赤城自然園を訪ねて

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8月23日、日帰りバスツアーで群馬県渋川市に.ある<赤城自然園>に行ってきました。
朝8時、新宿駅西口近くの大型バス駐車場に集合。35名が参加しました。
一般道から関越自動車道に乗り、中里SAでトイレ休憩。途中で事故渋滞がありましたが、
10時30分に赤城インターで一般道に出て程なく<赤城自然園>に着きました。
 
<赤城自然園>は赤城山西麓の標高600〜700mに位置しています。
「人間と自然との共生」の実現を目指して30年余りの年月をかけ、元は松や杉があった
雑木林の植生を入れ替えました。そして種類豊富な樹木や花々が生きる豊かな森に
再生しました。現在は昆虫類1,810種、鳥類77種、ほ乳類5種が確認されているそうです。
また絶滅の危機にさらされている多くの山野草も育っていて、訪れる入園者の目を
楽しませてくれます。
園内の環境も整っていて、足にやさしいバーク(木の皮)を敷き詰めた遊歩道や
間伐材で作ったベンチやイス、冷たくておいしい水が飲める手洗い場などが
あちらこちらに設置してありました。
園内の広さは約18万坪(東京ドーム12個分)あって、三つのエリアに分けられています。
非公開エリアも同じ広さがあるそうです。
 
10時50分ころ、各自ガイディングレシーバー(小型無線機器)を耳に装着して館林講師を
先頭に歩き始めました。
まず出入り口近くの<セゾンガーデン>から<四季の森>の順に散策して、昼食後に
<自然生態園>の奥にある「レンゲショウマの苑」まで行くコースです。
 
<セゾンガーデン>は植栽された草花が多く見られるエリアで、園芸品種もありました。

 <セゾンガーデン>
 
 カクトラノオ
   
 シラヤマギク    マツカゼソウ
 
 ヤブラン    ポルトニア
 
     
 
 ノコギリソウ    ナツズイセン
 
 ギンパイソウ    
 
 キバナコスモス    ヒメヒマワリ
   
 ヤマボウシの実    オオカメノキの実

11時半近くに水飲み場のある「しばふ広場」で小休止。
次のエリアは濃い緑の木々に囲まれた「四季の森」です。
目を閉じると風が木々の間を渡るサヤサヤという音が聞こえて、遠くでセミの声も
聞こえました。

 <四季の森>
 
秋の気配を感じる風景
 
 オミナエシとマツムシソウ
コオニユリ
キキョウ フシグロセンノウ
キツリフネ ヤマジノホトトギス
シラネアオイの実 ソウシショウニンジン
ミズヒキ 植林して根づいたブナ林

<四季の森>を約半周して<セゾンガーデン>との境にある「しばふ広場」に戻って昼食です。 
木のベンチがあちこちにあるので、それぞれ思い思いに座ってお弁当を食べました。
私は広場の木陰になったベンチで埼玉から来たという1人参加の方と相席しました。
赤城自然園は春に続いて2回目の参加だそうですが、ヤナギランが見られなくて残念だと
話していました。
約1時間のランチタイムのあとは三つ目のエリア、<自然生態園>の散策です。
園内で最も自然が感じられるエリアでした。カブトムシの森やミズスマシの池、そしてカタクリの
林などがあります。13時20分頃、ナナフシ橋を渡って出発しました。

<自然生態園> 
 
 レンゲショウマ
 
  レンゲショウマ     レンゲショウマ
 
 アサギマダラ    アサギマダラ 
   
 キツネノカミソリ    ワレモコウ
 
 ノアザミ    モミジガサ
 
 オオバギボウシ    ツリガネニンジン
 
 タマアジサイ    タマアジサイのつぼみ
 
 ハンゲショウ    ルイヨウボタンの実
 
 直径20pくらいの大きなキノコ    かわいいタマゴダケ
 
 ヤマシャクヤクの実    さやに入っている ヤマシャクヤクの実

15時15分に自然園の入り口に集合して、バスが新宿に向けて出発しました。
標高が600〜700mと低いので思ったより暑くて汗をかきましたが、木陰は心地よい
涼しさでした。
館林講師の丁寧な説明で、今まであまり関心のなかった木の実の名や、森の中では
木々がお互いに支えあって成長していることなどを知りました。
途中で通り雨がありましたが、ほぼ天候に恵まれて五感(特に目と耳)で自然を感じる
時間を過ごしました。
約2時間半後、新宿駅近くにバスが着いて、都会の喧騒の中に帰ってきました。