わたしたちは、主イエスの恵みによって救われると信じているのですが、これは、彼ら異邦人も同じことです。   (使徒言行録1511 
 アンティオキアの教会で、改宗した異邦人にも割礼を受けさせるべきかどうかについて激しい意見の対立と論争が生じたため、エルサレムで使徒や長老たちが協議するために集まった。これは使徒会議と呼ばれる。
 ここで協議した問題は、単に割礼というユダヤ人の習慣をどう扱うかということではなくて、律法と福音の関係を問うことであり、救いの根拠はどこにあるのかという、キリスト教の本質を問う問題であった。
 エルサレムへ向かったパウロたちが、途中の教会で語ったこと、エルサレム到着後、教会の人々に語ったこと、会議の中で語ったことは、彼らの伝道の実績を誇ったり、自分たちの考え方の正統性を主張するよりも、「神が自分たちと共にいて行われたこと」(4節)、「自分たちを通して神が異邦人の間で行われたあらゆるしるしと不思議な業」(12節)であった。ここに、パウロたちが使徒会議に臨む姿勢を読み取ることができる。
会議において、使徒ペトロが語ったことも同様で、彼が異邦人百人隊長コルネリウスのところに遣わされたときの体験をもとに、「神が異邦人にも聖霊を与えて、彼らをも受け入れられたことを証明なさった」(8節)と述べて、標記のように、異邦人も恵みによって救われることを証しした。
 続いて話したヤコブは、同様の見解を、預言者アモスの言葉を引用しながら述べた。
 このように、教会が重要な判断を下すときには、自分たちの働きを誇ったり、人間の考えを主張するのではなく、主の恵みの事実と聖書の御言葉を根拠とすることによって、正しい結論に導かれるのである。

米子伝道所主日礼拝説教 要 旨               2007年3月4日 山本 清牧師 

 聖  書:使徒言行録15:1−21
 説教題:「恵みによって救われる」              
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