問題31〜40

 
問題 31山留め工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)鋼矢板の根入れ深さは、鋼矢板の長さの1/3以上とする。
(2)山留め支保工の確認は、7日以内ごとに行う。
(3)切り梁は、曲げ応力を持たせる構造とする。
(4)鋼矢板壁は、止水性のある山留め壁である。

正答 ➠ 3  
 切り梁は、土止めの矢板が倒れないようにする「腹起し(はらおこし)」を支持する水平材で、それ自体に曲げ応力を持たせない。
 
 
 
問題 32土工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)ウェルポイント排水工法は、重力排水法の一種である。
(2)釜揚排水工法は、湧水を釜揚に集めて、ポンプで排水する方法である。
(3)ヒービングの防止には、予定掘削深さより矢板の根入れを深くすることが有効である。
(4)釜場排水工法は、透水性の良い安定した地盤に適している。

正答 ➠ 1  
 ウェルポイントは、真空ポンプで地中の水を強制的に吸い出す工法である。
 
 
 
問題 33コンクリートに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)水セメント比は、数値が小さくなるとコンクリート強度が高くなる。
(2)スランプは、数値が小さくなるとコンクリートの打設が容易になる。
(3)底販コンクリートの型枠存置日数は、普通ポルトランドセメントで当該期間の平均気温が15°C以上の場合、3日以上である。
(4)コンクリートは、圧縮強さが大きく、引張強さが小さい。

正答 ➠ 2  
 スランプの数値は、コーンの頂点からどんだけ下がったか、というものなので、大きいほど柔らかめ ⇒打設が容易
 
 
 
問題 34浮上防止のための工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)浮上防止の計算には、上部スラブコンクリートの荷重のみを浮力に抵抗する力とする。
(2)浮上防止金具を底版コンクリートに埋め込む方法には、鉄筋にフックを設ける方法や金具を鉄筋に緊結する方法がある。
(3)箱型浄化槽(上槽と下槽の成形品をフランジで結合したもの)の浮上防止には、本体フランジと底版コンクリートを連結して固定する方法もある。
(4)円筒横置き型浄化槽では、浮上防止バンドで本体を固定する方法がある。

正答 ➠ 1  
 浄化槽にかかる荷重は、コンクリートの荷重以外にも、本体中央部のフランジ上部の土の荷重も考慮する。
 
 
 
問題 35排水処理施設の汚水量を計測する流量計のうち、水中の固形物の影響が最も大きいものは次のうちどれか。
 
(1)電磁式
(2)羽根車式
(3)せき式
(4)超音波式

正答 ➠ 2  
 羽根に固形物がからまるとまずいことが起きそうだ、ということは容易に想像できる。
 
 
問題 36浄化槽の処理工程と必要とする内部設備の組み合わせのうち、最も不適当なものは次のうちどれか。

 〔処理工程〕  〔内部設備〕
(1)ばっ気槽   逆洗装置
(2)凝集槽    pH調整装置
(3)硝化槽    DO計
(4)汚泥貯留槽  撹件装置

正答 ➠ 1  
 ばっ気槽は中身空っぽで、下の方に散気装置があるだけ。逆洗するにも、その対象目標がない。
 
 
 
問題 37ホッパー型の沈殿槽の施工に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)ホッパー面は、汚泥の堆積を防ぐため、平滑に仕上げる。
(2)底部の平坦部は、汚泥が残らないよう、円形または正方形とする。
(3)流入管は、流入水が均一な上向流となるよう、センターウェルに接続する。
(4)Vノッチ式の越流せきの場合、一様な越流とするため、ノッチの間隔を大きくする。

正答 ➠ 4  
 本当の意味の越流せき長さとは、せき板の長さではなくVノッチの部分だけが対象なので、このノッチ間隔を間延びさせてはいけない
 
 
 
問題 38排水トラップに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)通気管は、トラップの水封を保護するのに有効である。
(2)二重トラップは、2つのトラップ間に空気溜りが生じ、流水機能を阻害する。
(3)Pトラップは、Sトラップと比較して水封が破られやすい。
(4)トラップは、臭気及び衛生害虫の移動阻止に有効である。

正答 ➠ 3  
 Pトラップの方が、水封が破られにくい。
 
 
 
問題 39排水管に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)直径100 mm の排水管は、10mごとに升を設けた。
(2)インバート升の上流側と下流側の管底差は、2cmとした。
(3)トラップ升の封水深さは、15 cm とした。
(4)インバートの法肩は、配管天端よりやや低くした。

正答 ➠ 3  
 トラップ升の封水深は50mm〜100mmとし、封水を失いにくい構造とする。
 
 
 
問題 40電気配管配線の施工に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)金属管とボックスは、アースボンド線を用いて電気的に接続した。
(2)合成樹脂製可とう電線管(CD管)は、露出配管で使用した。
(3)金属管配線とケーブル配線は、ボックスを使用して接続した。
(4)同一回路の電源用配線は、同一金属管内に施設した。

正答 ➠ 2  
 合成樹脂製可とう電線管には、PF管とCD管があり、PF管は耐燃性だが、CD管は非耐燃性。ここはCD管とあるので、露出配管にはしない。