ヨセフもダビデの家に属し、その血筋であったので、ガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。身ごもっていた、いいなずけのマリアと一緒に登録するためである。ところが、彼らがベツレヘムにいるうちに、マリアは月が満ちて、初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである。      (ルカによる福音書247 

 クリスマス合同礼拝(子供たちと一緒の礼拝)の中で、全員が参加して、劇「しあわせなロバ」(原作:藤本四郎)を演じた。標記の聖書に「ロバ」は登場しないが、身重のマリアがナザレからベツレヘムまで100km以上の旅をするのに、当然ロバが用いられたと考えられる。
 ロバのラビンは、幼い頃ほかの動物から「のろま」と呼ばれて笑いものにされていた。悲しくなると、お母さんの側で過ごし、ユダヤに昔から伝わる救い主が生まれるという話を聞いて、その人に会いたいと思っていた。やがてラビンが大きくなった頃、皇帝の勅令で、ヨセフがベツレヘムへ行って登録しなければならないことになり、思いがけずラビンが選ばれた。
 ベツレヘムへの旅は谷あり山ありの長くて辛い旅であったが、ラビンは身重のマリアを無事届けるという大切な役目を果たすことが出来た。ところが、ベツレヘムに着くと、宿屋はどこも満員で泊まる場所がない。ようやく見つかったのは家畜小屋であった。ここに、救い主を喜んで迎えない人間の姿と十字架にまで至る主イエスの生涯が表わされている。
 その夜、ベツレヘムの郊外で羊の群れの番をしていた羊飼いたちに天使が現れ、救い主の誕生を告げた。羊飼いたちは星に導かれて家畜小屋にやって来た。彼らが、「救い主のお誕生、おめでとう」と言うのを聞いて、ラビンは驚く。そして、救い主にお会い出来たことを心から喜んだ。
 この劇では全員が参加して、それぞれの役をした。一人ひとりのしたことは小さなことだが、皆で主イエスの誕生を祝うという大きなことをすることが出来た。私たち一人ひとりは小さな力しか持っていないが、神はそんな私たちを用いて、神の役に立つ大きな働きをさせて下さるのである。

米子伝道所 クリスマス礼拝説教<要 旨> 2012年12月23日  山本 清牧師 

 聖  書:ルカによる福音書2:1−20 説教題:「しあわせなろば」         説教リストに戻る