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私も病院で知り合い、帯津病院へもかかっている友人から聞いていたので、見ました。
或る意味、画期的なドラマだと思いました。ガン特集などのドキュメンタリーなどでは、いろんな形で闘っている人を目にする事はあっても、ドラマでは、大抵が最後は死をもって美談となってしまう事が多いですよね。
確かちょうど一年位前に、館ひろしさんが演じた作り酒屋の旦那さんの話も、桃井かおりさんが演じた児童相談員だか、民生委員だかの話も、頑張って生きつつ亡くなるというお話。
私がちょうど先のことが解からず不安だけにかられてた時期で、どのドラマを見ても「結局、死んじゃうんじゃないの(怒)」と、更に暗く落ち込んだ記憶があります。
自分の病気が解かる前は、ただ、うるうるって見ていて、あぁ〜いいドラマだったなぁなんてさえ思えていたかもしれません。
ところが、どうでしょう。
立場が変わった途端に、なんとも涙の種類も違えば、後味の悪ささえ残るのです。
そう思うと、もしかしたら、一昨日のドラマは、病気になっていない人にとっては、役所の人の対応も致し方ないなんて風に捕らえられてしまったり、「亡くなっていない」事で、何となく物足りない印象があったのかなぁとも思ってしまいました。
でも、ガン患者が2人もしくは3人にひとりの時代が来るといわれている今、こういう形のドラマが増える事は、いいことだと思います。
ガン=死という考え方ではなく、ガン患者になってもQOL(生活の質)を保ちながら、普通に暮らすには、今何が必要とされているのか。
治療方法や、薬を開発するだけでは足りないものを世間の人が認識する上でも、一昨日のドラマは画期的なドラマだったと思いました。
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