あなたは、わたしの魂を陰府に捨てておかず、あなたの聖なる者を朽ち果てるままにしておかれない。あなたは命に至る道をわたしに示し、御前にいるわたしを喜びで満たしてくださる。
                   (使徒言行録2:
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 使徒言行録2:14-36はペトロが行なった最初の説教であり、初代教会の説教の典型的なものの一つである。
 まずはじめに、聖霊が降って、弟子たちが「神の偉大な業」を語り始めたことが、ヨエルの預言の成就であると語る(15-21)。説教は、思いつきや荒唐無稽なことを語るのではなく、神が聖書を通して語られた救いの御計画の実現を告げるのである。
 次に、イエス・キリストの十字架の出来事が語られ、その責任が「あなたがた」にあることを語る(22-23)。説教は、私たちの罪を告発する。だが同時に、十字架は神の御計画によるものであり、罪の贖いの恵みであることを示す。
 引続いて、標記のように、神は主イエスを陰府に捨てておかず、復活させられ、神の右に上げられたことを語る(24-35)。説教は、主の復活の証言としての機能を持つ。
 最後に、イエスこそダビデが預言し、イスラエルの民が待ち望んでいたメシヤ=キリストであることを宣言する。説教は、「イエスこそ主なり」との信仰告白である。
 ところで、標記の詩編からの引用聖句は、ダビデがキリストのことを預言したとされるが、これを次のように読み換えることが許されるのではないか。「主イエスは、私たちの魂を陰府に捨てておかず、私たちの体を朽ち果てるままにしておかれない」と。主イエスは私たちの復活の初穂として甦ってくださった。そして、私たちに「命に至る道」を示してくださり、礼拝において御前にいる私たちを「喜びで満たしてくださる」のである。

米子伝道所主日礼拝説教 要 旨             2006年2月12日 山本 清牧師 

 聖  書:使徒言行録2:14−36
 説教題:「命に至る道」                
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