バルナバは、サウロを連れて使徒たちのところへ案内し、サウロが旅の途中で主に出会い、主に語りかけられ、ダマスコでイエスの名によって大胆に宣教した次第を説明した。   (使徒言行録9:27)

 回心したサウロは、すぐにダマスコの町の会堂で、イエスこそ神の子であることを宣べ伝えたため、ユダヤ人をうろたえさせた(9:19−22)。やがてユダヤ人たちは、サウロを殺そうとたくらむようになって、ダマスコの町の門で見張っていたが、サウロの弟子たちは、彼を籠に乗せて、町の城壁づたいにつり降ろして脱出させた。このことから、すでにサウロを支援する弟子たちが育っていたことがわかる。
 エルサレムに帰ったサウロは、使徒たちの仲間に加わろうとしたが、彼らはサウロを信じられないで恐れた。そのとき、教会の中で信望のあったバルナバ(4:36−37参照)が標記のように執り成しをした。それによって、サウロは使徒たちと自由に交流ができるようになり、主の名によって恐れず教える(28節)ことができるようになった。
 サウロが教会を迫害する者から、主の名を大胆に宣教して教会に仕える者へと変えられるためには、幻によってサウロに使命を告げる役割をしたアナニア(9:10−19参照)や、殺害の陰謀からの逃走を支援した弟子たちや、サウロに疑いを抱いていた使徒たちに執り成したバルナバなどの働きがあった。彼らの支援がなければ、サウロも殉教の死をとげていたかもしれないし、教会の交わりに受け入れられなかったかもしれない。大伝道者サウロの大きな働きの陰に、そうした支援者たちを神様が備えてくださったことを覚えたい。私たちの伝道も、たとえ大きな困難や危機に遭遇するようなことがあっても、神様は必ず必要な助け人を用意してくださるであろう。

米子伝道所主日礼拝説教 要 旨              2006年10月1日 山本 清牧師 

 聖  書:使徒言行録9:19b−31
 説教題:「大胆な宣教」                     
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