激情の青いしるし | |
腕の中かすかな寝息でまどろむ君。 少し赤みを帯びたまなじりに 無理をさせてしまっただろうか?・・・と悩む。 「高原さん・・・お願い・・い・・挿れて・下さい・・・ッ・・」 ただ、その言葉が聞きたいと 日樹の快感でふるふると瞬く睫毛が愛しくて。 東雲の光に照らされた唇にそっとキスを落とす。 手を離せば二度と戻らない青い鳥。 並べた羽根に二人のイニシャルは 迷子にならない為の首の青い鑑札。 日樹に四六時中も俺の印(心)を刻みつけていて欲しい。 こんな切ない激情を隠している事を、 君はまだ知らない。 |
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