イエスは永遠に生きているので、変わることのない祭司職を持っておられるのです。それでまた、この方は常に生きていて、人々のために執り成しておられるので、御自分を通して神に近づく人たちを、完全に救うことがおできになります。(ヘブライ人への手紙7:24−25)

 この手紙の筆者は、創世記147節以下と詩編110編の二回しか出て来ないメルキゼデクという不思議な人物を引き合いに出しながら、キリストの祭司職について説明している。
 まず、メルキゼデクの名が「義の王」「平和の王」を意味し、その生涯に初めと終わりがないことがキリストに似ているとし、また、アブラハムが戦利品の中から十分の一をメルキゼデクに献げたことから、アブラハムの子孫で祭司職を司るレビ族を超えた祭司であることを示しながら、それと同様にキリストが律法に定められる従来の祭司を超えた完全な祭司であることを述べている(7:1-19)。
 キリストが従来の祭司と異なる点は、一つには詩編110編に言われているように、神の誓いによって祭司とされたこと(7:20-21)、また、従来の祭司は死んで務めを続けられなくなるのに対して、キリストは復活されて永遠に生きておられるので、永遠に祭司として執り成しをしておられることである(7:22-25)。更に、従来の祭司は、自分の罪のためにもいけにえを献げる必要があったが、キリストはただ一度御自身を献げることによって、私たちを完全に救うことが出来る方である(7:26-28)。
 多くの災害、命が軽く扱われる事件、武力衝突などが多発し、世界は人間の弱さ・愚かさ・罪で覆われているように見えるが、主イエスの祭司としての贖いの御業は完全で永遠であるのだから、私たちには人間のいかなる叡智や善意や努力が行き詰まっても、それらに優る希望が与えられているのである。
 

米子伝道所主日礼拝説教 要 旨            2004年12月26日 山本 清伝道師 

 聖  書:ヘブライ人への手紙7:1−28
 説教題:「永遠の祭司キリスト」              
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