コニファーガーデン作成

08年12月31日上、09年1月1日下
今回はコニファーガーデン造設DIYです。


08年11月3日「文化の日」の祝日に、栃木県宇都宮市にある花工房さんへ自家用車で行きました。
目的は、3mサイズ(特大)のコニファー1、2本、現地注文するつもりだったのですが、よさそうな物は見つからず、急遽目的変更となり、1m以下の小物苗を10数本買ってしまいました。
ちなみに、大きなコニファーは移植を嫌うので、花工房では基本的に販売できないと言われてがっかりです。
以前は樹高5mの株も売ってくれていたのに残念です。
顧客の枯れたとのクレームに、懲りてしまったのでしょうか。
院庭のコニファーガーデン作りは、10月末から始めたのですが、どんどん日は短くなるは、寒くなるは、木枯らしが吹くはで、なかなかはかどりません。完成に2ヶ月間を要しました。上の写真は大晦日の朝です。ちなみに、土はガチンガチンに凍っています。道を通り行く町の人々は、私のことを「大晦日まで作業をする、なんと熱心な外構屋さんだろう。」と思ったことでしょう。今まで何度も、外構屋さんに間違えられて、皆さんに声をかけられました。完成はとうとう大晦日の夜になってしまいました。暗くてすぐに写真が取れなかったので、翌日、元旦午後に2階から写真を撮影しました。



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手術室の無影灯ベース作成

09年5月6日 
 この作業は、ゆりのき皮膚科形成外科・工務係の屋内DIY工事としては、最大の難関工事となりました。
写真左が天井裏の無影灯ベース完成後の状態、写真右上が天井表の無影灯ベース完成状態、写真右下が天井裏に取り付ける前の部材一部です。 (無影灯の電気工事だけは、最後に電気工事会社へ頼みました。レーザー室および手術室の配電増設工事と一括で工事依頼しました。)


 じつは、当院は開院当初から1年半の間、手術室の天井に無影灯が設置されておりませんでした。手術をする時は、いつもキャスターのついた移動式のスタンド型無影灯を使用しておりました。
 天井設置型の無影灯を取り付けなかった表向きの理由は、クリニック建設費コスト削減と備品購入費削減ですが、本当の理由は、施主(経営医師)と、設計建築士と請負工務店に、手術室のあるクリニック建設のノウハウと経験が全くなかったからです。

 天井設置型無影灯は、大手医療機器納入業者を通じれば、メーカーから各種1台数十万円から各種購入できます。(注文製造です。) 
 医者ならば、業者から手に入れるのは簡単なのですが、実際は無影灯の据付が大変なのです。
 理由は、無影灯の重量です。(当院で取り付けた小型の3灯式無影灯でも、30kgあります。8灯式だと100kg超あります。)
 無影灯の取り付け用シャフト・ネジは、直径が20mmもある長いネジ棒で、20cm四方の正方形に4本配置されています。
これほどの重量物を天井に取り付けるためには、当然ですが、建物の設計段階から準備が要ります。
 無影灯製造メーカーから、木造建築の場合の推奨標準取り付け図面を送ってもらいました。
なんと、取り付け用の梁は、指定角材寸法が極太の5寸です。(写真右下が、実際に取り付けた15cm幅赤松材の梁です。)
 最初、「なあに、どうせ何とかなる。」と早速、自分でジグソーを使い、手術室の天井に2箇所、四角い穴を開けて、45cm角の天井点検口を作成取り付けしました。

 ガーン。
 天井の裏は、想像以上に狭く、障害物だらけです。
張り巡らされた電線、セコムのセンサー・ライン、24時間排気ダクトのアルミ・ジャバラ管、2階の水道管、給湯管、ガス管、排水管(ユニットバス、洗濯機、洗面台、トイレ、2階の水周り全てが、手術室の真上にあります)だらけでごちゃごちゃです。
 そこへ、2.7m長の5寸梁を2本通すのです。梁の角材自体、1本数10kgもある角材です。(実際には3本通しました。)

 ちなみに、無影灯取り付けベースを、無影灯製造メーカー指定工務店に頼むと、手順として、手術室の天井を一旦完全に取り外してから、配管も一時的に取り回し直しが必要になります。単純な見積もりで100万円以上かかるようです。

 問題はコストだけではありません。
 診療時間中に、工事の騒音・粉塵が発生するかもしれない。手術室がしばらく使えない。食堂・院長室などの2階のライフラインが使えない。などいろいろ問題が生じます

