問題31〜40

 
問題 31処理対象人員10人以下の嫌気ろ床接触ばっ気方式の浄化槽に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)嫌気ろ床槽を2室に区分する場合、第1室は第2室より大きくする。
(2)嫌気ろ床槽のろ材の汚泥捕捉性が弱い場合、ろ材を比較的浅い位置に充填する。
(3)接触ばっ気槽のろ材充填率は、おおむね55%とする。
(4)接触ばっ気槽の逆洗後のはく離汚泥は、槽の旋回流により嫌気ろ床槽第1室へ自然移送できる構造とする。
(5)接触ばっ気槽に消泡装置を設ける必要はない。

正答 ➠   
 隣接している嫌気ろ床槽の第2室には自然移送するようにはできるが、第1室には不可能。簡単なエアリフトポンプを使うことが多い。
 
 
問題 32膜分離型小型浄化槽に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)生物反応槽の小容量化が可能となる。
(2)生物反応槽内で高いMLSS濃度が保持できる。
(3)増殖速度の遅い細菌も生物反応槽内に保持できる。
(4)大腸菌の除去や処理水質の高度化が可能である。
(5)活性汚泥と処理水の分離に、逆浸透膜を用いる。

正答 ➠   
 逆浸透膜は最も濾過精度が高いもので、浄化槽にはそれよりも目の粗いUF膜を用いている。
 
 
問題 33下図に示す間欠定量ポンプの運転に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

(1)移送水量の調整は、ブロワの送風量を変更することによって行う。
(2)逆止弁に毛髪などが絡むと移送水量が低下するため、点検時には吐出部を目視で確認し、必要に応じて移送水量を実測する。
(3)工程Aはブロワが停止状態で、外部水位と同じ高さまでタンク内に汚水が満たされている。
(4)工程Bはブロワが作動状態で、空気圧によりタンク内の汚水が押し出されている。
(5)工程Cはブロワ停止直後であり、工程Dではタンク内が空になった分の汚水が流入しつつある。

正答 ➠   
 (3)(4)(5)には、どれもブロワの作動・停止・・・が書かれているの、このポンプの作動原理は、ブロワのon/offにあることが分かってしまう。なので、(1)は間違い。
 
 
問題 34次の3枚の写真は、嫌気ろ床と生物ろ過を組み合わせた方式の浄化槽の各マンホールから槽内を撮影したものである。流入から放流に順に並べた場合、最も適当な組み合わせは次のうちどれか。


  流入側   →   放流側
(1)写真1  写真2  写真3
(2)写真1  写真3  写真2
(3)写真2  写真1  写真3
(4)写真2  写真3  写真1
(5)写真3  写真2  写真1

正答 ➠   
 写真1は、大きな移流口兼清掃口が見えるので、嫌気ろ床第1室から第2室への移流口だと分かる。写真2には後ろからの戻りパイプが2本見えるので、流入部と分かる。写真3は細い配管が沢山見えるので、これは生物濾過槽と分かる。
 
 
問題 35浄化槽による高度処理に関連して、建築基準法施行令第32条における浄化槽の構造基準の告示区分と放流水質に係る性能との組み合わせを下表に示す。誤っているものは次のうちどれか。


正答 ➠   
 第9から10、11は、窒素と燐を同時除去する方式。BOD10、T-N20、T-P1mg/L以下。小型の浄化槽しか管理していないと、この問題は難しいだろう。
 
 
問題 36浄化槽における腐食や変形に関連する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)水に接する金属部分は、腐食しやすい。
(2)有機物質の嫌気性分解で発生するメタンガスは腐食の原因となる。
(3)内部設備や配管設備は、変形のおそれがある部分である。
(4)耐薬品性や耐衝撃性などに優れている材料は、腐食、変形し難い。
(5)工場生産浄化槽の槽壁や仕切り壁は、水圧による変形量を槽高の3%以下にする必要がある。

正答 ➠   
 メタンガス自体に腐食性は無い。そもそも無色無臭だが、酸欠や爆発には注意が必要。
 
 
問題 37原水ポンプ槽に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)流入管の延長距離が長く、浄化槽本体の流入管底が地表面よりかなり深くなる場合に設置される。
(2)汚水を一時的に貯留後、所定の位置まで揚水する。
(3)流量調整槽以外に移送する場合には、沈殿槽の機能に支障を与えないよう流量を調整する必要がある。
(4)原水ポンプ槽には、撹拌装置を設ける。
(5)原水ポンプ槽の溢流対策として、直接一次処理装置に槽内水を移送するための非常用ポンプを設ける。

正答 ➠   
 原水ポンプ槽は、そもそも汚水を揚水するだけの機能があればいいので、容量もあまり大きくなく、底面積も小さくて済むので、撹拌は無くてもよい。
 
 
問題 38浄化槽の処理対象人員算定基準(JIS A 3302 : 2000)において、店舗・マーケットの処理対象人員の算定を行う際の留意事項として、最も不適当なものは次のうちどれか。
 
(1)24時間営業の店舗の場合、算定人員は12時間営業の店舗の2倍とする。
(2)建築物の延べ面積に対して、おおむね20%以上を飲食店が占めている場合は複合用途扱いとし、飲食店部分の処理対象人員を別途加算する。
(3)店内に食肉店、鮮魚店、飲食店などが併設されている場合は、その汚水も浄化槽に流入させる。
(4)家具などの専門店で、売り場面積に対して外来客数が非常に少ないことが明らかな場合は、その部分について一般店舗より少ない(1/2程度)処理対象人員としてよい。
(5)処理対象人員には、従業員数も含まれる。

正答 ➠   
 夜間の買い物客の数が昼と同じというのはあり得ない。昼の2倍を指導することはない。
 
 
問題 39構造基準(建設省告示第1292号、最終改正平成18年1月17日国土交通省告示第154号に定める構造方法)第6第二号に定める接触ばっ気槽の設計諸元に関する次の組み合わせのうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)流入特性汚水量、汚水濃度、汚水量の時間変動
(2)有効容量接触材の表面積に対するBOD負荷
(3)接触材比表面積、充填率
(4)槽内撹拌ばっ気強度/Td>
(5)酸素供給散気装置

正答 ➠   
 有効容量はまさに槽の容量そのまま。接触材の表面積に対するBOD負荷は「BOD面積負荷」という。
 
 
問題 40浄化槽の処理対象人員算定基準(JIS A 3302 : 2000)において、処理対象人員を延べ面積から算出する建築用途として、正しいものは次のうちどれか。
 
(1)小学校
(2)病院
(3)簡易宿泊所
(4)サービスエリア
(5)旅館

正答 ➠   
 こういうのを全部おぼえるのは大変だ。ちなみに、小学校は定員、病院はベッド数、簡易宿泊所は定員、サービスエリアは駐車マス数、旅館は延べ床面積。旅館が正しい。