「わたしは真理を語っているのに、なぜわたしを信じないのか。神に属する者は神の言葉を聞く。あなたたちが聞かないのは神に属していないからである。」          (ヨハネによる福音書8:4647

 ユダヤ人たちは、あくまでも自分たちの父はアブラハムであり(33,39)、自分たちにはただひとりの父なる神がいる(41)と主張する。確かに、彼らは血筋的にはアブラハムの子孫であり、形の上では神の律法を重んじる神の子である。しかし主イエスは、彼らがアブラハムの子であるなら、アブラハムと同じ業(神の言葉を信じて従うこと)をするはず(39)なのに、神の言葉を語る主イエスを愛さず(42)、むしろ殺そうとさえしている(40)ので、悪魔である父から出た者である(44)と告発される。更に、悪魔の本性は、真理をよりどころとしないで、自分たちの欲望を満たそうとする偽り者であるので、彼らは、真理を語る主イエスを信じない、と嘆いておられる。――ここで指摘されていることは、すべて、罪の本性を持つ私たちにも当てはまることである。
 このような主イエスの指摘にもかかわらず、なおユダヤ人たちは自分たちの罪に気付かず、反発を続け、ついに十字架にまで至るのである。それならば、結局、主イエスは悪魔の子たちに負けてしまったのであろうか。――そうではない。このように主が、ただ独り神の言葉に忠実であり続け、十字架に至るまで御自分の命をかけて戦って下さったことが、救いの業なのである。最終的には、悪魔は主イエスに勝てなかった。神の言葉に留まり続けた主イエスこそ勝利者である。
 主は、「神に属する者は神の言葉を聞く」と言われた。主が私たちに語り給う言葉は厳しいが、それを聞いて信じて受け入れ、それに従う者を、主は「悪魔の子」としてではなく、「神の子」として「神に属する者」に招き入れて下さるのである

 米子伝道所主日礼拝説教<要旨>        2009年1月25日  山本 清牧師 

 聖  書:ヨハネによる福音書8:39−47
 説教題:「真理の言葉」
         説教リストに戻る