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#01 「姓─名」か「名─姓」か。

ローマ字で自分の名前を書く時は、姓と名をひっくり返して、名─姓の順で書くんだよ、と小学校の頃教えられて、ふ〜んと思って、なんかカッコイイと思ったりなんかもして、そうするのが当然だと思ってきました。パスポートのローマ字表記ももちろん名─姓の表記になってます。

でも、大人になってから、あえてローマ字表記でも姓─名の順番で書くようになりました。だって、なんかヘンですよね。自分の名前は姓─名で一つの固有名詞なのに、名─姓で書いたら固有名詞じゃなくなってしまう。つまり「自分の名前」じゃなくなってしまいませんか?

名─姓の順番は、西洋の習わしに従っているに過ぎません。キリスト教圏では、「姓は洗礼名の補助的役割という発想が根底にある」がゆえに、「個人名(洗礼名)を優先して姓(家名)はその後に添えている」ということなのです。洗礼を受けたクリスチャンならともかく、日本人がその風習にならう必要はまったくないのです。

日本や中国、韓国など東アジアで、姓─名の順で表記するのは、「儒教思想の影響で祖霊を祀る「家」への帰属意識が強く、家名を重んじて」のことで、ちゃんと意味があるわけです。勝手にひっくり返したらいけませんよねー。

『人名の世界史』(辻原康夫、平凡社新書)には、こんな、古今東西の人名に関する蘊蓄がたくさん出てきます。

そもそも、日本語の「姓」、「氏(うじ)」、「名字」、「苗字」は異なるものだった、ということも「へぇ〜」と思いました。「もともと独自に発生、発達したものであり、明治維新以降の家族制度の確立によって混用され一体化したにすぎない」のだそうです。現在の「家名=姓」に最も近いニュアンスを持つのは「苗字」なんだそうです。それ以外は、かつて身分や組織の称号を表すものだったとか。

いくつかの興味あるテーマをピックアップして紹介していきます。

06/05/10