷却して、分離して、系外に排出する必要がある。
 
 
問題 75硝化液循環法による窒素除去を目的とした場合、流入汚水のBOD と窒素の比(BOD/N)が望ましい範囲にある建築物の用途として、最も適当なものは次のうちどれか。
 
(1)集会場
(2)映画館
(3)パチンコ店
(4)事務所
(5)老人ホーム

正答 ➠   
 流入BOD と窒素の比(BOD/N)が望ましのは、生活感のある建築物。集会場や映画館、パチンコ屋、事務所は通常、お風呂や調理場がなく、N濃度が高いのでBOD/Nが低い。
 
 
問題 76下の概略図に示す二次処理装置は、流入側から接触ばっ気部、生物ろ過部及び処理水槽で構成されている。この二次処理装置は、専用ブロワの自動逆洗により、逆洗時には逆洗管からのばっ気と逆洗エアリフトポンプによる逆洗排水の移送が同時に行われる。保守点検時に専用ブロワの運転を手動逆洗に切り替えたが、生物ろ過部の閉塞が解消されなかった。この場合に認められる現象として、最も不適当なものは次のうちどれか。なお、逆洗中は一次処理装置からの流入はないものとする。
(1)接触ばっ気部から気泡が上昇してきた。
(2)処理水槽から気泡が上昇してきた。
(3)逆洗エアリフトポンプからの排水量が所定の量より増加した。
(4)生物ろ過部における水位の低下速度が処理水槽よりも速かった。
(5)生物ろ過部における水位の低下速度が接触ばっ気部よりも速かった。

正答 ➠   
 逆洗時は逆洗管からのばっ気によるろ材の洗浄と逆洗エアリフトポンプによる逆洗はく離排水の移送が同時に行われる。3のように、逆洗エアリフトポンプからの排水量が所定の量より増加したなら、はく離汚泥は沈殿分離槽に移送される。所定の量より減少した、なら間違いではない。
 
 
問題 77浄化槽における騒音対策に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)浄化槽の運転中に発生する騒音としては、機械系の駆動音や汚水等の移送に伴う水の音があげられる。
(2)ブロワから発生する騒音は、吐出圧力やモータの回転数によって騒音特性が異なる。
(3)機械室に設置されたブロワは、すべて騒音規制法の対象となる。
(4)ばっ気撹拌等の音が問題となる場合は、マンホールや点検蓋を厚いものに変更するのが簡易な対策である。
(5)機械室内に機器がある場合は、室内に吸音材を張ることで防音効果が期待できる。

正答 ➠   
 機械室に設置されたブロワすべてが騒音規制法の対象となるわけではない。指定地域内で特定施設を設置している工場・事業場で送風機(原動機の定格出力が 7.5kW 以上のものに限る)が対象になる。
 
 
問題 78浄化槽で使用する殺虫剤の抵抗性に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)浄化槽で発生する害虫のうち、抵抗性が<問題となっているものには、アカイエカ、チカイエカ、チャバネゴキブリなどがある。
(2)抵抗性は、昆虫の一生の間に次第に強くなる。
(3)抵抗性が問題となる殺虫剤としては、有機リン剤やピレスロイド剤などがある。
(4)濃度や散布量を増やすことは、軽度の抵抗性固体に対してある程度有効である。
(5)作用機構が異なる殺虫剤は、交差抵抗性がなく、有効に作用する。

正答 ➠   
 抵抗性は、昆虫の一生の間に次第に強くなるのではなく、世代交代の度に強くなる
 
 
問題 79安全対策に関する次の文章中の[ ア ]〜[ エ ]に人る気体の組み合わせとして、最も適当なものはどれか。

 空気には約 78%の[ ア ]と約21%の[ イ ]が含まれるが、浄化槽内の微生物によって[ イ ]が消費され、その濃度が 18%未満になると人体に影響を及ぼすおそれがある。また浄化槽では、槽内の嫌気性微生物の作用によって、[ ウ ]や[ エ ]が発生する。一般に、[ ウ ]は空間の上部に、[ エ ]は空間の底部に溜まりやすい。
 
    ア    イ     ウ      エ
(1)窒素   酸素    二酸化炭素  メタン
(2)酸素  硫化水素   メタン    窒素
(3)酸素  二酸化炭素  窒素     硫化水素
(4)窒素  酸素     メタン    硫化水素
(5)酸素  二酸化炭素  硫化水素   窒素

正答 ➠   
 アとイが窒素・酸素は絶対に覚えておく。1と4が残るが、空気より重いか軽いかで、軽いのはメタン(分子量16)、重いのは(分子量34)。ちなみに空気(NとOの混合物)は分子量28.8
 
 
問題 80浄化槽に適用されている脱臭法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)吸着脱臭法では、活性炭が主として用いられる。
(2)吸着脱臭法では、吸着剤の交換が必要である。
(3)充填塔式生物脱臭法では、微生物により臭気物質が酸化分解される。
(4)土壌脱臭法では、吸着、生物学的・化学的作用により臭気が除去される。
(5)オゾン脱臭法では、オゾンによるマスキングが主たる作用である。

正答 ➠   
 オゾンは強烈な酸化剤。なので臭気を酸化分解する。