日本ミツバチの飼育

  野菜の花にミツバチがよく来る。これが日本ミツバチであったことを知らなかった。
  友人からこれが日本古来のミツバチであることを知り、生体等をネットで調べ飼育を思い立ち、05秋から巣箱作りに取りかかった

 2006年9月2日 分封群を発見


巣箱に移動(女王1号と命名)



 このところ巣箱を重箱式に作成している。理由は日本
ミツバチが巣箱の上層部分を蜜の貯蔵庫、下部を蜂の
子の育苗に充てていることから、貯蔵部分だけを切り取
ることで蜂の子を残す方法にした。
今春の分封用に3箱を作成した。

秋口に大スズメバチが巣を襲うので出入り口を5ミリ
程度にし、スズメバチが巣の中に侵入するの防ぐ。
また、時々、蓋を開けて巣の清掃や巣の大きさなど
巣箱内部の観察が出来るようにした。観察には鏡
を使う。

巣箱の中は空間にしておく。蜂は箱の中天井板から
手のひらを下げたように6〜7枚の巣を作る。巣は
天井部分と側面を固定してるので、ひと箱づつ切り
取っても落下することはない。


09.4.2 午後2時頃 女王3号が分封したので別の巣箱に誘導し、40分程度で終了した。

09.4.2  14:40 蜂が巣箱から
出始める。

巣箱の外側や地面にまで集団になり
始める。

巣箱周辺の蜜柑の木や空をおうように
飛び始める。(3時頃の状況)

30分ほどで自宅の倉庫周辺に集まり
始めた。(午後3時17分頃の状況)

倉庫の壁とトロ箱の間に団を作り始める

集団の上に巣箱を被せるように
置き坊切れでトントン叩いて巣箱
に誘導し、40分程度で終了した。



2008.9.18。初めて蜂蜜を採取する。巣の大きさは、幅約28p、高さ約50p、8層からなっている。巣が落下しないように両脇はしっかり側壁に固定されていた。巣箱を逆さまにして空の巣箱を上に置き木槌でこつこつ叩いて蜂を空箱に移動させて作業する。

巣は本来3分の1ほど残し、蜜層のみ破壊すべきところ、落下させて全て破壊してしまった。 約三升ほど採取する。
2008.7.17(木)
7月12日から蜜蜂が大量に死ぬようになった。
  12日  208匹  1時間毎に 巣箱周辺で死んだ蜂を回収した。特に10時から午後2時頃までには103匹を回収した。
  13日  806匹  朝、巣箱周辺に149匹が死んでいるのを確認したので巣箱の底板を引き出し巣箱の中を点検したところ、巣箱内で439匹死んでいた。そこで出入り口の戸を大きく開け空気の出入りをよくし、かねて掛けていた「よしず」に加えて遮光ネットも再度追加して追加し太陽の光をカットした。また、500cの砂糖水も与えた。
 14日  113匹  前日までと違い死ぬ蜂が激減したので前日と同様な対応をした。
 15日   13匹
 16日   18匹 
 17日   20匹 
2008.5.12 (月)  
 1週間振りに巣箱を見に行ったところ、巣箱の入口が大きく開けられて、下板も近くに投げ出されていた。巣箱周辺に蜜巣の残骸が落ちていた。アナグマにやられたようである。畑出入り口の柵の下が掘られたようでそこからアナグマが侵入した模様だ。
 アナグマが蜜の味を知ったようであり、今までの巣箱の設置方法では飼育出来そうでない。ひとまず自宅に持ち帰って飼育することにする。
 翌早朝、巣箱に網を掛けて自宅まで運び、東側空きスペ−スに設置してみた。 2日間ほど動揺があるのか多くのハチが巣箱周辺を飛び回り安定しない。3日目になって花粉を巣箱に運び入れるのを確認したので「ハチマイッタ−」(女王ばちの逃亡防止)を外して観察を続けた。
 5月17日、朝、多くのハチが、巣箱から白いものをくわえて外に運び出しているのを見つけた。ハチを捕らえて見てみると、それは「瘡ぶた」であり、新蜂が誕生したようである。午後2時頃、黒っぽい肌つやのよいハチが巣箱からぞくぞくと出てきて周辺を飛び回り出す。
 その後も観察を続け、早朝の花粉の運び込み等一日の行動パタ−ンや発育不全の幼虫の運び出し、弱った蜂の巣周辺からの運び出し等生活習性等も見分けられるようになった。


