「あなたは人間を欺いたのではなく、神を欺いたのだ。」                  (使徒言行録 5:4より)

 弟子たちが語る十字架と復活の証言を聞いて信じた人々の群れは、「心も思いも一つにし」、持ち物を共有して、土地や家を持っている人は、それを売っては代金を教会のために献げた。御言葉による一致は献身を生む。バルナバもその一人で、畑を売り、伝道のために献身的な働きをした。
 ところが、教会には麗しい事柄ばかりでなく、醜い出来事も起る。アナニアとサフィラの夫妻は、おそらく教会のために熱心に仕えており、他の仲間と同じように、自分たちの土地を売って、教会のために役立てたいと考えた。土地を売る義務はなかったし、売った代金の全部を献金しなければならないというルールもなかった。だが、自分の名誉と利益の両方を満足させようとして、売った代金の一部を献げて全部を献げたように見せた。「サタンに心を奪われた」のである。このことを知ったペトロは夫のアナニアに標記のように言った。二人がしたことは、他の信仰者の目を誤魔化そうとしただけでなく、神の目を誤魔化したと言うのである。この言葉を聞いたアナニアは倒れて息が絶えた。しばらくしてやって来た妻のサフィラも、ペトロの問いに虚偽の答えをしたために、「二人で示し合わせて、主の霊を試すとは」と言われ、夫の死を知らされ、息が絶えた。
 この厳しい審きを聞いた人は皆、非常に恐れた。彼らは改めて目を天に向けさせられた。神は人間の偽善を見逃されない。教会はサタンが決定的な力を持っているところではない。神が聖霊によって御支配なさっている。初代教会は、この出来事を経験して、一層強く前進させられた。聖霊は私たちの中の弱さや過ちを通しても、教会を強くしてくださる。神は決して私たちを欺かれない。この神を欺く者は赦されないのである。

米子伝道所主日礼拝説教 要 旨               2006年4月23日 山本 清牧師 

 聖  書:使徒言行録4:32−5:11
 説教題:「神を欺かない生き方」                   
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