「あなたたちは、わたしにとって祭司の国、聖なる国民となる。」
                                (出エジプト記196 

 エジプトを出たイスラエルの民は、3ヶ月目にシナイの荒れ野に到着し、そこで神は、イスラエルの民と契約を結ぶに先立って、モーセを通して恵み深い言葉を語りかけられた(1936)。
 まず、「あなたたちは見た、わたしがエジプト人にしたこと、また、あなたたちを鷲に翼に乗せて、わたしのもとに連れて来たことを」と言われた。これは、イスラエルの民の出エジプトに際して、神がエジプト人に10の災いをもたらされて、出て行くことを許さざるを得ないようにされたこと、エジプト軍に追われる中で、海を開いて逃れさせて下さったこと、荒れ野の旅の途中で、食糧や飲み水がなくて困った時にも、鷲がひなを背中に乗せて飛ぶように、イスラエルの民を助けて、シナイまで連れて来られたことを指しており、こうした神の守りと導きが契約の前提(根拠)となることを示している。
 続いて、「今、もしわたしの声に聞き従い、わたしの契約を守るならば、あなたたちはすべての民の間にあって、わたしの宝となる」と言われ、神は、イスラエルの人々が何物にも変えがたい宝の民として、契約に定められる十戒をはじめとする律法に従って生きることを望んでおられ、更に、標記のように言われて、イスラエルの民が、他の諸国民に神の祝福を取次ぐ祭司としての役割をさせようとしておられることを述べておられ、これらはシナイ契約の目的とすることが何であるかを示している。
 これらのことは、新しいイスラエルの民(教会)である私たちにも引き継がれることであり、私たちも、イエス・キリストの十字架と復活の御業を前提(根拠)として、イエス・キリストを信じることによって救われるとの新しい契約を与えられているが、その目的とするところは、私たちが神の宝の民として、世界中の人々に福音を取次ぐ使命を担うことにある。
 イスラエルの民は、この神の言葉を聞いて、「すべて、行います」と答えると、神はモーセに「見よ、わたしは濃い雲の中にあってあなたに臨む。わたしがあなたに語るのを聞いて、いつまでもあなたを信じるようになるためである」と言われた。民は雲の中の神の御姿を見ることはできないが、モーセを通して御言葉を聞くことが出来、その言葉によって、神を信じることが出来るようにされたのだ。私たちも、神の御姿を見たり、神を知り尽くすことは出来ないが、聖書を通し、礼拝において語られる御言葉によって信じる者とされ、宣教の使命を果たす者たちとされるのである(Tペトロ2910参照)。

米子伝道所主日礼拝説教<要 旨> 2011年9月25日  山本 清牧師 

 聖  書:出エジプト記19:1−9
 説教題:「主の契約」
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