問題61〜70

 
問題 61ある集合住宅用の浄化槽(長時間ばっ気方式)において、汚泥発生量に関連する過去5年間の実績は次のとおりであった。
  
日平均流入汚水量は200 ㎥/日である。
週1回の保守点検時に返送汚泥を汚泥濃縮槽へ移送して、2倍に濃縮した後、汚泥貯留槽へ移送されている。
流入汚水量100 ㎥ 当たり0.4 ㎥ の汚泥が系外に搬出されている。

 ばっ気槽の汚泥濃度を一定に維待するための汚泥濃縮槽への汚泥移送量として、最も近い値は次のうちどれか。なお、汚泥濃縮槽からの脱離液に汚泥の混入はないものとする。

(1) 2.8 ㎥/週
(2) 5.6 ㎥/週
(3) 8.4 ㎥/週
(4) 11.2 ㎥/週
(5) 14.0 ㎥/週

正答 ➠   
 汚泥貯留槽から搬出される汚泥は2倍に濃縮されているから、汚泥濃縮槽に移送されるのはその2倍、つまり100m3の汚水あたり0.8m3。1週間の汚水量は200×7=1400 だから 0.8×14=11.2m3
 
 
問題 62活性汚泥法の沈殿槽での汚泥浮上やスカムの発生状況と、考えられるその原因の組み合わせとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
 
         発生状況                原 因
(1)灰褐色の汚泥塊の浮上            沈殿槽底部での硝化
(2)黒色がかった比較的多量の汚泥塊の浮上    沈殿槽底部での汚泥の嫌気性化
(3)全面に細分化した汚泥の上昇         活性汚泥の解体
(4)雲状のふわっとした多量の汚泥の上昇     活性汚泥の膨化
(5)全面にばっ気槽の汚泥と同色のスカムの発生  放線菌の多量発生

正答 ➠   
 硝化は一種の酸化作用。沈殿槽の底部は酸素がなく、硝化反応は起こらない。
 
 
問題 63消毒槽の保守点検に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)薬剤筒のスリット幅を調整できる構造のものは、残留塩素の検出状況を考慮して調整する。
(2)消毒剤の種類によっては、消毒剤が残っていても有効塩素量が減少し、残留塩素が検出されない場合もあるので注意を要する。
(3)消毒槽における沈殿物の生成と処理水の濁りも清掃時期の判断の目安になる。
(4)溶解速度を比較すると、一般的には無機系塩素剤より有機系塩素剤の方が速い。
(5)無機系塩素剤と有機系塩素剤を混合させると危険である。

正答 ➠   
 消毒剤は無機系から有機系に変化した。その理由は、無機系の方が解けるのが早いから。
 
 
問題 64下記に示すような設計条件の硝化液循環活性汚泥方式の浄化槽において、窒素除去に必要なBOD量を除去T-N量の3倍とした場合、必要なメタノール溶液の添加量として、最も近い値は次のうちどれか。ただし、1gのBODは1.3gのメタノールに相当するものとする。また、使用するメタノールの濃度は50%で、比重は0.92である。
 
       〔設計条件〕
  流入汚水量      : 100 ㎥/日
  流入汚水のBOD濃度  : 200 mg/L
  流入汚水のT-N濃度 : 100 mg/L
  放流水のT-N濃度  :  20 mg/L

(1) 5 L/日
(2) 8 L/日
(3)11 L/日
(4)17 L/日
(5)22 L/日

正答 ➠   
 除去される窒素は、100-20=80mg/L。この3倍のBOD量が必要だが、流入水に200mg/Lあるから、不足分は80×3-200=40mg/L。
 BOD1はメタノール1.3に相当するから、40×1.3=52mg/L。汚水量は100㎥だから、52×100g/㎥。
 濃度50%だからこの倍の10400g(10.4kg)必要で、比重が0.92だから、10.4÷0.92=11.3L/日
 でも、除去されないで放流されるBODも20mg/L位あるし、活性汚泥に取り込まれる窒素もあるし、むずかしい・・・。
 
