平成26年度

問題1〜10

 
問題 1水循環と水資源に関する次の文章の[ ア ]〜[ エ ]に入る語句の組み合わせとして、最も適当なものはどれか。

 地球上の水は降水と[ ア ]を繰り返しながら循環している。地球上の年降水総量は約577千km3/年であるが、このうちの約21%が[ イ ]に降る。国土面積に年平均降水量(mm/年)を乗じた値を[ ウ ]で除した我が国の値は、世界平均よりも[ エ ]。
 
    ア     イ       ウ       エ
(1)蒸発散  陸地   全人口    少ない
(2)潮流   海洋   人口密度   少ない
(3)蒸発散  海洋   人口密度   多い
(4)潮流   海洋   全人口    多い
(5)蒸発散  陸地   全人口    多い

正答 ➠   
 アの列をみて、問題の「降水」の反対語を探してみると「蒸発散」と目星がつく。ここで、(2)と(4)が消える。
 次にイの列をみて、地球の陸地と海洋の比率から、21%と少ないのは陸地と思いつく。これで(3)が消えて、(1)か(5)だ。
 降水量を人口密度で除した(÷)数値なんて何だか分からないから、多分人口だろう。我が国は国土は狭いのに人口は多い、となんだか教わったような記憶が?で、降水量を人口で割る、つまり一人あたりの降雨量だ。これは多分少ないだろう。⇒(1)にたどり着く。
 
 
問題 2富栄養化に関連する次の項目のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)水の華の発生
(2)クリプトスポリジウムの発生
(3)閉鎖性水域における窒素やリンの増加
(4)クロロフィルaの増加
(5)水道原水の異臭味の発生

正答 ➠   
 富栄養化だから、窒素・リン?、藻類が発生して葉緑素(クロロフィルa)で緑色?、水道水が臭い?・・・・。で、クリプトスポリジウムは寄生虫だった。これは富栄養化には関係ないや!
 
 
問題 3下図は、我が国の公共用水域における有機汚濁に関する環境基準の達成率の推移を示したものである。次の[ ア ]〜[ オ ]に入る用語の組み合わせとして、最も適当なものは次のうちどれか。
 
 図中の記号 ◯ は[ ア ]、 は[ イ ]、△ は[ ウ ]を示す。河川の環境基準の達成率に関する水質指標は[ エ ]であり、湖沼及び海域の環境基準の達成率に関する水質指標は[ オ ]である。

    ア   イ   ウ   エ   オ
(1)河川  湖沼  海域  COD  BOD
(2)河川  海域  湖沼  BOD  COD
(3)海域  河川  湖沼  COD  BOD
(4)海域  湖沼  河川  BOD  COD
(5)湖沼  海域  河川  COD  BOD

正答 ➠   
 水質指標は河川はBODで海と湖沼はCOD、これだけは覚えていないと答えられない。これで(2)と(4)に絞り込む。
 最近「すごく綺麗になった」と思えるものは何か?海や湖沼が綺麗になった、とは思えない。河川だ。そう言えば綺麗になった。⇒(2)にたどり着く。
 
 
問題 4水質汚濁に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)有機汚濁物質量が、汚水を受け入れる河川等の自浄作用の能力の限界を超えると、水質汚濁が進行する。
(2)水域に排出される汚濁物質量を可能な限り発生源で減少させることが、水質汚濁防止対策の基本である。
(3)我が国では、公共用水域の水質保全のために、産業系排水対策とともに生活系排水対策が必要である。
(4)湖沼においては、藻類による浄化作用の大きさを予測して水質保全計画が作られている。
(5)海域の富栄養化は、その程度によっては漁業生産の増加という好ましい側面をもつが、富栄養化が進行しすぎると水産被害をもたらす。

