2012年2月19日 ンガンデレートゥボロームンズ
8時ごろから車内でバスの切符を売りに来る、マルワ、ガルアといっている。列車に接続しているのだろう。松本夫婦のまねをしてツゥボロまでの切符を買う。3,500フラン、Touristique Express発行だ。列車はンガンデレには9時半ごろついた。ツゥボロ往きのこのバスには列車の乗客もいる。11時ごろに出発した。ツゥボロまでは道は素晴らしい。2時間ほどでツゥボロ到着、まだカメルーン国内だ。乗り合いタクシーに乗り換える。ムンズーまで7,500フラン。列車からの乗客が1人いる。程なくカメルーン国境へ、俺だけが出国手続きをする。続いてチャドの入国手続き、おっさんコーヒをおごってくれと笑いながら言う。ビザに大金を払っているのだからと拒否する。入国スタンプを貰ってタクシーへ戻る。ヤウンデとカメルーン北部、チャドは明らかに景色が違っている。牛がのんびり、道を横切り、大きな樹がポツリ、後は褐色の草原、サバンナもかくありなん。少し道は悪くなったが気にならない。タクシーがどんどん飛ばして行く。途中に大きな町はない。6時ごろにムンズーに到着した。松本夫妻が泊まったAuberge La Votre de Moundou、 ムンズーのあなたの宿、に乗り付ける。運ちゃん少し迷ったが無事に到着した。ホテルは6,500フラン、国連の車が停まっている。ホテルの前の道は砂がいっぱいの未舗装、民家は泥か土作りだ。太陽をさえぎるため窓が小さい。日が暮れても街灯が無く真っ暗だ。バスターミナルの前は広場になっており道を越えてレストランがある。魚のグリルとサラダとビールを注文する、仏語しか通じない。3,400フランでパンとともに大皿で出てきた。これは涙が出るほど上手い。カメルーンより上手い。調子に乗って同じものを注文した。今度は2,700フラン、これも旨い。
幸せいっぱい腹いっぱい。兄ちゃんがテレビをつけてサッカーの試合を見せてくれる。広場では屋台がいっぱい。電気が無いからろうそくだ。お金の勘定なんかできるのだろうか。トマトを買うと100フランで手に持ちきれない。イナゴのフライを売っている200フラン,甘くって田舎の味、ミネラルウオータが500フラン。買い物途中に餓鬼どもが、チャイナ、チャイナといってくっついて回る。英語で言うな。シノワといわんかい。
チャドビザ
おいしい魚
本日の出費24,400フラン
2012年2月20日 ムンズーボンゴルーヤグワーマルワ
扇風機はあるが暑くて目が覚めた。チャドで見るところといえば南のゴレか、北のヌジャメナぐらい。東部のサラ、アベシェなどいっぱい町があるのに治安がよくなく、旅行は勧められないらしい。ヌジャメナもあまり見所がないらしいのでボンゴールからカメルーンに抜けることにした。チャドの雰囲気に触れたことで満足しよう。ホテルの前にバイタクが待ち構えている。6時半ごろ歩いてバスターミナルに行く。バイタクの運ちゃんが不思議そうな顔をしていたのが何となく分かった。どうもメーンのバスでないようだ。ともかく切符を買う。ボンゴールまで5,000フラン。バスには幌がかけてありいつ出るのかサッパリ分からん。聴くとセッタールミディ、7時半だという。客は一向に集まらない。鶏をぶら下げた親子が来た。バスに乗るらしい。鶏が逃げないように脚をくくってある。それでも鶏は逃げる。子供が追いかける,鶏はいすの下に入り込む、親が出てきて引きずり出す。鶏が暴れる。鶏とともにバスは発車する。乗客は4人アフリカでは考えられない。猛スピードで市内を抜けて草原をひた走る。1時間ほど走ってケロという町に着くと沢山の乗客が乗ってきた。これでからくりが分かった。さらに1時間ほどでレーと言う町につき、さらに客を詰め込む。子供の売り子がワンワン騒ぐ。超満員のバスはボンゴールに向けてひた走る。2時間ほどして大きな町に着いた。ボンゴールのようだ。他の乗客に聞く。バスはヌジャメナに行く。降りるならここだという。あわてて降りる。ボンゴールバス停ではバイクタクシーが待ち構えている。1,000フランで国境へ行くという。チャドのポリスで出国スタンプを貰う。さらに15分ほど行く大きな樹の下で下ろされた。バイクのたまり場だ。