小児はりについて

小児疾患の特徴

子供は身体の成長と脳の成長に大きなズレがあります。
産まれた時から、自我があり自分で食べて自分で動くといった自立心が芽生えています。
しかし、身体はお母さんにおっぱいをもらったり、おむつを替えてもらわなければ生きていけません。少し大きくなって一人遊びを始めても急に不安になってお母さんを探して甘える、自分でやりたいけどできない、できないけど大人にやられると怒る。イライラしたり急に泣き出す、物を投げる。
身体とこころにギャップがあり、常に情緒不安定な中で生活していると言っても過言ではありません。そのため自律神経が乱れやすく、「夜泣きをする」「キイキイ声を出す」などの状態を現します。
自律神経が乱れると、「便秘」「下痢」「食欲不振」「腹痛」などさまざまな症状も現れ、「頻繁に高熱を出す」「アトピー性皮膚炎」など困った症状も現れます。

小児はりの適応症

小児の体調の基本は「ご機嫌で」「食欲があって」「うんちがちゃんと出て」「よく眠れる」です。
その基本を整えること、情緒を安定させ自律神経の乱れを改善していくこと、が小児はりの治療のポイントとなります。
夜泣き、いらいら、キイキイ声、おねしょ、チック、胃腸障害、扁桃腺、鼻炎、ぜんそく、皮膚疾患などの小児疾患は「はり」の適応となります。

小児につかう「はり」

『子供にも「はり」を打つの?痛くないの?』、というご心配の声をよくお聞きします。
「はり」といっても身体に刺さない先の丸くなった子供用の物を使います。
スプーンや編み物のかぎ針のような物を想像していただければよいと思います。

小児はりの適応年齢

生後1か月から受けることができます。
当院では最年少の患者さんは5か月、0歳から始めて小学校へ行っても「はりに行く」と通ってきてくださる患者さんがたくさんいます。
5歳のお子さんが『保育園の運動会で疲れたから、「はり」に行く』と言い出してくれたそうです。
お子さんから「はり」に行きたいと思っていただけるよう努めています。

小児の治療について

  • 脈やお腹、皮膚の状態をよく観察します。
  • 先の尖っていない特殊な「はり」にて主要なツボや気になる所に「はり」をします。
  • お腹や背中、頭にも気血を巡らせるようさすったりなでたりしていきます。
  • 「お灸」をします。当院の「お灸」はお子さんやお母さん達が「ポッポッ」と呼んでくださり、人気があります。とても気持ちがいいそうです。

お子さんは、気血の巡りが早いため、治療時間は3~5分程度で終わります。
物足りないように感じるかもしれませんが、お子さんの身体の特徴からそのくらいで十分効果があります。