がん患者に100の質問

Q.1 [*プロフィール編] お名前(HN)は?。
さば

Q.2 性別は??

Q.3 生息地はどこですか?
神奈川県

Q.4 原産地はどこですか?
生まれも育ちも神奈川県の海沿いです。生まれたのは東京湾側、今は相模湾側に住んでいます。

Q.5 生年月日は?
1962年1月27日

Q.6 星座は?
水瓶座

Q.7 血液型は?
生粋のΑ型(家族全員Α型です)


Q.8 身長は?
164cm

Q.9 体重は?
先日ついに大台に・・・どの大台かって?

Q.10 結婚してますか?
いいえ

Q.11 子供はいますか?
いいえ

Q.12 親と同居してますか?
基本的には「いいえ」ですが、母も乳がんの再発で治療中のため、月の半分くらいは両親の家にいます。

Q.13 初潮は何歳?(女性のみ)
12歳

Q.14 [*癌のプロフィール編]発病したのはいつですか。癌の名称はなに癌ですか?
発病はわかりませんが、冷夏だった2003年8月、卵巣がんと診断されました。

Q.15 確定診断のステージは?
1期C(b) 病巣は右卵巣限局でしたが、癒着がひどく、術中に破綻しました。

Q.16 癌のタイプは?
明細胞腺がん どのデータを見てもネガティブな記述ばかりで、震え上がりました。

Q.17 癌発覚のキッカケは?(検診or自覚症状)
10数年来の子宮内膜症持ちのため、定期的に検診を受けていました。半年前はなんともなかった卵巣が、急激に大きくなっていて大騒ぎになりました。

Q.18 (あれば)どんな自覚症状でしたか?
下腹がポコッと出てきましたが、年齢的なこともあって、これが中年太りというものなのね・・・と思っていました。

Q.19 細胞診のクラスは?
わかりません。病理レポートにはグレード2と書いてありましたが、主治医には明細胞腺がんにはグレードが適応されない(余りに悪性すぎるからでしょうか?)と説明されました。

Q.20 転移はありますか?
ありません・・・と言い切れないところがこの病気の辛いところですが、今のところは多分。

Q.21 再発はありますか?
これも同じく、今のところは多分。

Q.22 過去に癌検診は受けたことありますか?
子宮がんと乳がんは受けていました。

Q.23 [*告知編] 何歳で癌告知されましたか?
41歳

Q.24 すぐに信じることができましたか?
主治医の術前の説明が、「悪性だった場合」に力が入っていたのでココロの準備ができていたのでしょうか、すぐに「理解」はしました。でも本当の意味で「納得」したのは大分時間が経ってからです。

Q.25 告知された時の心境は?
術後すぐに「悪性だった」と言われたときは、ふーん・・それは残念・・とハズレくじ(確率からいうとアタリくじ?)を引いたみたいな気分でした。病理結果が出て正式に告知された時は、予習して知識があった分とても恐ろしく、夢なら覚めてほしいと思いました。

Q.26 「もうダメだ」と思いましたか?それとも「自分は死なない」と思いましたか?(直感で)
どちらとも言えないけれど、少なくとも死ぬ気はしませんでした。

Q.27 告知後、カウンセリングや心療内科や精神科にかかりましたか?
かかりませんでしたが、これから必要になるかも知れません。

Q.28 あなたのキーパーソン(心の支え)は?
家族、友人、最愛のデブ猫

Q.29 [*治療編] 現在治療中ですか?
治療は終了し、経過観察中です。

Q.30 どんな治療を受けましたか?
手術と化学療法

Q.31 入院(治療)期間は?
手術で約一か月
化学療法で1クールあたり約一週間

Q.32 治療を受けた病院は?
神奈川県内の市立病院

Q.33 だいたいの治療費は?
わかりません・・・領収書などはとってあるのですが未だに整理していません。

Q.34 1番つらかった治療は?
化学療法!ダメージを受けることがわかっているのに、続けなければならないというのが辛かったです。

Q.35 「*病院編」 治療した病院を選んだ理由は?
この病院で、以前内膜症の腹腔鏡手術を受けたことがあったので。

Q.36 転院はしましたか?
しませんでした。

Q.37 選んだ病院の良いところ
築3年くらいだったので、きれいで明るい雰囲気でした。入院中、週末になると「白い巨塔」のロケをしていました。

Q.38 選んだ病院の悪いところ
京浜工業地帯のど真ん中だったので、景色が殺伐としていて、田舎育ちの私には辛かったです。

Q.39 [*入院編] 入院中楽しかったことは?]
病気をしなかったら出会う機会のなかった、いろいろな年齢、環境の方と親しくなれたことが一番。ごく個人的には、「究極の入院セット」を完成させることに熱中しました。

