『忠実な良い僕だ。よくやった。お前は少しのものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ。』
                          (マタイによる福音書2521 

 旅に出かける主人が(しもべ)たちに5タラントン、2タラントン、1タラントンを預けたという譬えは、復活後昇天された主イエス(主人)が再臨されるまでの間に、私たち()が如何に生きるべきかを語られたものである。
 5タラントン、2タラントンを預かった僕は、商売をして、それぞれ2倍に増やしたので、主人は標記のように述べて喜んだが、1タラントンを預かった僕は、主人が「蒔かない所から刈り取る」厳しい方だと認識していたので、恐ろしくなって、土の中に隠しておいたので、主人に「怠け者の悪い僕だ」と言われ、外の暗闇に追い出されてしまった。この譬で主が言おうとされたことは、私たちが主から与えられている多くの賜物(タレント=才能、環境、境遇など)を活かして、最大限の成果を上げることを期待されているということなのだろうか。少し違うだろう。
 
タラントンというのは今の日本円にすると数千万円にも相当する金額で、莫大な財産を預けられたことになる。主人は僕がそれを増やすことを期待して預けただけであって、僕のものになるわけではない。僕にとって大切なことは、主人の信頼と期待を喜んで受け止めて、それに応えようとするかどうかなのだ。主イエスは私たちにも、それぞれの力に応じて、主の財産を預けられる。与えられるのではない。では、その財産とは何か。私たちに与えられている賜物(才能など)のことではない。主イエスが持っておられる豊かな富、即ち、主イエスの栄光、福音の恵み、十字架の愛と考えた方がよい。この富は多くの人々に伝えられることによって、何倍にも増やすことができるのである。
 私たちは「福音」という豊かな富を預けられたのだ。主は私たちの力(能力)に応じて預けられたのだから、私たちにとって重荷になるようなものではない。私たちは主の豊かな富を預けられたことを光栄に思い、それを喜んで膨らますことによって、主は再臨の時に、「わたしと一緒に喜んでくれ」と言って、引続き天の国におらせてくださるのだ。

米子伝道所主日礼拝説教<要 旨> 2011年11月20日  山本 清牧師 

 聖  書:マタイによる福音書25:14−30
 説教題:「賜物を活用する」
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