世界の住民、地上に住むすべての人よ、山に合図の旗が立てられたら、見るがよい、角笛が吹き鳴らされたら、聞くがよい。                             (イザヤ書18:3)

 北の大国アッシリアの脅威のもとにあるユダの国に、西の強国クシュ(エチオピア)から使者が来て、同盟の誘いを受けた。当時のエチオピアは「遠くの地で恐れられている民/強い力で踏みにじる国」(2)と言われているように強大で、エジプトをも支配下に治めるほどであったので、これと手を組むことは魅力的な話であった。
 しかし、イザヤは使者に対して「行け」と、追い返す言葉を語り、神がこの事態をどのように御覧になっているかを告げる。標記の「山に合図の旗が立てられる」とか「角笛が吹き鳴らされる」というのは、戦いのために戦士が集められることを表している。その戦いは、ユダの民自身が立ち上がるべき時のことを言っているのか、アッシリア軍による攻撃が開始されて、クシュが滅ぼされる時のことを語っているとも受け取れるが、「世界の住民、地上に住むすべての人よ」(3)と呼びかけられていることから、世界に対する神の御支配が完成する終末の時を指していると読むことが出来る。そうであれば、「合図の旗が立てられる」のはシオンの山であり、今は「黙して、わたしの住む所から、目を注ごう」(4)と言っておられる神も、やがてここから全世界に対する攻撃を開始されることを告げているのである。ゴルゴダの丘に立てられた十字架こそ、サタンが滅ぼされ、罪の赦しが実現するための最終的な戦いの「合図の旗」である。この御旗のもとに、主に仕える福音の戦士たちが召集される。そして終りの日には「貢ぎ物が万軍の主にもたらされる」(7)と語られているように、世界中の民が主を礼拝するようになるのである。
 「正義の君なる神の御子の、血に染む御旗に続くは誰ぞ、悩みの杯、
   おおしく受け、十字架を負う者、その人なり」。(讃美歌370番)

米子伝道所主日礼拝説教 要 旨              2007年3月25日 山本 清牧師 

 聖  書:イザヤ書18:1−7
 説教題:「山に合図の旗」                  
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