神は豊かな憐れみにより、わたしたちを新たに生まれさせ、死者の中からのイエス・キリストの復活によって、生き生きとした希望を与え、また、あなたがたのために天に蓄えられている、朽ちず、汚れず、しぼまない財産を受け継ぐ者としてくださいました。                         (ペトロの手紙一 1:3b−4)  

 ペトロの手紙の本文は「ほめたたえられますように」(1:3)との讃美(感謝)の言葉で始まっており、6節には「それゆえ、あなたがたは、心から喜んでいるのです」とあって、その間の3節後半から5節は、その讃美(感謝)と喜びの根拠が語られている。
 私たちの讃美と喜びの中心は、罪深い私たちが、「神の豊かな憐れみ」によって「新たに生まれさせ」(3)て下さったことである。私たちはどんなに自己革新に取り組んでも、生まれ変わることは出来ないが、神が私たちを憐れんで下さって、御子イエス・キリストを私たちの身代わりとして十字架に架け、「死者の中からのイエス・キリストの復活によって」罪の問題を全面的に解決して下さったので、新たに生まれるという「生き生きとした希望」を持つことが出来るようになったのである。
 この希望は、天に蓄えられた財産であって、地上の財産のように、時が経つと朽ちたり、人間の罪によって汚れたり、花がしぼむように盛りを過ぎると素晴らしさを失うようなものではない。その財産とは、「終りの時(キリストの再臨の時)に現されるように準備されている救い」すなわち、罪からの完全な解放である。私たちはこの財産を既に受け継ぐ者とされたのだが、地上にある間は、まだ罪の汚れを完全には取り去ることが出来ないでいる。しかし、信仰を与えられている者は、「神の力により守られている」(5)ので、救いから外れてしまうことはない。これこそ、私たちが「心から喜んでいる」(6)ことの根拠である。人生の中では喜べないこと、苦しいことも経験しなければならないが、ここに示されている神の憐れみの業から湧き上がってくる喜びはしぼまない。

米子伝道所主日礼拝説教 要 旨              2008年8月31日 山本 清牧師 

 聖  書:ペトロの手紙一1:3−12
 説教題:「しぼまない財産」                
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