問題 1 長時間ばっ気方式の既設浄化槽(旧構造基準 昭和44年建設省告示第1726号の第2)の処理フローは下図のようになっている。この浄化槽を現構造基準(建設省告示第1292号、最終改正平成18年1月国土交通省告示第154号に定める構造方法)のフローに準ずるように改善するにあたり、次の設問に答えなさい。
 

(1)上記の処理フローにおいて付加すべき単位装置を2つあげ、期待される改善効果についてそれぞれ記入しなさい。


 
  • 流量調整槽の追加→ピークカットにより、処理機能が安定する。
  • 汚泥貯留槽(濃縮貯留槽)の追加→汚泥の管理が楽になる。
  • 自動スクリーンにして、夾雑物除去の手間を省く。

    ・・・この辺から2つ
(2)現構造基準の沈殿槽(ホッパー型)の設計に必要な事項を3つ記入しなさい。



 
  • 平面の形状を円形又は正多角形(正三角形を除く)とすること。
  • ホッパーは、勾配を水平面に対し60度以上とし、底部を汚泥の有効な引抜きをすることができる構造とすること。
  • 汚泥を有効に集積し、かつ、自動的に引き抜くことにより、沈殿分離槽、汚泥濃縮貯留 槽又は汚泥濃縮設備へ移送することができる構造とすること。
  • 浮上物が生ずるおそれのあるものにあつては、浮上物を除去することができる装置を設けること。

    ・・・この辺から3つ
   
問題 2 戸建て住宅に工場生産品の浄化槽を設置する場合について、次の設問に答えなさい。
 
(1)浄化槽の設置場所を決定するにあたり留意すべき事項を3つ記入しなさい。



 
  • 点検し易い場所に設置する。
  • いつも水が溜まったりする場所を避ける。
  • 車庫、物置等の建物の中には設置しない。
  • 隣家の玄関先には設置しない。
  • 流入配管が長すぎないようにする  等々
    ・・・この辺から3つ
(2)施工前に現場で行う浄化槽の内部設備の検査内容を3つ記入しなさい。



 
  • 配管、バルブ、散気管、逆洗管等のゆるみ、変形、破損はないか。
  • ネジ類のゆるみはないか。
  • 濾材、接触材の変形、破損はないか。
  • 消毒槽の変形、破損はないか。
  • 隔壁等の破損はないか。
    ・・・この辺から3つ
 
問題 3 あなたが最近たずさわった浄化槽工事について、次の事項を記入しなさい。
 
(1)工事名称  (例:○○邸新築工事など)
(2)工事場所  (例:○○県○○市など)
(3)完成時期  (平成  年  月)
(4)浄化槽の構造方法による区分(該当するものを一つ選び○印を付けなさい)
 ア 国土交通省(旧建設省)告示に示された例示方式
 イ 日本農業集落排水協会型又は地域資源循環技術センター型(JARUS型)
 ウ 上記以外
(5)建築用途  (例:事務所、住宅、共同住宅、農業集落排水施設など)
(6)処理対象人員(人)
(7)処理方式  (方式)
(8)性  能
 ア 放流水のBOD(mg/L)
 イ その他の性能(例:BOD除去率○○%など)
毎度毎度の問題。とにかく、あまり難しく考えないこと。
  • 隣家や親戚で行った工事を記憶する(時期、場所が憶えやすい)。
  • もっともポピュラーな方式を選ぶ(嫌気濾床接触ばっ気方式)。
  • もっとも小さい人槽を憶える(5人槽)
  • フローシート、性能、除去率は暗記する。
       →つまり、無理して大規模や高度処理を選ばないこと
(9)この浄化槽工事を施工した際の品質管理及び安全管理について、とった措置又は対策を簡潔に記述しなさい。

品質管理

安全管理

管理項目は①品質管理、②工程管理、③安全管理の三つを循環するので、ここ5年分を全て憶えてしまう。

〔品質管理〕
 工場生産品は本体の品質が確保されているので、工事の品質として、槽本体の水平とか、スラブコンクリートの水勾配とか、排水管(流入管)のトラップに配慮したこと、等を書けばよい。

〔安全管理〕
 浄化槽工事で考えられる事故で「法面崩落、矢板崩壊、転落、傷害、感電など」について、簡単にコメントすればよい。