 
問題 65活性炭吸着装置の点検項目として、最も不適当なものは次のうちどれか。
 
(1)処理水のBOD
(2)活性炭の洗浄頻度
(3)活性炭の交換時期
(4)計装設備の作動状況
(5)有機物質吸着量の推定

正答 ➠   
 浄化槽の構造方法の第8では、活性炭はCOD除去に採用される。なので、ここでは処理水のBODではなくCODだ、と云わせたい問題なのか。
 でも、問題文は単に活性炭吸着装置としているだけなので、BODをもっと下げたい場合だって活性炭はあるだろう。では、(5)の有機物とは何を示しているのだろうか。CODは有機物ではないのだろうか。
 
 
問題 66凝集分離装置の保守点検に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
 
(1)中間流量調整槽では、凝集剤の滴下状況を点検する。
(2)急速撹拌槽では、粗大フロックの生成状況を確認する。
(3)緩速撹拌槽では、凝集剤注入ポンプの保守を行う。
(4)薬剤注入タンクでは、3か月に1回程度の頻度で薬剤を補充する。
(5)凝集沈殿槽では、流出水の性状及び堆積汚泥厚を点検する。

正答 ➠   
 凝集剤滴下は急速撹拌槽、フロック形成は緩速撹拌槽、薬剤補充は適当な間隔で。
 
 
問題 67浄化槽に流入する汚水の流量変動に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)共同住宅では、生活パターンが類似しているため、1日のある時間帯に汚水量が増加する。
(2)一般に、汚水の排出源から浄化槽までの距離が短いため、使用水量の変動が直ちに浄化槽の流入汚水量の変動になって現れる。
(3)百貨店などの建築用途の建物では、夏期に冷却用水量が増加するため、冬期に比べて流量変動が大きくなる。
(4)一般飲食店では、材料仕込み時と終業時に多量の水を使用するため、その時間帯の汚水量が最大となる。
(5)季節的に汚水量が著しく変動する建物においては、浄化槽の計画時に処理方式の選定、流量調整方法について十分留意する。

正答 ➠   
 百貨店で夏場に冷却用水量が増える、というのは、一体いつ頃の話だろうか。
 
 
問題 68FRP製浄化槽に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
 
(1)小型浄化槽はほとんどがFRP製の工場生産品であるが、100人以上を対象とする中・大型浄化槽は、工場ではほとんど製造されていない。
(2)槽本体に予想以上の応力や荷重が加わると変形を生じるが、破損することは少ない。
(3)修理用資材としては、ポリエステル樹脂、ガラス繊維が主体である。
(4)修理箇所の油分を完全に除去するため、赤外線ランプで加熱する。
(5)樹脂の硬化時間は、温度、触媒、促進剤等によって異なるが、常温では5〜10分程度である。

正答 ➠   
 FRPの主成分は、ポリエステル樹脂とガラス繊維。Fはファイバー、Pはプラスチック。Rは強化の意。
 
 
問題 69RC製浄化槽の事故と修理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)RC製浄化槽は、外力に対して十分な強度を有し、土圧や水圧による亀装や破損事故はきわめて少ない。
(2)コンクリートの打ち込み時の突き固めが不十分であったり、コンクリートの継目の処理が不完全であったりすると、漏水事故が発生することがある。
(3)コンクリートは、硬化に必要な水分が蒸発してできる空隙や炭酸カリウムの生成によって毛管空隙を生じる。
(4)透水性によるわずかな漏水は、重大な漏水事故とはならず、また、槽内の固形物が空隙に被膜となって入り込み、漏水が止まることもある。
(5)防水法は、セメント防水法といい、コンクリートに防水剤を混合して空隙に充填したり、防水剤を塗布したりする。

正答 ➠   
 炭酸カルシウムの結晶は困る。
 
 
問題 70送風機として電磁式ブロワを用いた場合における散気管からの吐出空気量が少ない原因として、最も不適当なものはどれか。
 
(1)散気管の部分的な目詰まり
(2)配管途中の継手からの漏洩
(3)ダイアフラムの破損
(4)軸受けの破損
(5)フィルタの目詰まり

正答 ➠   
 電磁式ブロワには軸受けがない。