河を渡って木立を抜けて
捜し求めた関連グッズ
それこそ『河を渡って木立を抜けて』ならぬトンネルくぐって峠を越えて都会まで探しに出たりして…


OVA
89年にだされたガンダムシリーズ初のOVA作品。1巻1話収録の全6巻。特に説明の必要はないでしょう。最終話のパッケージイラスト、アレックスにむかい突撃するザク改の後姿が、またなんともかっこよくて切なくて今でも時々ビデオ屋で手にとってじーっと眺めます。
DVD
 1巻3話収録の全2巻。DVDが見られる環境にある方ならこちらを購入するが宜しいかと。英語版で見ることもできます。ちなみに私は中学時代から英語の成績が地を這っておりましたので、英語版ではどのような台詞回しになっているのか、知りたくてもワカりません(泣)ただ北極基地襲撃はやはり英語で聞くとカッコ良いですな。
 映像特典にノンテロップOP&ED、TV-CM4タイプ、アムロ・カミーユ・ジュドーらも登場する『ALL THAT GUNDAM』、クリス役林原めぐみさんの歌う『夜明けのシューティングスター』、CGアレックスの『M−2』、EDの『遠い記憶』フルバージョン+戦場写真がついてます。
 パッケージのサングラスをかけたクリスがヒジョーにキュートですvバーニィもさりげに髪形を変えてたりしてて、いかにもデートっぽく!アルもくっついてきてるけど(笑)!というようなイラスト。こんなふうになれたら良かったのにね・・
 付属の設定資料には作品中のタイムテーブルも載っています。
フィルムコミック
旭屋出版から出ています。全2巻。
 キャラ、メカなどの設定資料はもちろん、ルビコン計画の実体や、統合整備計画について、果てはこの時代の兵士達の状況、スペースコロニーでの生活までを徹底的に追求した各巻末の『ガンダム・ユニバース』は、0080ファンならずとも宇宙世紀に興味のある方には必見! 資料として非常に充実しております。オススメ!
小説
 0080の構成を手がけた結城恭介氏による小説版。角川スニーカー文庫。ページ数も少なく読みやすい小説です。ただ、ひとつ注意する点は、小説を読む前にアニメのほうをまず見とけ!という事。先に小説版を読んでからアニメを見て、立ち直れなくなっても知らないぞ。
 アニメよりもよりアル主体の視点で書かれているため、軍関係の事に対しては描写は少なめ。クリスの出番もちょっと少ない…。でもキャラの性格はさりげない描写でしっかり表されて非常に良いカンジ。バーニィなんて、アルが怪我しないようにアルの体を抱きこんで崖を転がったり、自分の後をこっそりつけてきたアルが二階の窓から落っこちかかってるのを見て「なんでここに!?」と言うより先に「今助けてやるぞ」と言ったりとか、ちょっと見過ごしそうな所で優しいのがいいよぅvvクリスは『明るく活発』な面がアニメより良く出てます。
 話のおおすじはアニメと同じではあるけれど、細かい所はいろいろ変更になってます。たとえば作戦の失敗がバーニィのせいじゃないこと(^^;)とか、だからって情けなさはあんまり変らないんだけど…(笑)。そして最大の違いはそのラスト!あとがきによると『アニメが一流の悲劇だからこそ、その感動ゆえに持つであろう切なさやるせなさを少しでも和らげてあげられたら』ありがとう!ありがとう結城さん!と感謝の叫びをあげずにはいられません。
機動戦士ガンダム戦場写真集『M.S.ERA0099』
 EDに流れる一年戦争の写真集。報道カメラマンのファインダーが捉えた一年戦争の記録です。『0099』は以前に出された『M.S.ERA』の復刻版ですが、本の設定も『UC0084年に刊行された写真集を99年度版として再発行した』というもの。ガンダム世界の編集者の言葉や、カメラマン達の名も乗っており、ページの向こうは宇宙世紀。
 105点にわたる写真の中には、まだ地球での任務についていた頃のサイクロプスの面々や、パイロット候補生のブリーフィングに参加するクリス、『0080』のその後、ジオンの敗北を知ってギレンの肖像の前で自決するキリングや、連邦に投降するヘルシングなど本編関連のものから、シャアによって連れ出されるララァ、ホワイトベース隊の記念写真など『ファースト』関係の物もあり見ごたえバッチリ。
 ちなみに冬亜のお気に入りは作品キャラ関係のものを除けば、『まだジムが配備されてなかった頃、対戦車バズーカでドムを狙撃する連邦の歩兵』『南極条約当時、国境でひとつのライターでタバコに火をつけるジオン兵と連邦兵』『UNKNOWNと刻まれた、ザクの装甲の墓標』『ジャングルで狙撃体勢のまま待機する迷彩の施されたジムスナイパーU』『戦場に残された少女のポラロイド』。
 一枚一枚にドラマがあります。
機動戦士ガンダム公式百科事典
 0080のみの関連物じゃないので、その他に入れようかとも思ったんですが、でかいし値段も高いので別枠に…(笑)。皆川ゆかさんが編著を行っているサンライズの公式の百科事典です。講談社より出ています。 
