「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」            (ルカによる福音書2:11,12 
 主イエスが誕生した最初のクリスマスと、今、私たちが教会で礼拝しているクリスマスとは、ずいぶん様子が違うように見えるが、実はとても似ている。
 天使が救い主イエスの誕生というビッグニュースを最初に伝えたのは、王でもなく、神殿に仕える祭司でもなく、聖書の学者でもなく、ベツレヘムという小さな町の平凡な羊飼いたちであった。私たちも、特別に優れた人間ではなく、普段は神のことを忘れて勝手なことをしている普通の人間だが、今日、選ばれて、救い主誕生のことを聞かされている。神の言葉を伝えた天使の代わりに、今は聖書を通して、神の福音を聞いている。
 天使は、標記のように、飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子が救い主のしるしだと言う。宿屋に泊めてもらえず、馬小屋に泊まるしかなく、飼い葉桶に寝かされた幼子が救い主だとは誰も気づかなかった。それは、誕生の時ばかりではない。多くの人々は主イエスを偽りの王だとして、十字架に架けてしまった。飼い葉桶の主イエスは、その一生を表している。だが、これこそ救い主のしるしなのだ。今も、主イエスの誕生を心から喜んでいる人は少なく、飼い葉桶に寝かせるのと等しいことをしている。
 だが、羊飼いたちは、天使の知らせを聞いて、すぐに馬小屋へ向かって、飼い葉桶の幼子を探し当てた。彼らはそれを見てがっかりするのではなく、これこそ天使が告げた救い主だと、神を賛美し礼拝した。私たちも、馬小屋のような小さな教会で、羊飼いたちと同じように神を礼拝している。
 羊飼いたちは、馬小屋で礼拝しただけでなく、「この幼子について天使が話してくれたことを人々に知らせた」(17)。私たちも、選ばれて、教会で主イエスに出会うことが出来たのだから、主イエスが救い主であることをまだ知らない人たちに、そのことを知らせよう。

 米子伝道所クリスマス合同礼拝説教<要 旨> 2010年12月19日  山本 清牧師 

 聖  書:ルカによる福音書2:8−20
 説教題:「最初のクリスマス」
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