Q.40 入院中つらかったことは?
自分のことは自分でする、自分のことは自分で決める・・・が大幅に制限されたこと。仕方ないですけれど。

Q.41 食事はどうでしたか?
選択メニューだったので、一巡するまでは楽しみで「おいしー!」と思っていました。一巡した後は手のひらを返したように、まずくなってしまいました。

Q.42 ルームメイトはどうでしたか?
皆さん個性的で、ひとりひとり忘れられません。卵巣がんの患者さんは、さばさばしていて男っぽいけれど、優しくて面倒見の良い方が多いような気がしました。

Q.43 正直な話、ムカつくヤツとかいませんでした?
思い出せない・・・から、いなかったのだと思います。

Q.44 院内のスタッフで素敵な人いました?
良い方はたくさんいらしたけれど、素敵な人っていうのとはちょっと違うかな。

Q.45 院内食で美味しかったオカズは?
なにかひとつ位あっただろうと思うのですが・・・思い出せません。

Q.46 院内食でマズかったオカズは?
焼きうどん・・・生まれて初めて食べたので期待が大きかったのですが、どろどろネチョネチョでギブアップしました。本物の焼きうどんをちゃんと食べ直さなくては!

Q.47 入院する時のおすすめグッズってあります?
きれいなカードやはがき、レターセット。手紙を書くのは、本やテレビと違って、能動的に何かをしているという実感があって良かったです。あとS字フックと大きめの洗濯バサミは、身の回りを整理するのに便利でした。

Q.48 退院したらまず何を食べたいと思いましたか?
家のお味噌汁とお漬け物!日本人でーす。

Q.49 [*手術を受けた場合] いつ手術を受けましたか?
2003年8月22日

Q.50 術前に肩に注射しましたよね?意識が朦朧としましたか?
注射はしなかったような・・?緊張していて憶えていないのかも、ですが。

Q.51 所要時間は?
6時間30分

Q.52 術式は?
両側付属器・子宮摘出術、大網切除術、後腹膜リンパ節廓清術

Q.53 麻酔方法は?
全身麻酔

Q.54 失血量は?
3000cc・・とメモには書いてあるのですが、本当かな??ペットボトルを見るとゾーッとします。

Q.55 輸血しましたか?
2000cc

Q.56 傷跡は何センチですか?
約24cm

Q.57 何針縫いましたか?
35針くらい

Q.58 術後管理病棟(回復室、ICU)には何日間いましたか?
すぐに自分の部屋に戻りました。個室だったからかな?

Q.59 術後何日目で歩きましたか?
翌日の夜。尿のカテーテルを取りたい一心で歩きました。

Q.60 術後つらかったことは?
ちょっとやそっとのことでは、寝返りがうてなかったこと。

Q.61 術後腸閉塞になりましたか? 術後障害はありますか?
幸いなことに、両方ともありませんでした。

Q.62 体重は変わりましたか?何キロ増えたか減った?
術後は最大瞬間的には5キロくらい減りました。化学療法中は3キロ減って3キロ戻る・・を繰り返し、そのうち減った以上に戻るようになりました。結局現在手術前より約3キロ増です〜。

Q.63 [*放射線治療を受けた場合] 何グレイ照射しましたか?
放射線治療は受けていません。

Q.66 [抗がん剤治療を受けた場合] 抗がん剤の種類は?
TJ(タキソールとカルボプラチン)

Q.67 何クール?]
6クール


Q.68 どんな副作用がでましたか?
脱毛、倦怠感、食欲不振、筋肉痛、関節痛、手先足先のしびれ、便秘、不眠、骨髄抑制

Q.69 後遺症はありますか?
若干の関節痛、不眠はありますが、後遺症なのか卵巣欠落によるものなのか、特定できません。

Q.70 [*腫瘍マーカーについて] 判定に使用された腫瘍マーカーは?
CA602、CA546、CA19ー9

Q.71 最高どれくらいの数値でしたか?現在はいいくらですか。
術前すべて陰性でした。現在もほぼ陰性ですが、術後からCA546のみ2〜26(カットオフ12)の間を乱高下していて、悩みのタネです。

Q.72 [*検査編]どんな検査しましたか?
腹部CT、MRI、胃と大腸のファイバースコープ、胸部レントゲン、心電図、血液検査、蓄尿

Q.73 痛かった検査は?
大腸のファイバースコープ・・・麦わらのストローでお尻から息を吹き込まれた(私はしたことありませんが)蛙の心境でした。

Q.74 [*身上調査編] 血縁関係に癌患者はいますか?
母方の祖母が90歳で直腸がん、94歳で健在です。
母が64歳で乳がん、69歳で再発し治療中です。

Q.75 がん保険には入ってましたか?
入っていませんでした。不覚!

