二人(天使)は言った。「なぜ、生きておられる方を死者の中に捜すのか。あの方は、ここにはおられない。復活されたのだ。」
                             (ルカによる福音書245 

 イエスはシモン・ペトロに、「ヨハネの子シモン、この人たち以上にわたしを愛しているか」と言われた。ペトロが、「はい、主よ、わたしがあなたを愛していることは、あなたがご存知です」と言うと、イエスは、「わたしの小羊を飼いなさい」と言われた。(ヨハネによる福音書2115
 ペトロは主イエスのことをメシアと正しく告白したが、主イエスが十字架にお架かりになることを受け入れることができず、主が裁判にかけられた館の庭では、主のことを知らないと言って裏切ってしまった。十字架の死の後、復活された主は、弟子たちが集まっていたところに現れたので、ペトロも主の復活を信じることは出来たが、主を裏切ってしまった自分がどうなるのか不安であった。そんなペトロに、ガリラヤで再度現れた主イエスは、標記のように、主に対する愛を問いかけられた。これは厳しい問いであるが、裏切ったペトロを断罪するためではなく、そこには弱いペトロの罪をも赦される愛が込められている。ペトロは、そのような赦しの愛の中にあることを覚えて、「はい、主よ、わたしがあなたを愛していることは、あなたがご存知です」と答えるほかなかった。すると主は、「わたしの小羊を飼いなさい」と言われた。これは、もう一度弟子として復活させるとの宣言である。こうして、主イエスの復活と共に、主を裏切ったために死んだと同然のペトロが復活させられた。
 私たちも、主イエスの愛を知っており、主を尊敬し、期待し、従いたいとの思いを持っていながら、心が弱いので、主のことを忘れて自分の事の方を大事にしてしまう罪深い者である。だが、裏切ったペトロを放っておかれなかったように、主イエスは私たちをも置き去りにはされない。そして、私たちを礼拝に招いて、「わたしを愛するか」と問いかけてくださるのである。そのようにして、主の赦しの愛を知った私たちを、もう一度、主イエスとの新しい関係に生き始める者としてくださり、弟子として復活させてくださるのである。主イエスの復活はペトロを復活させ、私たちをも新しい命に復活させるのである。

復活節合同礼拝説教<要 旨> 2016年3月27日  山本 清牧師 

 聖  書:ルカによる福音書24:1-12 
 説教題:「
主イエスの復活」 説教リストに戻る