「わたしは御名を彼らに知らせました。また、これからも知らせます。わたしに対するあなたの愛が彼らの内にあり、わたしも彼らの内にいるようになるためです。」      (ヨハネによる福音書17:26)

 主イエスは十字架を前にして、弟子たちに向かって「別れの説教」を語られたのち、目を天に向けて祈られた。  
 主イエスの第一の祈りは「父よ、今、御前でわたしに栄光を与えてください」(1,5)というものであった。これは自分の誉れを求めておられるのではなく、人々のために命を捨てることによって、人々と神との間の破れた関係を修復し、彼らを永遠の命に生きることができるようにしたいという、愛による支配を求める祈りである。  
 主イエスの第二の祈りは、主が世を去ったのち、弟子たちを「悪い者から守ってください」(15)との祈りである。神の選びによって与えられた弟子たちであるが、主イエスは彼らの弱さを知っておられる。だから、彼らのために御自分の命を献げる覚悟で、執り成しの祈りをしておられる。主を裏切ってしまう弟子たちであるが、この祈りによって、弟子たちは赦されて、主の復活後は見違えるように力強く、世界中に福音を宣べ伝える者たちとなった。この祈りは、そのまま私たちのための祈りでもある。   主イエスの第三の祈りは、弟子たちが伝える福音を信じる人々、つまり教会の信徒たちを「一つにしてください」(21−23)との祈りである。一つになるとは、単に信者が仲良くするとか、教会の組織が一本化することを意味しない。「あなたがわたしの内におられ、わたしがあなたの内にいるように」(21)と言われているように、愛による一致であり、人間が作り出す一致ではなく、私たち一人一人がキリストに結ばれていることによる一致である。教会は主イエスが聖霊において現臨して下さる時に、一つとなることが出来る。  
 主イエスは最後に、標記のように「これからも知らせます」と言われた。主はこの時以来、今も、私たちが神の御名を知るようになるために、祈っていて下さる。だから、この主イエスの祈りは、「永遠の祈り」なのである。

 米子伝道所主日礼拝説教<要 旨>     2010年3月28日  山本 清牧師 

 聖  書:ヨハネによる福音書17:1−26
 説教題:「永遠の祈り」
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