Scratchプログラミング

  1. Scratchプログラミングとは?
    Scratchはアメリカのマサチューセッツ工科大学「MITメディアラボ」が開発した子供向けのグラフィカルなプログラミング言語で、遊びながらアニメやゲームなどの制作を通してプログラミングを学ぶことができます。
    積み木のLogoを組み立てるような要領でプログラムを作ることができ、動作を確認ながら進められるため、とてもわかりやすくなっています。
    ScratchプログラミングはWebサイトが開設されており、多くの作品を閲覧できると共に、そのWebサイトのサインインから無料登録をすることによりWeb上で作品を作ることができます。
  2. 作品例
    本作品例の動画は、参考のため「Youtubu」にアップしたものです。
    実際の作品は、Scrtchのサイトに掲載されている私の 「Scratchスタジオ yuyumaka」をご覧ください。
    遊び方は、作品をクリックするとゲームと使い方が表示されます。また、プログラムの内容も見ることができます。
  3. 使い方
    1. Webから利用する場合(アプリのインストール不要)
      1. Scratchサイトから利用できます。
      2. 登録しなくても使用可能ですが、登録するとWeb上での保存や作品の公開、他の人とのコミュニケーションができます。
        登録は画面右上メニューのScratchに参加しようをクリックし、画面に従って、ニックネーム、パスワード、国(Japan)、 生年月年、性別、電子メールアドレスを入力します。
      3. 登録後は、画面右上メニューのサインインから入ります。
      4. サイン後、画面右上メニューの自分のニックネームをクリックすると、[プロフィールの作成]や[私の作品]があります。 [私の作品]から保存した作品や作業途中の作品に入ることができます。
      5. 新しく作品を作る場合は、画面左上メニューから[作る]をクリックします。
    2. オフラインで利用する場合(Windowsパソコン)
      1. Scratchダウンロードサイトから、画面を下にスクロールし、 [直接ダウンロード]をクリックします。
      2. ダウンロード後、[Scratch Desktop--.exe]を実行し画面に従ってインストールします。
      3. 作成されたアイコン[Scratch Desktop]クリックでScratchが起動し[作る]画面になります。
    3. 言語の設定
      1. 画面左上メニューの▼から言語設定ができます。 スクロールして日本語(漢字)/にほんご(ひらがな)などを選びます。
    4. 画面の説明
    5. 準備
      1. 何を作る:何を作るか考えましょう!ストーリー、動かす物、背景、セリフ/音などを頭の中でイメージ。 必要により、簡単な絵コンテにまとめると良いでしょう。詳細は作りながら考えます。
      2. ステージ(背景)の選択/作成:画面右下ステージの[背景を選ぶ]アイコンをクリックし、[背景を選ぶ]画面から気に入った 背景を選びます(⇒画面に表示されます)。注:背景を描いたり、画像をアップロードしたりすることもできます。
      3. スプライト(動かす登場人物/動物/道具など)の選択/作成:スプライトエリアの[スプライトを選ぶ]アイコンをクリックし、 [スプライトを選ぶ]画面から気に入ったスプライトを選びます(⇒画面に表示されます)。注:スプライトを描いたり、画像を アップロードすることもできます。
      4. 背景の追加/加工:作品の途中で背景場面を変えたり、初期画面や終了画面を追加できます。画面右中央[背景]をクリックし、 画面右上タブ[背景]を選択します。画面左下[背景を選ぶ]アイコンから、追加の背景を選んだり、左の背景リストから[背景]上 で右クリックし複製。複製した背景を中央の加工画面で、文字の追加/色変更/変形/描画などを行います。
      5. スプライトのコスチューム(見た目の形)の追加/加工:スプライトの見た目を変化させることができます。スプライトエリアの 対象スプライトをクリックし、画面右上タブ[コスチューム]を選択します。画面左下[スチュームを選ぶ]アイコンから、追加の コスチュームを選んだり、左のコスチュームリストから[コスチューム]上で右クリックし複製。複製したコスチュームを中央の 加工画面で、色変更/変形/描画などを行います。
