図書館とは基本的に、本(書物)を保存し、人々の必要に応じてそれらを資料として提示する施設です。現代においてこそ、本(書物)とは、「紙」に「印刷」されたメディアであるとされていますが、人類が「紙」という記録媒体を初めて手に入れたのは2世紀、「印刷」の技術にいたっては15世紀を待たなければなりません。したがって、「紙」以外の記録メディアに記録された書物を保存の対象としていた時代、それから「印刷」によらない本づくりが行われていた時代は、おのずと図書館のありようもいわゆる「近代図書館」とは異なっていたにちがいありません。
古代の図書館─パピルス本の時代 00/10/31
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