2003年にWHO(世界保健機関)によって公表された鍼治療の適応疾患は以下に示す4分類に区分されています。
第1分類:制御された治験でその効果が有効とされたもの
第2分類:治療は有効だがさらに治験が必要とされるもの
第3分類:施術者の個人的な報告段階であるもの
第4分類:西洋医学の知識を持った医師や充分な設備のもと行えば効果があるかもしれないもの

 分類  疾患名
 第1分類  放射線療法や化学療法の副作用、アレルギー性鼻炎、胆石疝痛、うつ病、赤痢、月経困難症、心窩部痛、顔面痛、頭痛、高血圧、低血圧、誘発分娩、膝痛、白血球減少症、腰痛、逆子、妊娠悪阻、船酔い・吐き気、頚部痛、歯科領域の痛み、肩関節周囲炎、術後痛、腎疝痛、関節リウマチ、坐骨神経痛、捻挫、脳出血、テニス肘
 第2分類  腹部痛、にきび、アルコール依存とその解毒、ベル麻痺、気管支喘息、癌痛、心臓神経症、胆嚢炎、胆石症、競争ストレス症候群、頭部損傷、糖尿病(インスリン非依存性)、耳痛、出血熱、鼻血、結膜下注射による痛み、女性の不妊症、顔面痙攣、女性の尿道症候群、線維筋痛症・筋膜炎、胃運動障害、痛風性関節炎、B型肝炎、帯状ヘルペス、高脂血症、卵巣機能低下症、不眠症、陣痛、乳汁欠乏、男性インポテンツ、メニエール症、神経痛(ヘルペス後)、神経皮膚炎、肥満症、アヘン・コカイン・ヘロイン依存、変形性関節症、内視鏡検査による痛み、閉塞性血管炎、多のう胞卵巣症候群、小児の抜管後呼吸困難、術後回復期、月経前症候群、前立腺炎、そう痒、神経根・仮性神経根痛症候群、レイノー症候群、再発性尿路感染症、反射性交感神経萎縮症、尿閉(外傷)、統合失調症、唾液過多(薬物により誘発)、シェーグレン症候群、咽喉カタル(扁桃炎)、脊柱痛、斜頚、顎関節症、ティーチェ病、タバコ依存、トゥーレット症候群、潰瘍性大腸炎、尿路結石、血管性認知症、百日咳
 第3分類  肝斑、中心性漿液性網脈絡膜症、色盲、難聴、精神遅滞、過敏性大腸症候群、脊髄損傷による神経因性膀胱、肺性心、細気管支障害
 第4分類  COPD、昏睡、新生児痙攣、冠動脈疾患、新生児・幼児の下痢、小児のウイルス性脳炎、進行性球麻痺・仮性球麻痺

 WHOが鍼適応として挙げた疾患を見ますと現代医学との併療よったほうがよいものが含まれています。一般的には下に挙げた疾患が鍼灸適応とされています。鍼灸治療は直接病気の治療をするものではなく、自律神経の安定・免疫機能の向上・血行循環の改善などを通して本来身体に備わった自然治癒力を高めることにより身体が自ら治癒していく過程を助けるものでありますから、下に挙げた疾患以外でも症状を改善する可能性がありますので、お困りのことがありましたらお気軽にご相談下さい。

分   類  項            目 
 神経系 ①頭痛 ②三叉神経痛③肋間神経痛④坐骨神経痛⑤顔面神経麻痺⑥歯痛⑦帯状疱疹⑧しびれ⑨メニエル症候群⑩めまい⑪脳卒中後後遺症⑫不眠症⑬車酔い⑭しゃっくり
 運動器系 ①五十肩②むちうち症③頚肩腕症候群④肩こり⑤寝ちがい⑥顎関節症⑦腰痛症⑧ギックリ腰⑨椎間板ヘルニア⑩変形性膝関節症⑪関節炎⑫リウマチ⑬筋肉痛⑭捻挫⑮テニス肘⑯腱鞘炎⑰アキレス腱炎⑱ばね指
 消化器系 ①胃炎②胃下垂③胃酸過多④胃・十二指腸潰瘍⑤慢性肝炎⑥胆石症⑦口内炎⑧口角炎⑨慢性腸炎⑩便秘⑪下痢⑫痔
 循環器系 ①高血圧症②低血圧症③動脈硬化症④狭心症⑤心悸亢進⑥動悸⑦むくみ⑧冷え症
 呼吸器系 ①かぜ②気管支炎③喘息④咽頭炎⑤扁桃炎⑥咳・痰・声のかすれ
 泌尿器系 ①慢性腎炎②ネフローゼ③膀胱炎④前立腺肥大⑤尿道炎⑥頻尿
 感覚器系 ①眼精疲労②仮性近視③白内障④ただれめ⑤ものもらい⑥鼻炎⑦副鼻腔炎⑧耳鳴り⑨難聴⑩嗅覚減退
 代謝障害 ①糖尿病②甲状腺機能障害③痛風④貧血症
 心療科系 ①自律神経失調症②心身症③心臓神経症④過敏性腸症候群
 婦人科系 ①月経痛②月経不順③更年期障害④乳腺炎⑤つわり⑥のぼせ⑦不妊症⑧流産癖⑨逆子
 小児科系 ①虚弱体質②消化不良③鼻炎④咳⑤小児喘息⑥扁桃炎⑦中耳炎⑧アトピー性皮膚炎⑨夜泣き⑩かんのむし⑪夜尿症
 その他 ① アレルギー②じんましん③湿疹④花粉症⑤円形脱毛症⑥慢性疲労⑦生活習慣病⑧高齢化疾患の予防等

当院の特徴的な施術など
病院で治らないからといってあきらめないで、鍼灸はもうひとつの医学です

1.鍼は原則清潔で安全なディスポ鍼(使い捨て鍼)を使用しています。但し、刺絡をする場合などディスポ鍼以外の特殊な鍼を使用する場合は高圧滅菌器により滅菌済みの鍼を使用しております。

2.温灸には患者さまのご了解を得た上で症状に応じてネパール灸(ネパール原産の艾を使用)・棒球・湿熱灸・塩灸などを用います。

3.あん摩・指圧・マッサージには一部整体の手技を取り入れております。

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