Q.76 [*嗜好品編] 好きな食べ物は?
おいしいものならなんでも好きですが・・・大豆を使った加工食品全般(豆腐、納豆の類い)、乳酸発酵したもの(漬け物やチーズ、ヨーグルト)が特に好きです。

Q.77 好きな飲み物は?
コーヒー、紅茶、緑茶、日本酒、ワイン、フレッシュジュース

Q.78 嫌いな食べ物は?
焼きうどん・・・ただし病院食でないのを食べたら、削除するかも知れません。

Q.79 嫌いな飲み物は?
炭酸の入ったもの。イケルくちなのですが、ビールも苦手です。

Q.80 タバコは吸いますか?
吸いません。

Q.81 お酒は飲みますか?
飲みます。でも、大分弱くなりましたし、飲む機会も減りました。

Q.82 普段、水分は多く摂るほうですか?
普通だと思います。忙しくしていると少なくなりがちですが。

Q.83 小食or大食?
恥ずかしながら大食です!

Q.84 抗がん食品(アガリクスとか)は摂取してますか? 摂っている人は、その種類と、一月の費用は?
サプリメントは摂っていませんが、漢方薬を服用しています。生薬から煮出すタイプのもので、月5000円位でしょうか。特別に抗がん作用のあるものが入っているわけでありません。「十全大補湯」の類いです。

Q.85 癌になってやめたことってありますか?
何事によらず「しすぎる」ことはやめようと思っているのですが。なかなかやめられません。

Q.86 癌になって始めたことってありますか?
途切れ途切れですが、日記をつけています。入院中の記録として始めました。

Q.87 [*その他] 癌になって得たことってあります?
生きていること(もの)にたいする絶対的な肯定感・・・まだうまく言えません。でも、失ったものより得たものの方が大きいと思います。

Q.88 癌になって特に辛かったことは?
自分の体の中で起こっている(かも知れない)ことが自覚できず、検査などの結果によって、ある日突然「病人」になってしまう(かも知れない)こと。

Q.89 自分の癌について詳しく調べましたか?
はい。ネガティブなことばかり書いてあるような気がして、がっかりしました。良いことも書いてある筈なのに、ネガティブなことばかり目に留ってしまうのかも知れませんが。

Q.90 5年生存率ってどう思いますか?
指標にはなると思うけれど、コイツのせいでどれだけの人が絶望的な気持ちにさせられることか。なんで、がんだけ「5年生存率」が云々されるのでしょうか。

Q.91 食生活orストレス、自分ではどっちが原因だと思いますか?
内膜症のチョコレート嚢腫が発生母地らしいのですが、チョコ持ちの人皆が皆がんになる訳ではないので・・・食生活には気をつかっていた方なので、どちらかというとストレスでしょうか。

Q.92 「癌患者の会」みたいなのに入会してますか?
いいえ。でも、母も乳がんで治療中なので「家庭内患者会」状態です。

Q.93 癌になる前は快便でしたか?もしくは便秘or下痢?今は便の調子はどうですか?
快便でした。今も以前ほどではないですが、まあまあ快便です。

Q.94 最悪の場合、ホスピス行きますか?それとも最後まで戦いますか?
こればっかりは、今はわかりません。

Q.95 癌になるまで、自分は絶対癌とは無縁だ、と思ってましたか?それとも、癌になったらどうしよう、と思っていましたか?
いつかはなるかも知れないと思っていたけれど、今なるとは思っていませんでした。一生のうち何時なってもそう思うと思います。

Q.96 ウイッグは持っていますか?持っている場合は幾つありますか?また入手先は?
病院の近くの駅ビルで、ひとつ買いましたが、結局数えるほどしか使いませんでした。もっぱらつけ毛のついた帽子を愛用しました。

Q.97 風に飛ばされない工夫はありますか?
ウイッグの時は上から帽子を被っておさえました。つけ毛帽子は良くできていて、多少の風なら大丈夫でした。

Q.98 一応これ記入した日付書いておいてください
2005年4月16日

Q.99 自分以外の癌患者さんに向けて一言お願いします
ひとりじゃないよーーー!(と声を大にして)

Q.100 100の質問に答えてみた感想は?(疲れた以外で)
この4月に、約1年半ぶりに復職しました。一区切りかなと思って記録しておこうと思いました。ずっとロムばかりさせていただいているこちらのページの皆さんに、ご挨拶したいという気持ちもあります。母が再発がんで治療中ということもあり、どうしようもなく気持ちが沈むこともありますが、皆さんの暖かいやりとりを見ているだけで慰められることもしばしばです。ありがとうございます!

質問 : がん患者への100の質問!
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