正答 ➠   
 4はチョットみてもおかしい! 湖沼では藻類の浄化作用に期待して・・・。そんな「無責任な行政」なんて、あり得ない。
 
 
問題 5次の文章中の[   ]内の語句のうち、最も不適当なものはどれか。
 
 生態系における生物は、生産者、消費者、分解者に大別される。生産者としては、[(1)光合成]による有機物質生産を担う植物がその代表である。消費者は、動物にみられるように、生産者が生産した有機物質を炭素源及び[(2)エネルギー源]などとして利用する。分解者は、死んだ生命体や排出物を分解して[(3)無機化]する役割を果たしている。分解者の代表的なものとしては、細菌や[(4)ウイルス]があげられる。また、[(5)ミミズ]などの土壌生物も有機物質の分解に寄与している。


正答 ➠   
 死んだ生命体や排出物を分解するのは細菌であって、ウイルスは分解しない。ウイルスは細胞を持たないが、遺伝子を有し、他の生物の細胞を利用して増殖する。
 

問題 6汚水処理に関する微生物とその関連事項の組み合わせとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
 
    微生物            事  項
(1)グラム陰性菌グラム染色法で青く染まる細菌群の総称である。
(2)糸状性の菌類細菌の増殖が阻害される環境条件下で増殖することがある。
(3)藻類酸化池等で酸素の供給に貢献する。
(4)原生動物種類や量から生物処理の状況を推測することができる。
(5)微小後生動物細菌類や原生動物を捕食するが、異常に増殖する。

正答 ➠   
 グラム陰性の「陰性」に注目。グラム染色法で青色(クリスタルバイオレット)が消えてしまうもの。ツベルクリンで、陽性は赤くなるのを思い浮かべるといい。
 
 
問題 7下図に示す微小後生動物のうち、生物膜法の処理装置において出現頻度の高い輪虫類として、正しいものはどれか。

正答 ➠   
 この問題は、輪虫⇒フィロディナ・・・と思いつくことがないと解答は不可能。水質が良好な場合に出現する。
 
 
問題 8下図は異なる太さのパイプをつなぎ、地点1から水を流して地点2で流出させ、測定点A、B、Cにおける水頭を測定している。
図中の[ ア ]〜[ エ ]に入る用語の組み合わせとして、最も適当なものは次のうちどれか。
     ア        イ     ウ     エ
(1)エネルギー線  動水勾配線  損失水頭  圧力水頭
(2)動水勾配線   エネルギー線 損失水頭  圧力水頭
(3)エネルギー線  動水勾配線  圧力水頭  速度水頭
(4)動水勾配線   エネルギー線 圧力水頭  損失水頭
(5)エネルギー線  動水勾配線  速度水頭  損失水頭

正答 ➠   
 かなり難しい問題なので、パスしてもOK。注)からe+v、つまりウは損失分の合計=損失水頭、と分かる。エは最後に残った圧力水頭で、流出時に位置水頭だけになってしまう。
 位置水頭に圧力水頭エを加えたものが動水勾配線で、これに速度水頭を加えたものがエネルギー線になる。エネルギー線は動水勾配線の上に位置する。
 
    
問題 9汚水処理に関運する用語とその解説に関する組み合わせとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
 
   用 語                解 説
(1)加水分解水と作用して生じる分解反応の総称で、タンパク質や糖類などの高分子化合物が、この反応によってアミノ酸やグルコース等に分解される。
(2)酸化・還元原子や原子団が電子を失う反応を酸化といい、逆に電子を受け取る反応を還元という。
(3)pH水溶液の酸性あるいはアルカリ性の程度を表す指標である。
(4)水素供与体生物化学的酸化還元反応において、酸化物質としての水素の供給源となる物質である。
(5)酵素生物化学的反応を効率よく、速やかに進める触媒作用を待ったタンパク質である。

正答 ➠   
 これも難しいのでパスもOK。水素供与体は還元物質。硝化は酸化反応、脱窒は還元反応。
 
 
問題 10塩素消毒に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)消毒用錠剤の成分として、塩素化イソシアヌール酸が利用できる。
(2)pHによって、塩素消毒の効果は左右される。
(3)塩化物イオンは、次亜塩素酸イオンよりも消毒効果が高い。
(4)遊離型有効塩素は、結合型有効塩素よりも消毒効果が高い。
(5)塩素消毒は、塩素の酸化作用を利用している。

正答 ➠   
 塩化物イオンには、消毒効果はない。食塩水で殺菌はできない。せいぜい腐敗防止程度。