全曲解説



アルバム「そら」は、04年10月から05年12月までの長期に渡りレコーディングされた。

01「パナヌファ」

沖縄・波照間島(日本最南端の有人島)にある音楽食堂「パナヌファ」。エンケンも「日本最南端のカレー」を食べにここを訪れたそうだ。「パナヌファ」とは現地の言葉で「花の子」という意味らしい。'05年1月、初めてこの島をパーカッションの永原元と訪れ、このカフェで演奏した。人口五百数十人の島で「初のロック公演」と言われた。街灯も少ない暗闇の中で月灯りにぽっかり浮かぶ白いカフェ。窓は開け放され子供からお年寄り、犬猫までのんびりと音楽に集う・・。「パナヌファ」の順ちゃん、良美さんに贈ります。
(注:現在は「あやふふぁみ」に改名)

02「あした晴れるよ」


'92年頃に作った曲で「フォークロックス」で演奏していた。アレンジはもっとゆったりした感じだったのだが、録音にあたりアップテンポにアレンジし直してみた。タイコは向山テツに叩いてもらう予定だったのだがスケジュールが合わず、「ハナ」の「僕はカラス」に続いて「えーいままよ!」と永井ルイのオルガン以外、全部自分でやってしまいましたとさ。故にタイコのオカズは約3種類であり、ベードラはドタバタである。「Aメロのキーのままだとサビがきついなあ・・。」と悩んでいたら、村田和人の「じゃ転調すれば?」という一言であっさり解決しました。ジャンジャン!

03「雨の日と金曜日は」


タイトルはもちろんカーペンターズ「雨の日と月曜日は」から。深い意味はございません・・。 フォーク調スリーフィンガーというのをやってみたかったので、ギターは中野督夫にお願い。録音は吉祥寺「Leda」という一般練習スタジオで、ルイに機材を持ち込んでもらい行った。エンディングにこだわる(うるさい?)トクオさんの意思を尊重して最後のフレーズはボリュームを上げときましたからね。

04「食パンとミルク」


タイトルはずいぶん前にタメこと中島文明との会話中「あー、今日食パンとミルク買って帰らなきゃなあ・・」と言ったところ、タメの「それ、歌にしたらいいんじゃない?」というお答えが心に残り、ついに完成と相成った次第。パーカッションのMAC清水とコーラス隊「コンビニ合唱団」は小川美潮バンドのメンバーで、たまたま隣りのスタジオでリハしてたので「よ、よろぴく〜!」とお願いして参加してもらいました。この脱力系のコーラスがたまりませんな。それにしてもギターと歌だけのめちゃめちゃなおれの演奏に後からMACがよくパーカッションを合わせられたもんだ!
♪ぴょ〜んというシンセとピアノのサウンドロゴ、ベースは「スタジオ小金井」(おれが勝手に付けた)にてダビング。


05「空」


ギターと歌、永原元のジャンベを同録。後ほどそれに山本圭右のスライドギターと杉山卓夫のキーボードをダビング。シンプルでずっと続いてくイメージの歌を作りたかった。



06「バンドマン・ブルース」


おバカ映画「スクール・オブ・ロック」を見て映画館でバカ笑い、やたら元気になり5分で出来た曲。イカしたグレッチをかき鳴らすのはグルーヴァーズの藤井一彦。タイコはトリプルダイアモンドやチャー、ボ・ディドリー等でも活躍、嶋田吉隆。サビとエンディングの変な声は拡声器(焼きイモ屋さんのやつ)を使用。ヘッドホーンで聴くと、エンディングでヴォーカルの奴(おれか!)がステージの端から端まで動き回ってるのがよーく分かります。
アンガス・ヤングとうじきつよし、キヨシロー、全てのバンドマン、そして君に捧げるぜい!

07「珈琲」


最近はこういった繰り返しのシンプルな曲が好きみたいだ。締め切りギリギリで作った。永井ルイとおれとでやっていた「バナナ」というバンドのギタリストでもあった首藤高広に来てもらい、ガツンと弾いてもらった。サビで雨も降らせてくれたよ・・。因みに使用ベースはフェンダー・テレキャスターベースだが、これはスタジオに置いてあったシングルコイルのものです。

08「秋の日に」

ずっと頭に残っていたメロディーを敢えて展開せず、そのままにしてみた。インストの「ハナ」の時も「もう少し長くても・・」と言われたけど、これでいいんです。スタジオ「BS&T」のピアノ、オーストリアの名器「ベーゼンドルファー290」がいい音するんだな。ほんとおれの拙い演奏では申し訳ないくらい・・。


09「天国行きのバス」

この曲は色んな場所で作った。岩手は久慈の隙間風が身に凍みる寒〜い宿舎、真夜中のセブンイレブンの駐車場・・。要するになかなか出来なかったのだ。特にサビの2小節に苦しみ、どうしても仕上がらなかった。「レモネード」は寒い寒い真冬の東北ツアー中の一人旅、久慈の宿で目を覚ますと机の上にぽつんと置いてあったから(笑)。演奏はもちろんフォークロックス。このメンバーで録音すると最初から決めていた。サビのコーラスでトクオさんの顔がバーンとクローズアップして来るのは、きっとあなただけではありましぇん・・。この曲のみクリーデンススタジオにて録音。

10「退屈に誘われて」

潮音には何かしら参加してもらおうと思ったのだが、この曲がいいだろうということで。これもやはり繰り返しの曲。最初は半音下げのキーで録音したのだが、キーを上げて録り直した。「歌とギタ−同録だったので、後からバランス取るのが大変だったよ〜。」(ミキサーのテッペイ談)。超短期間で素晴らしい音に仕上げてくれたテッペイに感謝感激雨霰。