西穂高〜奥穂高〜槍〜双六〜薬師〜立山〜剣沢 
 ツーディービバーグ                         1989/8/9 〜8/12 51歳
名古屋山岳会の合宿が剣沢ベースキャンプと決まる。毎回アプローチをを何処からしようか悩ます。今年は日本海からツウビバークで剣沢までと計画した。日本海→栂海新道で雪倉→白馬→唐松→祖母谷→阿曽原→池の平→小窓→剣と考えたが、栂海新道の殺人的な暑さを思い出し、軟弱にも穂高の稜線漫歩を選ぶ。小さな日本の山も、工夫次第でヒマラヤに少しでも近づけれるのではと、私は遠路西穂高から入ることにする。特に軽量化しないで美味しいものを食べるようにする。
ワンディービバークでの西穂高〜剣は、軽量化して、前日に西穂高山荘に入っておけば充分に可能である。
服装 Tシャツ   ジャージ  綿靴下  スニーカー  帽子    バンダナ タオル ストック

装備 ザック  2000g   カッパ 800g   クロロ下着160g  化繊シャツ300g
        テント1300g   ラテ220g  予備電池4本100g  マット240g  手袋 80g
    ガソリンコンロガス込み 900g  クッカー200g  シュラーフカバー 500g
    
(6800g)

食料  弁当二つ 800g  バナナ1150g  アンパン七個880g  メロンパン110g
     デカメロン二個 400g   チョコサンドロール120g  ☆黒棒200g  
     カロリーメイトメイト160g   キャンディー100g  キャンディー100g   
     水1500cc 1550g   レトルト食品4食 1400g
(6860g)
総計 13660g
ランニング登山ではなく、快適登山であるから荷物が重い。
8/9
西穂高ロープウェー駅〜西穂高山荘〜西穂高〜奥穂高〜北穂高〜槍〜樅沢岳
 5:00       06:00                 11:10      17:40   20:00    
 前日の夕方にロープウェー駅の駐車場に軽テントを張り、ビールを飲み干して軽くする。
始発のロープウェーに乗り、西穂高山荘へ。
コースタイムの半分を目標に飛ばす。西穂高〜奥穂高〜北穂高を越え、15:30にキレット通過。
天気が悪くハイカーがいないので、キレットの通過にも時間がかからずに済む。
雨がパラパラしだす。槍 17:40着。雨とガスの中、双六目指すが時間切れとなり双六の手前で幕営。
所要時間14/コースタイム25:40  休憩時間も含む
短縮率54%

8/10
樅沢岳〜双六小屋〜三俣蓮華〜黒部五郎岳〜北ノ股〜薬師岳〜スゴ乗越
5:40                                  16:00   17:40
所要時間12/コースタイム17:20
短縮率70%
小屋まで 40分もかかる。稜線を快調に歩くが、親指に豆ができハゼル寸前。
太郎平から下山を考えたが、テーピングを靴下の上からしたら何とか歩ける。 15:30に薬師岳を越えスゴ乗越へ 17:40着。時間が早いが足の豆をかばい泊まることにする。ワンディービバークの夢は破れる。

8/11
スゴ乗越〜越中沢岳〜五色ガ原〜浄土山〜一ノ越〜大汝山〜別山乗越〜剣沢三田平
5:30                                             12:30
所要時間7/コースタイム13
短縮率53%

五色ケ原の小さな沢の水に薄氷が張っている。標高も低いのにビックリ。雑踏の立山を逃れるように歩いていると、教え子の立山君に呼び止められる。こんなところで奇遇である。しばし雑談して別山乗越から、剣沢の三田平のBCへ12:30着。予定通り剣岳の往復を考えたが、ビールが効きすぎて気力が無くなる。