平成24年度

問題1〜10

 
問題 1有機汚濁物質の河川における自浄作用を説明する次の項目のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)生物濃縮
(2)希釈
(3)沈殿
(4)酸化還元
(5)生物分解

正答 ➠   
 生物が、特定な重金属等を取り込むこと。水俣の有機水銀、神通川のカドミウムなど。
 
 
問題 2下表は、湖沼を除く河川における生活環境の保全に関する環境基準の一部を示したものである。表中の水質項目a及びbの組み合わせとして、正しいものは次のうちどれか。
 

 
      a             b
(1)化学的酸素要求量(COD)      全リン(T-P)
(2)化学的酸素要求量(COD)      溶存酸素量(DO)
(3)生物化学的酸素要求量(BOD)    全窒素(T-N)
(4)生物化学的酸素要求量(BOD)    浮遊物質量(SS)
(5)生物化学的酸素要求量(BOD)    溶存酸素量(DO)

正答 ➠   
 湖沼を除く河川だから、aはBODとなる。bは※以上とあるから、高くていいのはDOだけ。
 
 
問題 3我が国の公共用水域における水質の状況に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)有機汚濁に関する環境基準の達成率は、河川では90%を超えているが、湖沼では50%程度にとどまっている。
(2)生活環境の保全に関する環境基準においては、有機汚濁に関する水質項目としてCODあるいはBODが採用されている。
(3)閉鎖性水城に栄養塩類が流入して藻類が異常増殖すると、赤潮の発生や底層水の貧酸素化による水産被害をもたらす。
(4)主要な海域(内湾)において、排出される汚濁負荷に占める生活系排水の割合は、産業系排水の割合よりも小さい。
(5)重金属や有害化学物質に関する環境基準の達成率は、有機汚濁に関する環境基準の達成率よりも高い。

正答 ➠   
 実は生活系の方が汚濁負荷は大きい。
 
 
問題 4次の物質のうち、自然界で最も分解されにくいものはどれか。
 
(1)食用油
(2)フェノール
(3)低級脂肪酸
(4)直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)
(5)ポリ塩化ビフェニル(PCB)

正答 ➠   
 PCBは今でも処理が限定されているほど難分解性
 
 
問題 5戸建て住宅用浄化槽に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)設置に要する期間が短いため、投資効果の発現が早い。
(2)オンサイトの処理システムであるため、小河川の自然浄化能力を活用することができない。
(3)敷地外の管きょ工事が不要あるいは管きょ工事費用が少ないことから、設置費用は比較的安価となる。
(4)設置場所は、山間地などの地形の影響を比較的受け難い。
(5)BOD除去率90%以上、放流水のBOD 20 mg/L 以下の処理性能を達成できる。

正答 ➠   
 処理水を小河川に戻せるオンサイトだからこそ、自然浄化能力を活用できる。
 
 
問題 6次の(a)、(b)、(c)の反応式に関係する語句の組み合わせとして、最も適当なものはどれか。
 
 (a)HCl+NaOH→NaCl+H20
 (b)NH4++202→NO3-+H20+2H+
 (c)Cl2+H20→HClO+HCl
 
 (a)    (b)    (c)
(1)中 和    硝化     消毒
(2)消 毒    酸化還元   硝化
(3)塩生成    脱窒     酸化還元
(4)酸化還元   硝化     中和
(5)中 和    脱窒     消毒

正答 ➠   
 aは酸とアルカリの中和、bはアンモニアの硝化、cは塩素ガスによる消毒
 
 
問題 7生物処理に出現する代表的な微生物のうち、原生動物は次のうちどれか。
 
(1)ヒルガタワムシ(Philodina属)
(2)アブラミミズ(Aeolosoma属)
(3)ツリガネムシ(Vorticella属)
(4)ケンミジンコ(Cyclops属)
(5)クマムシ(Macrobiotus属)

正答 ➠   
 ツリガネムシ以外は、結構「高等生物」
 
 
問題 8尺度とその単位に関する次の組み合わせのうち、最も不適当なものはどれか。
 
 尺度      単位
(1)濃度      mg/L
(2)電力量     kWh
(3)圧力      N/m2
(4)回転数     rpm
(5)透過流束    m2/(㎥日)

正答 ➠   
 単位面積を通過する量だから、体積÷面積÷時間となる。
 
 
問題 9パイプや流路に水を流した場合の損失水頭や水頭に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)パイプの内径が小さいほど、損失水頭は小さくなる。
(2)パイプの長さが長いほど、損失水頭は大きくなる。
(3)流路が広がったり縮まったりする部分では、水頭が低下する。
(4)流路が折れ曲がったりする部分では、水頭が低下する。
(5)パイプの接続箇所では、水頭が低下する。

正答 ➠   
 径が小さくなれば損失(抵抗のようなもの)は大きくなる。
 
 
問題 10凝集に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)凝集反応は、pHに影響される。
(2)凝集処理で、アンモニア性窒素が除去できる。
(3)凝集処理は、色度の除去に効果がある。
(4)凝集剤添加量は、一般に予備試験を行って決定する。
(5)凝集処理により、コロイド粒子の除去が可能になる。

正答 ➠   
 アンモニア性窒素は+イオンになっているから、凝集しない。