この時、大切なのは足の裏と手のひらだけを少し緊張させます。大切のは,このあとです。両手を 下むきにしながらゆっくり手の下に降ろし緊張をほどき、徐々に肘→肩→身体の中心へゆるめてい きます。そうすると手は自然とおなかまで落ちてきます。
足の裏と手のひらだけを少し緊張させるといっても、それにつれてそれに関連する筋肉も少しは緊 張しますので、それを利用するのです。うまくいけば,全身がゆるんで頭がすっきりしてさわやかな 気分になります。これを何度かくりかえします。
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2段 左右開弓似雕鳥
まず、馬歩で立ちます。初心者はあまり低くする必要はありません。胸の前で両手を軽く握り、そこ から左右に分けながら左手は軽く伸ばし、親指と人さし指は伸ばし、後の指は軽く握りこむ形にし ます。右手は右の胸の前で半円を形づくり、指は軽く握りこむ形にします。
この時、両手のひらだけを少し緊張させるようにします。左手を握りこむと右手がひらき、右手を握 りこむと左手がひらくようになっています。
視線は左手の親指と人さし指の間をとうして遠くをみます。それから、左手を下に降ろし緊張をほど き、徐々に肘→肩→身体の中心へとゆるめていきます。
そうすると両手は自然と身体の中心まで近付いてきてきますので、そうなったらおなかまで両手を 下向きにして落としていきます。これを、左右交互にします。
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3段 調理脾胃臂単挙
まず,足は肩幅に平行に開き、立ちます。左手のひらを上向きにしながらゆっくり上に上げていきます。それと同時に、右手手のひらを下向きにして地を押さえるようにし ます。これもストレッチのようにおもいきり引っ張りあう必要はありません。そして、両 手のひらだけを少し緊張させます。上の緊張より、下の緊張のほうが少しだけ強く緊張させます。正確には、力の配分はうえが3、下が 7です。
それを、少し保ってから、左手のひらを下向きにしながら、降ろしながら緊張をほどき、徐々に肘→ 肩→身体の中心へとゆるめていきます。
これを、左右交互にします。
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4段 五労七傷往後看
まず,足は肩幅に平行に開き、立ちます。これは、練功十八法の意念を使ったやり方を用います。
ゆっくりと首だけを左にねじっていきます。それには、ねじる方向に頭に糸がついていて、それを引っ張られることによって首がねじれていくと考えることを利用する。
ねじれないところまでいったら、それを離しゆっくりと戻ってきます。心理療法の現場では、ゆっくりひねり、ゆっくり戻ってくるだけを用います。
これを、左右交互にします。
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5段 揺頭・尾去心火
まず、馬歩でたちます。両手は腰か、両腿におく。息を吐きながら首を伸ばしながら左側に回転させ、下では首をゆるめてから、息を吸いながら首を伸ばしながらそのまま真上まで回転させたら首 をゆるめます。
無理があれば、首をかならずしも低くする必要はありません。
これを、左右にします。
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6段 両手・足固腎腰
両足を肩幅にして平行に立ちます。
ゆっくり両手を手のひらを上にして体側からあげていき、両手が真上にきたら両手のひらと両足裏とが反対方向に引き合うように緊張させます。
それから、腰を前に曲げながら,両手のひらを下向きに降ろしてゆきます。どこまで曲げればいいかというとこれも,ストレッチではありませんので,曲げやすいところまでです。どちらかというと上体よりも足の裏の緊張が主となりますので、上体はゆるんで足の裏を少し緊張させます。
それをしばらく保ったまま、そこから,ゆっくりと両手をあげていきます。そして、足の裏から腰に向かって筋肉の緊張をほどいていきます。
よく老化は足からくるといわておりますので,若さや元気をたもつには,このようにして 足を元気にしておくことです。特に疲れやすいひとや,腰痛のひとは足からきますので,よくやって下さい。 うまくいくと,足が軽くなって上げやすくなります。
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7段 拳怒目増気力
まず、馬歩で立ちます。
両手を拳にして、腰におきます。それから、右の拳をゆっくり突き出します。目は大きく見ひらいて遠くを睨ます。
肝は目にでるといわれていますので、目から邪気を出すようにします。
これを、左右にします。
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8段 背後七・百病消
両足を肩幅にして平行に立ちます。
ゆっくり両手を手のひらを上にして体側からあげていき、両手が真上にきたら両足のかかとを少しあげながら両手のひらと両足裏とが反対方向に引き合うように緊張させます。
それを、少しの時間保ってから、かかとをゆっくりと降ろしながら、足の裏から腰に向かって筋肉の 緊張をほどいていきます。
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収功
充分に収功をします。