萩谷由喜子の著書 4
『音楽史を彩る女性たち 五線譜のばら 2』

2005年12月2日 潟Vョパンより刊行

 作曲家、演奏家はもとより、音楽作品の誕生に関わったり、その伝播と普及に貢献したりするなどさまざまな形で音楽史の一翼を担ってきた女性たちの物語を綴った『五線譜のばら』シリーズの第二弾がこのほど潟Vョパンより刊行の運びとなりました。タイトルは『音楽史を彩る女性たち 五線譜のばら2』。発売日は12月2日。価格は1500円+税。全国の有名書店、またはアマゾン、紀伊国屋ウェブなどネット販売でお求めいただけます。

 今回はある程度、通史としてもお読みいただけるよう、中世ドイツの女子修道院長から20世紀のステージ・ミュージシャンまで、時代を追いつつ、その時代の歴史的背景や社会通念、そして音楽界の諸事情のなかで、彼女たちがいかに生き、どのような信念を抱いてどうした形で音楽活動を展開したかをひとつの大河として描くことも念頭に置きました。  もちろん、本書のみお読みいただいてもそれだけで充分、女性たちの活躍ぶりをご覧いただけることとは存じますが、本書が契機となって旧著『五線譜の薔薇』もお手にとっていただけましたら、より多くの魅力的な女性たちと出会え、女性音楽史の世界が一段と広がることでしょう。『五線譜の薔薇』ともども、ぜひご高覧くださいませ。

 新著では以下の女性たちを取り上げました。
膨大な作品が現代に蘇った最初期の女性作曲家            ヒルデガルト・フォン・ビンゲン
オペラの生みの親カッチーニの娘は高給取りの宮廷作曲家      フランチェスカ・カッチーニ
モーツァルトから協奏曲を捧げられた盲目の演奏家兼作曲家     マリア・テレジア・フォン・パラディス
クララ・シューマンのライバルはプレイエル・ピアノの若奥様      マリー・プレイエル
劇的不倫を貫いてワーグナー芸術を成就させたリストの娘      コージマ・ワーグナー
パリ万国博覧会で自作を指揮したシングル・マザー・コンポーザー  オーギュスタ・オルメス
サン=サーンスの「白鳥」にのせて踊った「瀕死の白鳥」        アンナ・パヴロワ
ストラヴィンスキーとのロマンスとロシア・バレエ団への後援      ココ・シャネル
姉は不世出の音楽教育家、妹はローマ大賞に輝く天才作曲家     ナディア&リリー・ブーランジェ姉妹
ナチの毒手と病魔を克服したピアノの名花                クララ・ハスキル
ヒットラーに反旗を翻し名歌「リリー・マルレーン」で前線慰問     マレーネ・ディートリッヒ
人種を超えた理想郷を目指した琥珀の女王               ジョセフィン・ベーカー


『音楽現代』 2006年2月号 音楽評論家 那須田務 先生の書評

「どの話にも、常にヒューマンな視点が貫かれていて、短いけれども生き生きとした人間ドラマが展開される」 「あまり知られていない、生きたエピソードが掲載されていることも大書に値する」 とのお褒めの言葉をいただきました。



『MOSTLY CLASSIC』 2006年3月号 「今月の本」欄

「入念な構成が小気味良い」 「十一世紀から二十世紀までの時間旅行が楽しめる」 「貴重な写真が数多く掲載されている点も注目だ」 とのご推薦の言葉をいただきました。



『音楽の友』 2006年2月号 栗田晃穂 先生の書評

幅広い分野で評論、執筆活動をなさっている栗田晃穂 先生より、「ココ・シャネル、ジョセフィン・ベーカーら直接音楽に関係のなさそうな女性が、それぞれの時代の中でどんな行動をとったかを考えると”音楽史を彩る”にふさわしい生涯を送ったことが納得できる」
「アンナ・パヴロフ、クララ・ハスキルなど音楽に直接生涯を捧げた女性たちの作曲家、演奏家の生き方、人生などもいききと語られている」との書評をいただきました。




兵庫県立図書館「モーツァルトを楽しむ」話題の本に!

 先般、兵庫県立図書館の「モーツァルトを楽しむ」話題の本(2006年7月1日)14冊中の1冊として、光栄なことに、 『音楽史を彩る女性たち』 が選ばれました。
 「中世ドイツの女子修道院長から20世紀のミュージシャンまで、音楽史上のさまざまな女性が紹介されています。そのひとりマリア・テレジア・ファン・バラディスはモーツァルトからピアノ協奏曲を捧げられた盲目の演奏家であり、作曲家です。彼女の名付け親はオーストリアの女帝マリア・テレジアです。女帝が後見となり音楽を学ぶことになりました。」
とモーツァルトとのかかわりを含めて紹介されました。


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