「あなたたちは悪の道を離れて立ち帰らなければならない。わたしがあなたたちの先祖に授け、またわたしの僕である預言者たちを通してあなたたちに伝えたすべての律法に従って、わたしの戒めと掟を守らなければならない。」           (列王記下1713 

 イスラエル王国はBC926年に南北に分裂し、その後、アッシリアの攻撃を受けて、南王国(サマリア地方)がBC722年に滅亡した。聖書はその理由について、「イスラエルの人々が・・・主に対して罪を犯し、他の神々を畏れ敬い、主がイスラエルの人々の前から追い払われた諸国の民の風習と、イスラエルの王たちが作った風習に従って歩んだからである」(78節)と記し、更に、標記のように、神が預言者たちを通して与えられた恵みの律法を拒んだ(15節)ので、「主は…イスラエルのすべての子孫を拒んで苦しめ、侵略者の手に渡し、ついに御前から捨てられた」(20節)と断ずる。
 このことは、主イエスの時代にも引きずられていて、ユダヤ人はサマリア地方の人々を蔑視し、彼らとの交わりを避け、異邦人と同様の扱いをしていた。しかし、主イエスは、エルサレムからガリラヤへ帰る際に、サマリアを避けず、町外れの井戸端で女の人にイエスの方から話しかけ、問題を抱えていたその女の中に信仰を生み出し、サマリアの人々をも主イエスを救い主と信じるように導かれた。(ヨハネ4章)かつて、サマリアの人々はその罪のゆえに、神から拒まれたのであるが、神は決してサマリアのことをお忘れになることなく、長い間にわたって忍耐を持って愛し続け、イスラエルに対する救いの約束を実現されたのである。それだけではなく、神は割礼のない異邦人にも信仰を創り出してくださる。パウロは言う。「神はユダヤ人だけの神でしょうか。…異邦人の神でもあります。実に神は唯一だからです。この神は、割礼のある者を信仰のゆえに義とし、割礼のない者をも信仰によって義としてくださるのです。」(ロマ32930
 私たちも、サマリアの人々と同じように、他の神々から離れられなかったり、神を礼拝するよりもこの世の事柄に心を惹かれたり、自分の都合を優先して、神を拒む者である。だが神は、拒む者たちも悔い改めて救われるために、御子イエス・キリストを遣わされて、十字架の御業をもって、救いに入れる道を開いて下さったのである。

米子伝道所 主日礼拝説教<要 旨> 2012年9月23日  山本 清牧師 

 聖  書:列王記下17:1−23
 説教題:「
主を拒み、主に拒まれる」         説教リストに戻る