フーリエ係数 an、bn の求め方


ここでは、フーリエ級数展開における係数 an, bn の求め方について考えてみましょう。
 
図には、3つの波形が表示されています。
上の波形がもとの周期関数 x(t) です。
この関数をフーリエ級数展開し、その係数 an , bn を求めます。
 
はじめに、求める係数を図の cos 成分 a 〜 a9 、sin 成分 b 〜 b9 の中から1つ選択します。
の四角の部分をクリックして下さい。
例えば、a1を選択すると、その部分が濃いグレーで表示され、a1 に対応する基本波(振幅1)が
中央に表示されます。
 
図の下には、周期関数 x(t) と基本波の積が波形表示されます。
 
その積を 1周期の範囲で積分し、平均値を求めると 緑色の線 のようになります。
この値を、2/T0 倍した値が、求める係数 a1 に相当します。
左のボタンで関数を切り替えたり、他の係数をクリックして、フーリエ係数が求まることをまず
感覚的につかむようにして下さい。
 
なぜ、このような関係が成立するのでしょうか?
ヒントは、1つ前の教材「三角関数の直交性」にあります。入力となっている周期関数が三角関数の
和(重ね合せ)で表せるとして、各成分と係数 a1 に相当する cos の積を計算してみましょう。

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