TAMAYAのページ〜H29問題9

問題81〜90

 
問題 81水質分析用の混合試料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)各時間帯に採取した試料をその時間帯の水量の比に応じて混合する。
(2)水質変動が小さい箇所では、試科の採水額度を少なくできる。
(3)混合試料はバケツ等を用いて多めに調製し、その中から必要量を分取する。
(4)pHの測定には、混合試料を用いる。
(5)調製した試料は、氷冷して運搬する。

正答 ➠   
 pH測定はとにかく時間が勝負。組み上げて混合した試料では槽内の状況把握はできない。
 
 
問題 82ポリエチレンびんを試料容器として用いる水質試験項目として、最も不適当なものは次のうちどれか。
 
(1)pH
(2)SS
(3)全窒素
(4)ヘキサン抽出物質
(5)BOD

正答 ➠   
 油分分析の「ヘキサン抽出物質」分析は、ポリ容器はNG。ポリ瓶の壁面に吸着されてしまう
 
 
問題 83NH4+-N 14 mg がNO2--Nに酸化される際に消費される酸素量として、正しい値は次のうちどれか。
 ただし、反応は下式に従うものとし、H、N、Oの原子量はそれぞれ1、14、16とする。
 
(1) 8 mg
(2)16 mg
(3)32 mg
(4)48 mg
(5)56 mg

正答 ➠   
 NH4の分子量は 14+4=18 必要酸素は 3/2×16×2=48 さて、問題はNH4の形態のNが14mgだからNH4は18mg。結局は酸素量は同じで48mg となる。
 
 
問題 84浮遊物質(SS)に関する次の文章中の[   ]内の語句のうち、最も不適当なものはどれか。
 
 SSとは、水中に懸濁している[(1)1μm ] から[(2)2mm ] までの浮遊物質のことであり、ガラス繊維ろ紙を用いて一定量の試科をろ過し、乾燥してろ紙上の残留物の重さを測定して濃度を算出する。SS濃度が非常に[(3)高い ] 試科では、ろ過に時間がかかるため、[(4)遠心分離法 ] を用いる方法もある。浄化槽の槽内水では、SSとBODは[(5)負の相関 ] を示す。

正答 ➠   
 負の相関とは、どちらか大きくなると、他は小さくなる、ということ。簡単に考えて、SSが多ければBODは大きくなる「正の相関」となる。
 
 
問題 85汚泥に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)流入汚水のピーク流量が大きい場合、汚泥がほとんど蓄積しないことがある。
(2)みなし浄化槽では、SV30の値から沈殿分離室の清掃時期の判断を行う。
(3)汚泥の沈降性が悪化すると、SVIが高くなる。
(4)MLSSは、微生物濃度の指標として用いられる。
(5)MLVSSは、MLSS中の有機性のSSを表したものである。

正答 ➠   
 「SV30の値から沈殿分離室の清掃時期の判断を行う」ことは、みなし浄化槽の分離ばっ気方式にはあてはまるけど、すべてのみなし浄化槽を対象にしているわけではない。この問題は難しい。
 
 
問題 86市販されている簡易測定器の水質項目と測定原理の組み合わせのうち、最も不適当なものはどれか。
 
  水質項目      測定原理
(1)MLSS      電極法
(2)COD       電量滴定法
(3)NO2--N     比色試験紙法
(4)残留塩素    比色試験管法
(5)P043--P     吸光光度法

正答 ➠   
 MLSS(汚泥濃度)は光系で測定するらしい、ということが分かれば、「電気」を使う電極法は消える。
 
 
問題 87分離接触ばっ気方式のみなし浄化槽において、放流水に悪臭が認められる原因として、最も不適当なものは次のうちどれか。
 
(1)流入管きょに汚物が付着している。
(2)微生物に有害な物質が流入している。
(3)流入BODが著しく増加している。
(4)沈殿分離室にスカムが過剰に蓄積している。
(5)接触ばっ気室のばっ気が停止している。

正答 ➠   
 流入管きょ(渠)は浄化槽の入る前の配管。なので、ここが原因で浄化槽出口の放流水が臭うことはない。
 
 
問題 88ATU-BODに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)有機物質の除去効果を把握する有効な指標である。
(2)ATU-BODの測定には、浮遊物質を除去した試科を用いる。
(3)ATU-BODは、アリルチオ尿素を添加して測定する。
(4)BODからATU-BODを引いた値がN-BODである。
(5)硝酸性窒素濃度は、ATU-BODの値に影響しない。

正答 ➠   
 ATUに限らず、浮遊物質を除去した(ろ過した)試料は「溶解性のもの」を測定することになる。
 
 
問題 89所期の性能が維持されている既設浄化槽における処理水質の高度化に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)BODを10 mg/L 程度とするため、ろ過装置を設置する。
(2)CODを10 mg/L 程度とするため、活性炭吸着装置を設置する。
(3)窒素除去のため、間欠ばっ気運転を行う。
(4)リン除去のため、無機系凝集剤を添加する。
(5)窒素・リン同時除去のため、膜分離装置を設置する。

正答 ➠   
 膜分離を付加することは、微細な固形分の高度除去なので、窒素・リン除去にはつながらない
 
 
問題 90既設浄化槽の機能を改善するための流量調整機能に関する次の文章中の[   ]内の数値のうち、最も不適当なものはどれか。

 既設浄化槽の機能改善の方法として、流量調整機能の付加がある。活性汚泥法の浄化槽では、最終的に放流水質を左右するのが沈殿槽である。その容量は、3時間滞留であれば日平均汚水量の[(1)1/8 ]、4時間滞留であれば日平均汚水量の[(2)1/6 ] といった表現で示されている。すなわち、汚水が24時間にわたって均等に流入した場合、必要な滞留時間を満足する容量となっている。
 しかし、図に示した排水条件では、汚水排出時間が16時間であるから、16時間均等流入したとしても24時間均等流入の条件に比べて[(3)1.5 ] 倍の水量となり、仮に4時間滞留の容量であればこれだけで[(4)1.5 ] 時間滞留に減少する。また、図に示したように時間最大汚水量が24時間平均汚水量の3倍であれば、この時間帯の沈殿槽の滞留時間は[(5)1 ] 時間強しかないことになり、通常の活性汚泥の沈降分離は望めない。

正答 ➠   
 問題が長文なので、じっくり取り組む。4時間滞留に対して流入が1.5倍あるから、4/1.5 で2.7時間滞留に減少する。