巣箱は軒下で南向きに置き二重に日避けを設置した

午前中は多くの蜂が花粉を両脇に2個抱えて帰る
 2008. 4 .4 女王3号分封群を捕獲する。 捕獲場所: 福岡市西区橋本2丁目橋本公園内の桜の木
 
 過去2回捕獲した分封群より一回り大きな固まりで満開の桜木地上3Mくらいに瓜実状(長さ約30M)にぶら下がっていた。
 これに網を被せるようにした上、箒(ほうき)で網に払い落とし巣箱に移した。15分程度で拡散していたハチやまだ桜木に群がっていたハチが全て巣箱へと移動した。
 翌日には、巣箱の中で巣状のものが形成されていた。

 日本ミツバチの天敵はスズメバチである。スズメバチは女王蜂のみが越冬できるが、このころから活動をはじめて働き蜂を増やしていく。このため、女王蜂をこの時期に捕獲し、働き蜂を増やさないことが一番の対策である。

女王3号の巣箱
 写真いずれも08.4.24撮影

巣箱入口にスズメバチ侵入防止用金網を取り付けた。

巣箱近くにスズメバチ捕獲ホイホイを取り付けた。

捕獲したスズメバチの女王ばち 2匹
 体長4.5cm

076.17スズメバチが「ほいほい」に入ったが逃げられた

スズメバチほいほいを3個かけておいたところ、5匹捕獲した。(07.6.22)

日本ミツバチの天敵はスズメバチである。巣箱付近にスズメバチほいほいを作って置いた。(6月3日)

6月6日スズメバチの女王ばちと働きハチを捕獲した。

6月7日働きハチ2匹を捕獲した。
2007  5  26  女王2号捕獲する。 自宅から約15キロ離れた畑に行って作業をしていたところ、自宅から「近くの公園でミツバチの分封が始まっていると知らせて頂いた。」との連絡を受けたので早速分封を捕獲するべく「巣箱、はしご、面布等」を準備して自宅へ引き返した。
 分封は、公園のさくら木の地上3M位の枝にぶら下がっていたが、群が小さくてまだこれから大きくなるものがかどうか判断がつかなかった。しばらく様子を見てみたがそれ以上大きくなる様子でもないので捕獲することにした。

女王2号を捕獲して巣箱に入れたところ

新しい環境で2号の飼育を始めた

10月17日、スズメバチが一匹襲来し、巣箱の出入り口でミツバチを攻撃し始めたので、背後からガスバーナーをかけて撃退した。ところがその後、ミツバチは騒ぎ始め、付近の空間を埋め尽くすほどの数になった。そこで巣箱の中を確認したところ、ほとんと空っぽで巣箱の上層部に黄色い三層(それぞれ厚さ約2センチ長さ約15センチ)の巣が出来ていることが確認できた。ミツバチは、近くの杉の木梢に逆三角垂にぶら下がり(高さ約5メートル)そこに留まり移動の気配はなかった。

10月18日、昆虫捕獲用の網とはしごを使って、元の巣箱に移し始めたところ、蜂は自ら巣箱に移動を始めそのほとんどが戻った。
11月までは、「せいだかあわだち草」の花があり蜂達もせっせと花粉を運んでいたことと10月巣箱の中を確認した際の巣の状況から巣の中には蜜の貯蔵があるものと考えていた。そして12月に入り、寒さも一段と増してきたので、砂糖水を与えることにした。砂糖水の与え方について知識がなかったが、蜂が砂糖水に溺れないように器の大きさ、素材、深さ等を勘案し、浅い皿にペーパーを乗せて砂糖水を浸す感じで与えた。
12月19日、巣箱の観察に行った。ところが巣箱の入り口付近に数匹蜂の死骸があった。何これと巣箱を開けてみると皿の付近に多数の蜂が死んでいるではないか。とてもショックで呆然として座り込んでしまった。と同時に自分の不注意で死なせてしまったと罪の意識がわっと涌いてきた。本当に申し訳ないことをしてしまった。
ミツバチの死を確認した後、その生体を知るため、一匹ずつ拾い上げて確認作業を行った。しかし、この中から女王蜂の存在を見ることは出来なかった。

これは日本ミツバチの巣箱である。
信州の「日本ミツバチの会」作成で
購入したもの。

左を真似て自作したものでこの巣箱で
飼育したことがある。3個作成した。

中が空洞になったモチの木の廃材丸太
で作成した。

重箱式(四段)のものを作成
してみた。

自作の巣箱。現在、友人宅の庭で分封待ちをさせている。

長崎県対馬市森林組合作成の巣箱であるが、立派すぎて野に置けず玄関の花鉢置きとして使っている。



自作の巣箱3個出来上がった。
撮影日時
2006/03/30 14:33:07