偏差(副作用)に注意



最近偏差(副作用)について質問をなさる方が多いようです。
気功も一般的になってきましたが、その反面、偏差(副作用)で苦しむひとは結構多いようです。気功で健康になるはずが、逆では困ったことになってしまいます。気功が星野稔さん・津村 喬さんによって始めて日本において実践されたころから気功をしている私にとって偏差(副作用)は他人事ではありません。
しかも、気功全体に関わってくる問題であり、金銭的なことは二の次にして偏差(副作用)でお困りの方には出来るだけ対処し、出来れば解消したいと思っています。
気功で起きた偏差(副作用)は気功でしか解決できません。偏差(副作用)でお困りの方はどうぞお声をかけてください。
以下に数例の実例を挙げておきました。


気功教室にいき、天の「気」と結ぶという気功をし、小周天という上半身に「気」を巡らす気功をして気分が悪くなっていたが、それを続けているうちに「気」が降りなくなり、頭の中に堅いものがあって、重くなり、精神的にも不安になり、考えがまとまらなくなり、注意力も低下して、ミスばかりしてしまいます。夜も眠れなくなって、精神的にパニックを起こしそうです。どうしたらいいのでしょうか?

原因 
気功を指導する先生の注意不足。気功は心身全体の調整をはかるもので、ただ「気」を動かすのは、ブレーキもなしにエンジンを吹かすようなもの、気功の原則は「気」を頭にあげないことです。
対処 
自分自身ではどうしようもないので、その人の自宅にいき、「気」が固まっているところに通じるように「点穴」をしてまず下げ、ゆるやかに立たせて足の方に意識を移動させながら自然と降りるのを待って下げた。その後その人に合わせた「収功」を教えた。
結果 
身体全体が落ち着き、偏差(副作用)は消えた。


頭に気が上ったまま降りなくなり困っています。いつも頭の中に固まりのようなものがあり、気がつくといつも何か考え事をしているような感じになり、意識が頭に上ったままです。その状態がここ数ヶ月続き、苦しい状態です。
「気」を降ろすにはどうしたらいいでしょうか?教えてください。

原因 
気功が原因ではないが、考え事を続けていて、それが切れることなく、ぐるぐる回ったために頭の中で脳波のパルスが飛び交ってしまったことによって起きた症状と思われます。
対処 
考えることをやめるには、身体の方に「感覚」に意識が向くことが基本です。身体全体に緩やかで柔らかい感じで「身体がどう感じているか?」から始めて、身体全体の安定のためにやはり足の方に意識を移動させながら自然と降りるのを待って「気」を下げることでより安定させた。
収功を念のために何度も行って上から下への流れを作った。
結果 
偏差(副作用)はなくなり、頭がすっきりした。

例3
健康の為に、気功の本を手本に自己流で気功を始めたのですが(3週間目)、最初手がビリビリするのがおもしろくて腹式呼吸で手に集中していたところ最近、手の真ん中あたりが痛くなり、又なかなか寝付けなくなってきました。足の裏もビリビリします。何もしていないときでも同様な状態の時があります。
ホームーページを拝見させていただくと、偏差というのが目に付き、同様な状態になっているのではないかと思い不安になっています。

原因 
自己流でやることの危険。身体の安定やコントロール力を身につけないと薬と同じで加減は必要。薬も使い方や量を間違うと「毒になる」こともあるのと同じと思います。意識の強さや方向も大切です。
気功に限らず、「基礎」は大切です。基礎をしっかりやってから練功をしましょう。
偏差(副作用)に注意する、力のある先生に巡り会うことはきわめて難しいです。
対処 
程度としてはそれほど重大ではないので、気功を忘れて全くやらないことを提案した。
結果 
その後症状しだいに軽減したと報告があった。

偏差(副作用)の対処については、ご相談下さい。
しかし、遠方でくるのが大変という方には出張もいたします。その場合は往復の旅費+αが基本となります。
また、メールのやりとりだけで軽快することもあります。まずはその状態をお教え下さい。
お困りの場合は遠慮なくご相談下さい。

p8j3yd@bma.biglobe.ne.jp
 神戸気功養生学研究会 内藤 康裕 まで

ホームページに戻る