ここからはカメルーンからの客引きに引き渡される。チャドなのにカメルーンの客引きが来ている。炎天下の砂ばかりの道を歩くと川に出た。国境らしい。ピローグ、小さい船、で客引きと船頭と3人で対岸に行く。2,000フラン。客引きが運転するバイクでカメルーンのポリスへ。ビザ手続き4,000フラン出せという、とんでもない、マルチプルビザなのになんで料金がいるのだといってやったら、2,000フランでよろしいという。腹が立つけれど妥協した。バイタクは1,500フラン。ヤグワのバス停に到着した。2,000フラン渡すと釣りがないという。後でと言うことでチケットセンターにてマルワまでの切符を買う。2,500フラン。窓口の女性なぜかつり銭がないといって500フランを返さない。確信犯だ。先ほどの客引きの兄ちゃんが来て500フランを返してくれる。正直だ。それに反してポリス、バス窓口の女性は強欲だ。女は恐ろしい。バスはまもなく出発し北上する。3時間余で到着した。マルワは大きな町、ナイジェリアへの拠点、あるいは有名なマンダラ山観光地を控えている。ルムシキというカメルーン随一の景勝地の基地である。是非訪問すべきであるがナイジェリア情勢が不安で早くカメルーンを出国したいという思いもあり、断念した。バイクタクシーで Touristique Expressへ。ヤウンデへの切符を買うためだ。切符は2等のみを売っているらしい、バス代を含めて17,000フラン、明日5時出発だという。近くのホテルを聴くと隣に Le Sahelがある。選択の余地がない。ロンプラで高級ホテルと記されている。15,000フランでさほど高くない。西洋人もちらほら。レストランで晩飯を食う。ビールとチキンフライで5,000フラン。10,000フランを出すとお釣りがないといって、断られ小額紙幣をかき集めて支払った。こんなまずい料理があるのかとあきれた。道理で客が誰もいないはずだ。腹が立ったので屋台の魚のグリルとトマトとミネラルを3,000フランで買ってホテルでしこたま食べた。こちらのほうがよっぽど美味だ。マンダラ山に行かなかったことを後悔し、チャドに踏み入れたことを喜んで寝床に着いた。
2012年2月22日 ンガンデレーヤウンデーリンベ
列車は660kmを走り8時にヤウンデに着いた。リンベのアトランティックビーチホテルでヤウンデ行きバスが9時発だとチラッと耳にしたので、逆もさもありなんとタクシーでギャランティエキスプレスへ。3,000フランだ。どうやら定価のようだ。リンベへの切符を求めると4,000フランでドンピシャの9時発である。バスの値段とタクシーのそれと比較するとタクシーはよい商売と改めて思ってしまう。エアコンの効いた快適なバスで4時間ほど走ってドアラに着く。大きな都市で乗客は殆ど降りてしまった。鉄道駅もある。遅いし本数も少ないから利用者は少ないだろう。ドアラは2回目で通過するだけだから、何もいえないけれどヤウンデのほうに情緒がある。ドアラからは少し道が悪くなる。おなじみのMile4につき、タクシーに乗り換える。1,000フラン。道は覚えてしまった。Park Hotel Mirammarに行く。アトランティックビーチホテルの奥にある。コッテージ風の風情のあるたたずまい。15,000フラン。ここに来たのはナイジェリアに戻らなければならないからである。ボタというところが船着場らしい。ロンプラでは月、木の夜出発と言うことなので明日出るかもしれない。大急ぎで港へ。誰もいないがガードマンが頑張っており中には入れない。船会社関係の人に聞くと火、金に出港すると言う。明後日と言うことになる。18時ごろだと言う。切符は当日売り出す。再びホテルへ戻る。コッテージなので1人住まいで誠に快適だ。テレビ、トイレ、シャワー、ベッド、机一応設備は整っている。敷地が広いので洗濯物なんか干してあってなんとなくアットホームな感じ。大きなトカゲがいっぱいいる。洗濯日和なので一気に衣類を干す。夕食は例の鯵のグリル、ビールと食べるとたまらない。ベーカリーによってチーズ、バゲット、ヨーグルト、さらに屋台でパイナップル、トマトなんかかって夕食を入れて6,000フラン。マルワからの1,200kmのたびの疲れを一気に回復することとする。