 体裁としては、「サンライズからの資料集」ではなくて、『M.S.ERA』のように「宇宙世紀100年記念事業の一環として、サイド6連邦総合大学リーア分校出版局より発行された本」という形になっており、宇宙世紀に生きる人類学者ミナカ=ユンカースが連邦軍より発表された資料、当時の発行物などを集めて編集した。という設定。一年戦争からデラーズ紛争までの資料が詰め込まれており、作品的には「ファースト」「0080」「0083」「08小隊」「MSV」「ブルーディスティニー」等が入っています。ただ、「08」にいたっては編集期間の関係があって、あまり多くの資料が載っていないのが08ファンにはつらいところ。
 作戦・戦闘記録、MSのスペック、エースパイロットの撃墜数から、車、カメラなどといった小物にいたるまでの設定が、これでもか、というほどの情報量で載ってます。
 面白いのは作品中のキャラクター同士の重要な名シーン、セリフなどは「『後に当時を振り返って誰かが書いた出版物』より掲載」って感じになっている事。戦争を生き残った人たちはいろんな本を出してみたくなるようです(笑)。どうやらカリウスが描いたと思しき『ガトー戦記』とか、アルが大きくなってから出したらしい『ポケットの中の戦争』とか、むしろ私はそっちの方を読んでみたい…。
その他
○DVDのCM・・・何故か『0083』DVD版のVol.4に映像特典で入っています。このCMからして他の作品と明らかにアプローチが違う。成長したアルによるナレーションは必聴!月日の流れを感じさせてくれます。「アル…大きくなったのね…」と気分はまるで子の成長を見る親のよう。『0083』との両用バージョンでは「歴史に残らぬ悲劇など無い」ってこの二つってほとんど歴史には残ってないような…。
○読みきりコミック・・・コミック版0080ってのは確かその昔、多分ボンボンか何かから出てたような…という記憶があるのですが、それではなく、メディアワークスから発行していた『MS SAGA』というガンダムコミックの4巻に収録されていた、水原賢治先生の『ポケットの中の戦争』という読みきりの漫画。0080年のクリスマスのアルが描かれた叙情的なお話しです。ドロシーとちょっぴりイイ感じ。『MS SAGA』は多分もう古本屋とかじゃないと手に入らないんじゃないかな。『ムーンクライシス』や『シルエットフォーミュラ』とかは単行本化してるけど。
○ガンダムオデッセイ・・・CDです。レンタルして一回聴いただけなのでうろおぼえですが。ファーストからF91(でもF91は予告というか、シーブックとセシリーの語りていど)各シリーズのOP、ED曲と、名シーンをピックアップしたストーリーダイジェストが入っているのですが、0080のみ、『地球に行ったクリスからアルに宛てた手紙』がはいっております。「私の親友アル、それからバーニィへ」って、そう、クリスは知らないのよね…。アルはこの手紙に対し何を想うのか…。バーニィの声が聞けないのはちょっと残念(辻谷さんは居るけどシーブックだし)
○SDガンダムフルカラー劇場・・・こんなのまで手を出してる時点でもう終ってるな…と自分でも思う(汗)。だって弟がボンボン買ってるからさぁ。とりあえずコレとデビルチルドレンは毎回読んでる私。アレックスちゃんはガンダムの妹としてレギュラー入りしてるので出番が多くてよし。ぼけぼけしてて可愛いよ。じおんのザク改と文通してます。そして文通なので相手がザクであることは知らない(ザク改のほうはアレックスの事は知ってる)。いやそれは良いんだけど、4コマのザク改はアレはザク改じゃなくて腹の赤いザクUだ―-!!ザク改とザクUは顔が違うんじゃ―-!と藍住に力説したのですが、あまり相手にしてもらえなかった…。ちくしょう。
 余談だけどガシャポンのフルカラー0080バージョンのケースのイラストがかっこよくて(アレックスと戦闘するケンプファー)、コンビニで見かけたとき思わず妹と騒ぎましたよ、まったくもう。その後弟がザク改を出してきました。でかした弟。ザク改は弟の机の上で武者ガーベラのSDプラモと戦っております。
○MS-06解体新書・・・ティーツー出版から出ている、タイトル通りのザクの本。とにかくどのページをめくってももれなくザクについて語ってあります。ザクパイロットの名場面とかもあったりして、そしてバーニィはザクパイロットなので載っています。『バーニィはガンダムを撃破した最初のザクパイロットである』…そう言われると何かスゴイような気もする。シャアにもできんかったことをやったゾ!みたいな。
○MSパイロット名鑑(一年戦争編)・・・上に同じくティーツー出版から出ています。0080は一年戦争の話なのでもちろん載ってます。バーニィの説明の最後『享年19歳』。そんなばっちり享年って書かなくもいいじゃんか(泣)。そしてガルシアの名台詞は「威張れる相手がいなくなると困る、死ぬんじゃねえぞ」にして欲しかった…。
○一年戦争サーガ・・・ラポートから出ている、解説本。ファースト、0080、08MS小隊を基本軸として一年戦争を考察してあります。ガンプラやゲームについてもちょこっと語ってある。0080についてはストーリー、背景、解説と、他作品にくらべて紹介にかなりページが割いてあって0080贔屓の私には嬉しい限り。


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