三角関数の直交性


三角関数の直交性について、次の図を用いて考えてみましょう。
 
図の左上は、次数 ncos sin の波形を示しています。
 
また左下は、次数 m cos sin の波形です。
 
これら2つの関数の積は2×2の 4通りあり、それらの波形を右側に示しています。
中央に次数 n, m の値が表示されています。
ボタンのをクリックすることにより、任意の値にセットすることができます。
なお、デフォルト値はそれぞれ n = 2m = 3 になっています。
 
右の波形の平均値(0 〜 T0 における積分値をT0で割ったもの)を 緑色の線 で示しています。
ほとんどの場合、この値は 0 になっています。
 
n, m の値を変化させて、平均値が 0 以外の値になる組み合せを求めてみましょう。
 
[ヒント] 例えば、n を1つ増やし n = m = 3 として下さい。
 
結果は、 n = m = 0 のとき1、 n = m≠ 0のとき1/2 、それ以外すなわち n ≠ m のとき 0 になります。
 
このような性質が成立する関数を直交関数と言い、その代表的なものがこの三角関数です。
この性質は極めて有用で、ある関数をいくつかの成分に分解して、その重ね合せで表現することが
できます。三角関数を用いるとき、フーリエ解析と呼ばれます。
 

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