 そもそも、当院にとって都合よく、差し迫っているゴールデンウィークの3日間に請け負ってくれる業者自体が、もはや存在しません。業者とはGWは、働かないものなのです。
 
 工事の先行きは、完全に八方塞の不可能状態です。
 もはや他の選択肢はありません。
根性で覚悟を決めて、ゆりのき皮膚科形成外科工務係が、ほぼ単独一人で工事をやることが決定したわけです。(今回だけは、本当に、本当に、本当に大変でした。)

 たった2箇所の45cm正方形の天井点検口から、どうやったら無影灯ベースとなる長く重い梁が入れられて、どうやって障害物をクリアして、それを天井裏の既設の梁に取り付けられるのか、何度も何度も、頭の中と、紙の上と、そして実寸長の細い軽量の角材まで実際に使い、天井裏へ出し入れを繰り返し、シュミレーションしました。
今回は本番前のシュミレーションが最大の難問でした。
(本当のところを言えば、最初、ぶっつけ本番で天井裏へ、重さ2、30kgの角材を入れようとしてみました。
全く無理でした。
というか、たった一人でそんなに重いものを、長時間持ち上げて支えていること自体、限界を超えています。
1時間かけても全く進まず、完全に体力が尽き、こりゃ、到底不可能だなと思い知ったところから、
シュミレーションを完璧にしてして、本番は短時間の一発勝負で、という考えにいたったのです。)

 結果は、もうもちろん、パーフェクトです。
5月中に無影灯を使用できるまでに完成しました。
ちなみに気になる総費用は、材料費と22mm径のロング・ドリルビットだけを購入して、8千円ぽっきりでした。
(総工事時間は、のべ50時間くらいでしょうか。GW中も、徹夜で突貫作業をやっているような状態でした。)

 ところで、実際の全作業のうち、重たい梁を天井裏へ持ち上げる作業だけは、唯一、アシスタントとして村石さんに手伝ってもらいました。村石さん、どうもありがとう。本当に助かりました。
(村石さんは、やさしくて力持ちで頼もしい、うちの美人レギュラー看護師さんです。
2、30kgもある太い梁を、頭上に持ち上げて支える作業なんて、並みの女性では不可能でしょう。
村石さんは軽々と支えてくれました。感動ものです。)



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壁のぶち抜き、薬剤庫と診察室間

09年8月14日 左がBefore、右がAfter。
 DIYで大がかりな工事ができるのは、年末年始とゴールデンウィークだけではありません。お盆休みも、当院の第3火曜日定休診にからんで数日間あります。

 薬剤庫には、サーバーPC、レセプト・オンライン請求専用PC、インターネットアクセス専用PCの3台のパソコンが稼動しております。ネットワーク・サブプリンターも置いてあります。さらに、薬剤保存用の冷蔵庫も置いてあります。
 天井に24時間換気口はあっても、熱源機械が多数稼動しており、出入口が1箇所だけの密室空間であるため、夏場になると室温が40度にもなってしまうのです。
ポータブル除湿冷房器を、部屋の出入口に置き稼動し続けるのですが、除湿冷房器が1日で1リットルの水を空気中から絞り出しても、それでもまだサーバーがダウンすることがありました。
 この1年前に起きたメイン・プリンターの故障も、この薬剤庫の夏場の高温が原因でした。(修理後にメイン・プリンターは受付へ移動させました。)

 薬剤庫の熱問題を解決させるためには、何らかの工事を行い、部屋の空気の入れ替えが可能にすることが必要です。
ベストの解決策として、もう1年前から、ここの壁をぶち抜こうと考えていたのですが、ようやく取り掛かる順番になりました。
 ゆりのき皮膚科形成外科・工務係の仕事は、常に山積み状態なので、優先順が低い仕事は、一体いつになったら取り掛かれるのかすらわかりません。

 ちなみに、診察室1と薬剤庫の部屋がダイレクトに繋がったので、業務におけるスタッフの動線も改善できました。うちの佐藤院長も、レセプト準備のため、毎日行ったり来たり、通り抜けています。



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屋外用モニターカメラ

10年1月21日、屋外用モニターカメラ2台、稼動開始。 
2年前の開院当初に買い集めていたのに、やる順番が後回しになってしまい、お蔵入りしていた作業が完了しました。(ちなみに院内モニターカメラ2台は、開院当初から稼動させております。)

