キリストは新しい契約の仲介者なのです。それは、最初の契約の下で犯された罪の贖いとして、キリストが死んでくださったので、召された者たちが、既に約束されている永遠の財産を受け継ぐためにほかなりません。              (ヘブライ人への手紙 9:15)

 「永遠の財産」というと、一般には宝石、遺跡、地球環境、芸術作品、健康、友人、愛などが挙げられる。だが、これらは永遠に変わらぬ価値を持ち続けることが出来るだろうか。ここで聖書の記者が言う「永遠の財産」とは何か。それは、「既に約束されている」と言われているように、神とイスラエルの間で結ばれた最初の契約(シナイ契約)で約束されていること、すなわち「命と幸いを得、与えられた土地(カナン)に長く生きること」(申命記5:32,33)であるが、キリストによって新しく宝の民とされる者にとってのカナンとは、乳と蜜の流れる地上の約束の地ではなく、罪の赦しが約束された天上のカナンであり、神の国に生きることにほかならない。「あなたがたのために天に蓄えられている、朽ちず、汚れず、しぼまない財産を受け継ぐ者としてくださいました。あなたがたは、終りの時に現されるように準備されている救いを受けるために、神の力により、信仰によって守られています。」(Tペトロ1:4
 では、この「永遠の財産」を私たちが受け継ぐことの出来る根拠は何か。最初の契約の下では「血を流すことなしには罪の赦しはありえない」(レビ17:11)とされ、動物の血を祭壇などに注ぐことによって罪の赦しを受けるとされたが、主イエスは最後の晩餐の時に、ぶどう酒の杯をとって、「この杯は、わたしの血によって立てられる新しい契約である」と言われた。これがキリストの約束であり、遺言である。遺言は遺言者の死によって有効となるように、キリストが血を流されることによって、「永遠の財産」が私たちに遺贈されたのである。

米子伝道所主日礼拝説教 要 旨            2005年7月31日 山本 清伝道師 

 聖  書:ヘブライ人への手紙9:15−22
 説教題:「永遠の財産」                
説教リストに戻る