      6. 音の挿入:バックグランドミュージックやセリフ/効果音/鳴き声などを挿入できます。バックグラウンドミュージックは、 画面右中央の背景をクリックし、画面右上タブ[音]を選択します。画面左下[音を選ぶ]アイコンをクリックし、[音を選ぶ]画面 から[音]を選びます。なお、[音を選ぶのアップロードアイコンから、音楽をアップロードすることもできます。セリフ/効果音/ 鳴き声などは、スプライトエリアから音を発生させるスプライトを選び、画面右上タブ[音]を選択します。画面左下[音を選ぶ] アイコンをクリックし、[音を選ぶ]画面から[音]を選びます。なお、[音を選ぶのアップロードアイコンから、音をアップロード することもできます。また、セリフなどは[音を選ぶの録音をする(マイク)]アイコンから、マイクで録音できます。録音した 音声は画面中央の編集画面で切取/音量調整/速度調整などができます。
    6. コードの挿入(プログラミング
      1. スプライトやステージを指定する:スプライトやステージ毎にコードを作ります。まず、画面右下のスプライト(デフォルトで [cat]が入っている)や背景を選択して、画面左上のタブ[コード]をクリックします。
      2. スタート時の設定:Scratchはクリックでアニメやゲームが始まります。画面左コードパレットの 【イベント】をクリックして、そのブロック群から[が 押されたら]をコードエリアへドラッグ&ドロップ(ブロック上で左マウンボタンを押したまま、右に移動してボタンを離す)します。 右画面でスプライトを最初の位置に移動させる(ドラッグ&ドロップ)と左パレット【動き】 の[x座標を○,y座標を○にする]ブロックの○の中が、動かした位置に変わりますので、そのブロックをコードエリアへ移動させ、 [が押されたら]のブロックの下につなぎます(影ができた所にそのブロックが挿入される)。
      3. 動かす:【動き】の[(10)歩動かす]ブロックをコードエリアへ移動させクリックすると、 そのスプライト(cat)が少し動きます。
        見た目を変える:[(10)歩動かす]の下に【見た目】の[次のコスチュームにする]のブロック を繋ぎます。
        繰り返す:【制御】の[⑩回繰り返す]で上記のブロックを囲み[x座標を---]の下に繋ぎます。 [が押されたら]をクリックすると少しの距離をcatが走ります。
        時間の挿入:【制御】の[(1)秒待つ]を上記[⑩回繰り返す]の中に挿入するとスローモーション になり、(1)秒の(1)をクリックして(0.1)秒を入力すると待つ時間が0.1秒となり歩くようになります。
      4. 音の挿入:前項で囲んだブロックの下に【音】の[終わるまで(ニャー▼)の音を鳴らす]を繋ぐと、 動いた後にニャーの鳴き声が 流れます。
      5. 動作確認:作成した後は画面右上ので拡大し、拡大画面左上のでスタート させて動かします。で停止、で縮小(元の作る画面に戻る)。
    7. 保存
      1. 保存:作成途中や完成した作品を保存する場合は、画面左上メニューの[ファイル]をクリックし保存します。[直ちに保存]/ [コピーを保存]はWeb版のみでScratchのクラウドに保存されます(コピー保存は別途アレンジ用)。自分のパソコンに保存する 場合は[コンピュータに保存する]をクリックします。
      2. 再度開く場合は、[コンピュータから読み込む]をクリックして、保存したファイル[保存時付けた名前.db]を開きます。 クラウド上に保存した場合はScratchサイトを開いてログイン後、画面右上メニューの[ニックネーム]/[私の作品]をクリック して、開く作品をダブルクリックします。
  4. 実際にアニメーションやゲームなどを作る参考資料
    1. 基本的な作り方を説明した Scratch日本語カードがあります。
    2. 【教材1】物語(アニメ)を作る:お化けを描いて、ねこを驚かす物語を作る
    3. 【教材2】図形を描く:三角形~円までの作り方、図形を動かして面白い絵を描く
    4. 【教材3】ゲームを作る:怪獣がリンゴを齧るゲームを作る