 モニターカメラに必要な部品一式は、写真の通りです。1台分一式買い揃えて、1万8千円です。
出来合いのキットではありません。パーツごとにみつくろって買い揃えます。
 屋外カメラ用ハウジングは、秋葉原の防犯専門店のネット通販で、5千円で売っています。

(比較参考:カラー10万画素の既製品モニターカメラだと、ネット通販を調べたところ、5万円以上でした。)



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ピン折れCPUの再生

今回は小技ですが、少々、本気モードでやりました。

写真左がBefore、手前のピンが3本折れています。
右上が使用したありきたりの道具(半田ごて、カッター、ピンセットなど)、
右下がAfterで完成です。

ピン折れCPUは、Yahoo!オークションとかでジャンクとして売っている人がいます。

当然ですが、ピンが折れているCPUは、使用不可能な商品です。
つまりゴミなのですが、世の中には奇特にもゴミを買う人がいるので、
ネットオークションでは、商品として出品されて値段がついています。

今回は幸い、誰も競争者が出ず、希少品を300円の開始価格のままで落札できました。
ただし、落札商品は、最初からピンが3本も折れています。

値段は中古良好品の相場の1/10以下ですが、値段が安いから購入するわけではありません。
現行流通品ではない希少品であり、壊れているものでさえ、オークションでも、なかなか見つからない商品なのです。

直し方は、インターネットで調べれば分かるでしょう。
メッキ線という細い針金を長いまま使用すると、作業も効率的にできるようです。
メッキ線は、メートル単位ならインターネットショップで購入もできます。

もっとも、ゆりのき皮膚科形成外科PC係は、そんなものにお金を使いません。
メッキ線の代用品として、ジャンク・ストックの古い電子基盤の抵抗やコンデンサーのリード線を、
ニッパで5mmくらいにプチプチと切って流用しました。
(ゴミ屑サイズですが、たぶんこれも本物のメッキ線です。)

あとは、ピンセットで5mm長の代用メッキ線を摘んで、ハンダ付け開始です。

なんとも貧乏くさい、と言われそうですが、ゴミはゴミをもって直すのが究極のエコじゃないですか。

いざ本番、ところが、ありゃりゃりゃ、、、、、ハンダが全くくっ付かない。

どうやら商品のオークション出品者が、出品前にハンダ付けを試みて失敗していたがために、
ダイ側の折れ断面が、不良なコンディションになってしまったようです。
ハンダが全くくっ付きません。
(あきらめたから出品していたのでしょう。
精密部品のハンダ付け作業は、ある程度器用な人にしか難しい作業です。
そもそも器用な人なら、CPUのピンを折ったりしません。
間違いなく、出品者さんにはハードルが高すぎたのでしょう。)

うちはクリニックなので、備品のエタノールがあったので、エタノールで油膜を落としてみました。
が、やはりハンダが全くくっつきません。
ハンダが、折れピン金属断面に接着・融合しない原因は、金属表面の酸化皮膜のせいなのでしょうか。

むむむ、困りましたね。

さてさて、ここであっさり、諦めたりしては、まだまだ修行が足りません。
どうすればうまくいくか、頭をひねりました。

マイ裏技※として、ステンレス用フラックスを試してみました。

すばらしい。感動のガッチリです。
とてもよくハンダがくっ付きました。

なお、この程度の精密作業ならば、まだまだちょろいもんです。
ルーペなどは全く使わず、肉眼で全ての作業は終了しました。
(ちなみに、PC係の本業は形成外科医なので、手術用双眼ルーペなどの私物も、当然持ってはいます。)

(※訂正。
裏技ではなく、荒技の間違いでした。
ステンレス用フラックスのパッケージの使用注意事項には、
電子精密部品のハンダ付けには、使用しないよう、書いてあります。
が、ゆりのき皮膚科形成外科PC係は、こんなことは全く気にせず、
CPU裏面へ水道水を直に掛け流して、歯ブラシで洗って良しとします。
水道水でよく洗うのは、創傷治療も基本は同じです。←いくらなんでも、びっくりの、本当の話です。)


直したCPUを載せたPCは、クリニックで毎日問題なく稼動しております。
今のところ半年間以上、全く故障せず、問題なく稼動しています。

旧来のCPUなので、性能こそは大したことないのですが、
数百円の出費だけで、ゴミを使える宝に生まれ変わらせるのは、究極のエコロジストとしての自己満足にひたれます。

今回も、ミッション成功です。



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