わたしたち信仰者に対して絶大な働きをなさる神の力が、どれほど大きなものであるか、悟らせてくださるように。神は、この力をキリストに働かせて、キリストを死者の中から復活させ、天において御自分の右の座に着かせ・・・    (エフェソの信徒への手紙11920

  私たちは、主イエスの十字架の出来事については疑わず、そこに示される主の愛に心を動かされるのであるが、主イエスの復活のこととなると、神話の中の物語のように捉えてしまって、心を動かす現実的な力を持たなくなっているということがある。
 筆者は、そんな読者のために、「心の目を開いてくださるように」(118)と祈りつつ、それによって見えて来ることを三つ挙げている。一つ目は、<神の招きによって与えられる希望>、二つ目は、<聖なる者(信者)たちが受け継ぐ、神の国の栄光>、そして三つ目に、標記に述べているように、<信仰者に働く神の力>を挙げる。その「神の力」がキリストに働いて、死者の中から復活させたと言う。この「神の力」とは、単なる奇跡的なパワーのことではない。人間をこよなく愛される神が、人の罪を裁く代わりに、独り子イエス・キリストを十字架につけることによって、罪を贖い、赦されたという、「愛の力」である。この「愛の力」がキリストに働いたので死者の中から復活されたのである。
 主イエスは復活後、弟子たちに現れたが、その席にいなかったトマスは「この指を釘跡に入れてみなければ…わたしは決して信じない」と言った。そのトマスが信じる者となるために、主は再び彼らの前に来られて、「あなたの指をここに当てなさい。…信じない者ではなく、信じる者になりなさい」(ヨハネ2027)と言われた。ここに主の並々ならない深い愛がある。
 この「愛の力」の働きは、主の復活を信じさせるだけにとどまらず、「その愛によって、罪のために死んでいたわたしたちをキリストと共に復活させ、共に天の王座に着かせてくださいました」(エフェソ246)と述べられている。私たちは、神の「愛の力」を受けて、新しい命に甦って、永遠に生きることができるのです。

主日礼拝説教<要 旨> 2014年4月20日  山本 清牧師 

 聖  書:エフェソの信徒への手紙 1:15−23 
 説教題:「
死者の中からの復活」 説教リストに戻る